二次創作小説(紙ほか)

Re: 暗殺教室 〜復讐の暗殺者〜(オリキャラ有り) ( No.78 )
日時: 2016/11/08 22:31
名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)



渚side

律「この先を左です!」
僕たちは律の案内をもとに最上階へ向けて行動を開始していた。
磯「ここのパスワードは?」
律「253h8so42567です!」
各扉にセキュリティーがあるため、そう簡単に進めるわけではなかった。
宿泊客はセキュリティー解除のカードを持っているのだが、当然僕たちは持っていないため、このような長いパスワードを一個一個打ち込む必要があった。
渚「ここまでたくさんパスワードを打ち込むとなると少し骨が折れるね…。」
前「まったく、ここの警備どんだけ厳重なんだよ…」
磯「おいそこ!グチグチ言ってないでさっさと進むぞ!」
長い廊下を大きな足音は立てないように、やや足早に進んで行く。
律「次の突き当たりを右に…っ!?」
磯「どうした律?」
律「外部からのアクセスを確認、ハッキングしていたデータがどんどんブロックされている模様…」
前「外部からのアクセス?」
渚「それって僕たちがここに不正に侵入してることがバレてるんじゃ…!」
カ「まずいね…。最悪の場合零を助けられずにここで警備員に捕まる羽目になる。」
律「いや、でもこのホテルの関係者じゃないようです。相手もハッキングして侵入している模様。こちらの行動を邪魔しようとしているようです!」
千「…となると考えられるのは、零を捕まえてる奴等か。」
磯「律、なんとかできないのか?」
律「ずっとやってます!でも相手の方が上回っているんです!…!みなさん前の方に集まって!後ろ、防火扉閉まります!」
磯「みんな!前の方に固まるんだ!」
僕たちの後ろにあった防火扉がいきなり閉まった。
前「あっぶな…」
いきなりの事にみんな少し動揺している。その時、律がナビゲートをしていた磯貝君のスマホから、知らない声が聞こえてきた。
?「あ、あー。マイクテスト、マイクテスト。聞こえますかー?」
磯「…誰だ?」
?「お!聞こえてるみたいですね。よかったよかった。私は…今は名乗れないですね。」
前「お前、俺たちの邪魔をして何が楽しいんだよ!」
?「え?いやー別に特に理由はないけど。暇なんだよね、この立ち位置って。」
?「おい。お前いつまでダラダラ喋るつもりなんだよ。」
違う声が聞こえてきた。どうやら2人いるようだ。
?「別にいいじゃん、やる事ないし。」
渚「零は、零は無事なんだよね?」
?「零?ああ、もうあっち行動し始めちゃったんだ。通りで君達こんなところにいるわけだ。」
あっち…。この2人以外にもやっぱりいるのか。
?「本当は何をしにきたのか問いただそうと思って邪魔したんだけど…。それを言ってる時点で何をしにきたのかは明白だね。」
?「健気な少女を救いにってか?」
?「そうと分かれば別に僕達は止めやしないよ。お好きにどうぞ。ゆっくりお進みくださいな。…もっとも、あの子が無事かはわからないけど。」
前「おい、お前ら零に何を…!」
?「さあねー。ご想像にお任せしまーす。それでは僕はこの辺で。」
渚「ちょっと待っ…」
ブツリ。相手との会話はそこで途切れた。

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?side

?「いやー、思ったより行動早かったねあの子達。」
?「それまでにあいつらが理想の状況に持っていければいいがな。」
?「まあ、うまくやるでしょ。あの2人だし。」
?「片方は心配だがな。」
少年が苦笑する。
?「まあね。僕達がやることはもうないし、どんな風になるか見学してるとしますか。」
パソコンの画面を見ながら、少女がクスリ、と笑った。
暗い部屋の中には、パソコンの画面だけが明るく輝いており、その画面に映るのはE組の生徒達。2人はそんな彼らを見ながら、興味なさそうにあくびをした。