二次創作小説(紙ほか)
- Re: 暗殺教室 〜復讐の暗殺者〜(オリキャラ有り) ( No.76 )
- 日時: 2016/10/27 21:59
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
渚side
僕たちは財布を持ち主に返した後、そのまま出口へむかい、まだ来ていない零達を待っていた。
磯「遅いなあいつら。なんかあったのか?」
カ「さすがにあの二人じゃそんなことないでしょ。」
磯「そうだよな。」
磯貝君が心配するのも無理はない。僕たちはスリの件もあったし、あの後持ち主にだいぶ感謝されて結構な時間捕まっていたから零達が先についていてもおかしくない状況なのだ。
渚「まさかとは思うけど…。念のためあと5分したら僕たちで探しに行こう。」
カ「そうだね。みんなを待たせてるし。」
僕たち以外のみんなはバルコニーで待機中だ。僕たちが中から鍵を開ける手筈で進んでいるので、鍵を開けるまではずっと外に居なければならない。
磯「そうだな。それじゃ万が一に備えて…」
前「悪い!待たせた!!」
すると向こうの方からほぼ全力で走ってくる人影が見えた。
渚(なんだ…。やっぱりなんにもなかった…)
そう思い、僕は安堵した。しかしそれは一瞬だった。…零がいない!?
磯「前原!零は一体どこに!?」
前「すまない…俺のミスだ…。少し離れて歩いてたんだが、零が何者かに連れ去られて…」
カ「零が…?」
今回のメンバーの中で一番連れ去られる可能性がないと思っていたのが零だ。僕たちと違って、そちらを本業としているのだから。その零が連れ去られたとなれば、驚きを隠せないのも無理はない。一瞬の驚きのあとにとてつもない不安が立ち込めてきた。…きっとみんな考えることは同じはずだ。
___今回の相手は零を上回る強敵である。そんな奴等に僕たちが勝てるのか?
考えれば考えるほど嫌な予感しかしない。
磯「…こんなところで考えていてもらちが明かない。まずはみんなのところにいこう。話はそれからだ。」
渚「うん…」
カ「…」
そして僕たちは殺せんせーの元へ行き、事情を説明した。
殺「…なるほど。そういうことですか。」
前「すいません殺せんせー!!…俺がもっと気をつけていれば…」
殺「前原君。君一人で責任をおう必要はありません。君がいま後悔したところで、起こってしまったことをやり直すことはできないのですから。」
前「はい…。」
殺「さて皆さん。これからどう行動するかですが…もうこれは決まっているようなものでしょう。」
殺せんせーの言葉に皆が頷く。
殺「零さんはこのE組の仲間です。仲間が捕まったとなれば、助けにいくしかないでしょう!さらに場所まで示した招待状まであるのですから!」
皆の意思が先生の言葉によって固まった。零を助けに行く決意。そして、その裏にある不安。…もちろん、皆少なからず不安をかかえているのは明らかだ。だけどそれは皆同じきもちだから口に出さない。なんだか大丈夫なような気がするんだ。皆と一緒なら。皆と一緒ならきっと…!
こうして僕たちは零救出のために改めて動き始めるのであった。
?「…ターゲット行動開始。…次の行動に移るわ。」