二次創作小説(紙ほか)

Re: 暗殺教室 〜復讐の暗殺者〜(オリキャラ有り) ( No.80 )
日時: 2017/01/21 15:30
名前: 蒼衣 ◆mWmyLN68N. (ID: LN5K1jog)

磯貝side

最上階のある一室にたどり着いた俺たち。そこで待ち受けていたのは、カジノエリアで出会った「翡翠」と名乗る男だった。相手から提示された条件それは…
___俺と一対一、もしくは一対二で戦ってくれないか?
相手からの要求に、俺たちはこの2人に勝負を託した。

翡「お?君達が俺と戦ってくれるの?」

カ「そーだよ、お兄さん。」

渚「…」

翡「まあ、君達が出てくるのはなんとなく予想してたけど…。特にその赤髪の方、カジノエリアで俺にあった時に何か勘付いてたな?」

カ「まあね。さすがにあの言い訳はキツすぎるよお兄さん。格闘術のレベルが高すぎる。」

翡「…。やっぱダメだったか。」

渚「…なんで僕達とあなたが戦う必要があるんですか?」

翡「そうだなぁ。それを俺が君達に教える義理はあると思う?」

渚「…。」

相手は答えるつもりはないようだ。
俺たちが勝負を託したのは、カルマと渚。彼らはホテルの屋上のひらけた場所で、今相手と向かい合うかたちで対面している。それを俺たちが少し離れた場所でみているようなかたちだ。

磯「殺せんせー、二人とも大丈夫だよな?」

殺「なんとも言えませんが、二人を信じることぐらいしか今はできないでしょう。彼らの実力は、クラスのみんなが普段の授業を通して、身を持って体感しているはずです。」

烏「もし、二人の身が危険になった場合、相手の条件に背くかたちにはなるが、私が止めに入る。…ただし、相手の条件に背くと君達の身の安全も危険に晒されるかたちになるため、容易には動けないが…。」

殺「あと、念のため速水さんと千葉くんに準備してもらっています。」

なるほど、さっき準備されていた武器の中から使えそうなものは取ってきていたようだ。
すると、二人と対峙していたはずの相手がこちらを向いて怪訝な顔をしていた。

翡「おーい外野席、何コソコソしてるのかはわかんないけど、手出し一切禁止だからねー。ちゃんとこちらも対策はしてるし。蘭香ー。」

翡翠が手をヒラヒラと振ると、
バンッ!
いきなりの銃撃音。弾丸が掠めた痕は俺たちのすぐ足下にあった。

磯「…なっ!?」

翡「蘭香の射撃の腕は確かだよ。…今のをみてもらえればわかると思うけど。」

殺「ぐぬぬ…。」

殺せんせーが早速一つの対策を潰されたことで唸っていると、もう一度銃撃音がした。
バンッ!

翡「ヒイッ!?」

なぜかそれは相手に向けられたものだった。
ザザッ…
少し雑音が入り、屋上のスピーカーの電源がいれられる。スピーカーから聞こえてきたのは女性の声だった。

?「無駄撃ち、させたら、あんたを、撃つ。」

翡「はは 、いやいやーゴメンって蘭香。」

蘭「チッ…。」

翡「あー、ちなみにあの女の子は蘭香のすぐ横にいるよ。俺たちが戦っている間、君達がどう動こうと勝手だけど、こちらが出した条件に反するようなら無論、容赦はしない。あの子を助けに動いたって、それに蘭香が気づいたら即終了。…安全は保証できないね。」

さっきの銃撃の際に、遠くでキラリと光るようなものが見えた。それが銃口なら、数十メートル離れていることになる。数十メートル先からほぼ正確に狙撃することができる狙撃手が、ターゲットに意識を向けすぎて自分の周囲をないがしろにするなんてあるわけがない。
さらに今回の場合、ターゲットは俺たち。

前「零の救出に向かうのも無理か…。」

翡「まあ、君達にできることは、この勝負の結果を見届けることさ。ってなわけで。」

翡翠はくるっと渚達に向き直ると、

翡「…さあ、始めようか。」

と言った。その表情は無垢で無邪気な少年のような笑顔で、目にはどこか暗い光を宿していた。