二次創作小説(紙ほか)
- Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.109 )
- 日時: 2015/07/22 14:34
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
少しですが続き。
〜CURE・BUDDY編〜
学校に行く途中。
カオルンと会った。
カ「サーットミちゃあ〜ん!おはよぉー!」
サ「カオルン!おはよう〜!」
カ「うふふぅ、今日も、いい天気だねえ!」
うん!本当にそうだと思う。
……でも、どっちかっていうと、あたしは、疲れたかな。第1回目の試練っていうのもあってか…
カ「サトミちゃん、疲れた顔、してるよぉ!」
あ!顔に出てた!?
ごまかしとこう…カオルンには悪いけど…
サ「う、うん!今日、寝坊しちゃってさあー!」
カ「そうだったのぉ〜!」
うん、うん。
カ「あ!ホントに遅刻しちゃう!サトミちゃん、急ご急ご!」
時間を見ると…ホントだ!もうこんな時間!
サ「そうだね!急ごう!」
あたしはカオルンと一緒に走る。
走っている間、あたしは、お友だちがいることって、ホントにいいなあと思った。
〜一方その頃家では〜
家には、ソウスケとダイカ、シンベーしかいなかった。
ソウスケside
サトミは、今日も元気に行ったんだよな。しばらくは、安心していいんだよな…?占いにも、悪い結果は出ていないし。…いや、そうだとしても、万が一の事があったら大変だな。今日も占っとくか。
………………
ソ「………ん?……う〜ん…」
結果は、まあいいといえばいいと思うが…
ソ「ただ……ちょっと不思議だな…」
占いの文章にはこう書いてある。
『身近の人に、昨日今日の間に、何かがあった。一応、注意せよ』
ソ「意味深だな……」
………でも待てよ?別の意味にもとれる…
ソ「試練が、あったってことか?」
……まあなんせ、今はサトミいないし。帰ってきたら、聞いてみるか。
〜続く〜
- Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.110 )
- 日時: 2015/07/22 21:40
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
〜キーンコーンカーンコーン〜
はあ〜!やっと昼休みだあ〜!
カ「サトミちゃーん!一緒にお弁当たべよー!」
サ「うん!いいよ!」
…そういえば、リレンは?
あ、いた!誘ってこよーっと!
サ「リレン!一緒にご飯たべよーよ!」
リ「……いいんですか…?」
もっちろん!
カ「一緒にご飯たべよぉ!」
リ「……じゃあ、一緒に食べていいですか?」
カ「モグッ…リレンちゃんはぁ、何か、好きなことは、パクッ…ないのお?」
カオルン…食べ終わってからしゃべったらどうなの…でもきっと、よっぽどお腹すいてたんだだね。
リ「私の父が、剣道をやってて」
へえ!そうなんだ!
リ「だから、その間は、ずっと父に剣道を教わっていたんです」
サ「すごいね!」
リ「……いえ。それから私は、剣道が大好きになって、ずっとそれでトレーニングをしていました」
カ「そうなんだぁ〜!リレンちゃんは、剣道が、好きなのねえ〜!」
リ「……はい!」
リレンが笑った。あたし、リレンの笑顔を久しぶりに見た気がする。
〜キーンコーンカーンコーン〜
あ!予鈴だ!お昼休み、終わるの早いなぁ〜…
カ「じゃあ、サトミちゃん、席移動するねー!」
サ「うん!またね!」
リ「じゃあ私も」
サ「うん!リレンもね!」
そうして、お昼休みが終わり、五時間目、六時間目が終わって、今は、帰りのHR。
先「……はい。では、今日は終わりです。部活にいく人は早く準備をし、帰る人は、速やかに下校するように。では、解散!」
生徒「さよなら〜!」
そうだ!カオルンとリレンと帰ろう!
サ「カオルーン!リレーン!一緒に帰ろ〜!」
カ「サトミちゃん、ごめーん!」
……え?
カ「あたし、今日は先生に呼び出しを受けちゃって〜!今日は一緒に帰れないんだぁ!ごめんね!」
そっか。それなら、仕方ないね。
サ「リレンは?」
リ「すみません。今日、私も、委員会があって……」
そっか……そうそう。リレンはあれから、転校してきて、委員会に新しく入ったんだよね。
サ「……そっか。じゃあ、今日は一人で帰るね」
カ・リ「ごめんねえ!/すみません」
いいっていいって。
………ちょっと寂しいけど、一人で帰ろう。 その時!
ーガラガラッ!
?「里見サトミいるか?」
女A「ブンゴ先輩!」
そう。来たのは、ブンゴだった。
ブ「ちょっと、用があんだけど」
クラスメートの女子は、あたしをちらっと見て、それからブンゴに向かってこう言った。
女A「すみませーん!あいにく、里見さんはいなくってえ!」
うわ。今ちらっとこっち見たくせに!しかも、何変な声だしてんの。
最低だわ……でも、あたしも引き下がってらんないから、ブンゴに向かってこう言った。
サ「はいはーい!あたし、います!ここにいまーす!」
ブ「……なんだ。いんじゃん」
うん。いるよ!
女A「チッ…」
おおこわい。こういう女って、裏があるから、こわいんだよね。
と、そう思っていたら。
ブ「ちょっと、こっちこい」
呼ばれた。
女A「〜〜〜〜〜………!!」
悔しがってる。それから、他の人と噂話を始めた。
女A「里見サトミって、ブンゴ先輩と付き合ってるの?」
女B「まさか。あんな子がブンゴ先輩と付き合ってるわけないでしょ」
女C「そうそう!」
…あぁあぁあ、イライラしてきた…
とりあえず、ブンゴの所に行こうっと。
サ「ブンゴ、呼んだ?」
ブ「………………」
ん?ブンゴ?
サ「どうかした?」
ブ「まさか、お前、いつもあいつらに噂話されてんのか?」
え?
サ「うん、まあね。でもなれてるし」
ブ「ふうーん……あいつら、結構きたねー心してんだな」
え?何が?そう思ってたら、ブンゴがズカズカとその女子たちに歩みよった。女子たちは、びっくりするやら、嬉しくするやら。
ブ「てめえら、今なんの話してた?」
女A「えっと…里見さんのいいところって、たくさんあるよねって話をしてました!」
女B・C「うんうん!/そうそう!」
ブンゴが眉間にシワを寄せた。
ブ「それ、嘘だよな、あぁ?」
ああぁぁ、ブンゴ、女子たちをにらんでる!
女A「う、うそじゃ、ありません!」
ブ「だったらなんで、今目が泳いでんの?」
ブンゴ、そんなのお構いなしにその人たちをにらんでる。
女A「そっ、それは…」
女子たち、あわててる。こうなることを、予想してなかったんだろうね。
ブ「…大抵、そういうことをしてるやつって、心がきたねーんだよな」
女A・B・C「………!!」
女子たちが、息をのむ。多分、いたいところをつかれたんだと思う。
ブ「で、そういうことを続けてると、将来、間違った道に進みやすくなるんだよな」
あたしは、たちすくんでる。ていうか、動けない。
ブ「そういう道に進みたくねーんなら、今からそういうとこ、直すべきだと思うけど?」
女A・B・C「………!」
ブ「人の悪口言ってるヤツ、オレ、一番嫌いなんだよ。だから、また誰かの悪口言ってたら、ただじゃおかねーからな。わかったか、あぁ?」
そして、ブンゴ最終攻撃!女子たち、撃沈!
女A・B・C「……はい…」
カンカーン!ブンゴの勝利!って、そんなこと考えてる場合じゃない!
そんなことを思ってる間に、ブンゴが戻ってきた。
ブ「いくぞ」
サ「え!?どこに!?」
ブ「いいからこい」
腕をひっぱられて、ほぼ引きずられてつれていかれている状況です、ハイ。
玄関まできて、やっと離してくれた。
ブ「…お前、あんなこと言われて、悲しくねーのかよ?」
え?まあ…
サ「そりゃ、いい気はしないけど…」
ブ「じゃあなんで言い返さないんだよ」
サ「……言い返したいけど、余計言い返されるだけだから…」
ブ「…今の女子って、めんどくせーな…」
ブンゴが、頭をグシャグシャとかく。
もしかしてあのとき、あたしを、かばってくれた……?
ブ「…まあ、てめーがいいんだったらいいや。とりあえず、帰るぞ」
ブ「え?ブンゴ、何か用事ないの?」
ブ「ないに決まってんだろ」
そっか……
サ「……そうだね。帰ろっか」
……あたしはいつの間にか、寂しさが消えてた。多分それは、ブンゴと一緒に帰れるからだと思う。
ー帰り道。
サ「ねえ、ブンゴ」
ブ「あぁ?」
ブンゴは、相変わらず、めんどくさそう。
サ「あのとき、さ…もしかして、かばってくれたの」
ブ「はあ?なにいってんの、お前」
ブンゴはフッと鼻で笑う。
サ「………やっぱりいいや。なんでもない!」
ブ「……あっそ」
サ「早く帰ろうよ、ブンゴ!」
ブ「…あぁ。そうだな」
二人で同じ道を歩く。
でも、あたし、わかるよ。あのとき、きっとあたしのことを、かばってくれたんだよね。
……時々みせるブンゴの不器用な優しさが、あたしに伝わってくるよ。
ブンゴのそういうところ、カッコいいと思う。
…とりあえず家に帰って宿題しよう!
〜続く〜
- Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.111 )
- 日時: 2015/07/23 10:12
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
ガチャ。
サ「ただいまあ〜…あぁ疲れた!」
シ「サトミ様!お帰りなさいませ!」
ブ「ただいま…」
シ「あ!ブンゴ先輩もご一緒でしたか!お二方とも、お帰りなさいませ!」
と、その時、ソウスケが来た。
ソ「サトミ、おかえり。ちょっと、話があるんだけど」
うん?いいよ。
ブ「オレ、風呂入ってくるわ」
シ「どうぞ!お風呂わいていますよ!」
ブ「ああ」
なんか、ブンゴ、疲れてる顔してるな…まあ、あたしも疲れたけどね。
ソ「…ここで話すのもアレだし、準備ができたら、また呼んで」
サ「うん。わかった」
あたしがそう言ったら、ソウスケがうなずいて、リビングに戻っていった。
何の話だろう…
とりあえず、自分の部屋に行って、私服に着替えて、やることがすんだから、あたしはソウスケを呼びに行った。
サ「ソウスケ!準備できたよ!」
ソ「じゃあ、おれの部屋に行って話そう」
うん。
〜inソウスケの部屋〜
サ「ソウスケ、話って何?」
ソ「単刀直入に言うけど、もしかして、昨日今日の間に試練があった?」
サ「えっ…」
ここは素直に言った方がいいよね…
サ「…うん。あったけど…」
ソ「…やっぱりな…」
サ「で、でも、なんで?」
なんで急に、わかったのかな…?
ソ「それが…」
ソウスケが言うには、こうだった。
ソ「今日の占いに、『身近の人に、昨日今日の間に何か変化があったから、注意せよ』って書いてあったから、もしかしてと思って」
そうだったんだ…!
ソ「そしたら、やっぱり、あったんだな…!」
うん。あったよ。疲れたけどね…
ソ「…じゃあ、試練を一緒にやったのは、誰だった?」
サ「え?…えーっと…ゲンパチだけど…」
ソ「……朝は、何か変化の色が見えなかったのに…」
サ「……ソウスケ、大丈夫?」
なんとなく心配になったから、声をかけてみた。するとソウスケはこっちを向いて、ニッコリ笑った。
ソ「ああ。大丈夫。ありがとう、話してくれて」
うん。
ふと、ソウスケの顔が真剣になった。
ソ「とりあえず、1つ試練が終わったってことだ。あと、多分6つだよな。念のために、おれも占ってはいるけど、また近くに試練が来ると思う。一応サトミも、警戒はしておいて」
サ「……うん。わかってる」
ソ「じゃあ、したに行ってるね」
うん。
……そろそろ夕飯の時間だから、あたしも下に行こうかな。
〜inリビング〜
ブ「なあ、兄貴」
ゲ「…なんだ?」
ブ「昔、よく有華乃 美鈴ってやつと、オレら遊んでたよな?」
ゲ「……!!……そうだな…」
ブ「……兄貴?」
ゲ「…それで?」
ブ「最近、そいつを見かけねーなと思ってさ。兄貴なら、何か知ってるんじゃねーかって」
ゲ「……さあな。最近は連絡もろくにとっていないから」
ブ「ふうーん…」
ソ「その話、もう少し詳しく説明してくれないか?」
ブ「…なんでてめーが話に入ってくんだよ…!」
ソ「仕方ないだろ。緊急なんだから」
見るとソウスケは、確かに急いでいる顔をしている。
ブ「…なんだよ緊急って」
ソ「さっき、サトミから聞いたけど、昨日今日の間に試練があったんだって?」
ゲ「……!なぜそれを…!」
ブ「てか、なんでてめーがしってんだよ!」
ソ「だから、サトミに聞いたって言ったじゃん」
ブ「それはそうだけど!なんでてめーが聞きにいってんだよ!」
ソ「それはそれだ。それでゲンパチ、試練があったって本当なのか?」
ゲ「……ああ。そこで、美鈴にも会った」
ブ「嘘だろ……!?」
ゲ「いや、本当だ」
ソ「はあ……マジかよ…」
その時。 ドダダダダダ!
シ「ええー!試練があったって、ゲンパチ先輩、本当ですか!?」
シノだ。それから、ミッチー、ダイカまでもが聞きに来た。
ミ「ゲンパチ先輩、それ、本当かよ!?」
タ「オゥ…知らなかったでござる」
軽くミッチーは、ショックを受けている。
シンベー「……グム?」
シンベーは、この話を聞いている。
と、そこにサトミが来た。
サ「みんな集まって、どうしたの?」
シ「サトミ様!試練があったって、本当ですか!?」
ミ「本当か!?」
ダ「本当でござるか?」
サ「えぇーっと…まあ、あったけど…?ていうか、なんでみんなしってんの…?」
その時。ガチャ、バタン。
ケ「こんにちはー!遊びに来たかも」
ドタダダダダダダ!!
シ「ケノくん!聞いてよ!サトミ様に、試練があったって!」
シノ……すごい足音だったよ…
家が壊れるから、あまり走りまわらないで…
ケ「そうなんだ〜。でも、近頃にはくるんじゃないかって、察しは、ついてたかも…」
え!?そうなの!?ケノ、それ、すごくない!?
ケ「でも、これで1つ、重荷が減ったんだし、よかったんじゃないかって、ぼく、思うかも…」
シ「ケノくん…!そうですよね!」
ドバアーー!シノが涙を流してる。ホントに、暑苦しい…
ゲ「僕もその通りだと思う」
ブ「…兄貴…」
ブンゴ、びっくりしてる。
ゲ「確かに、僕と里見サトミには試練があった。だがそれで、誰かを傷つけた訳ではないし、大丈夫だろう?」
ブ「……まあ、それもそうだな」
うん。あたしもそう思う。
その時、ソウスケが口を開いた。
ソ「でも、試練が1つ終わったからって、油断は絶対にしちゃいけない。少なくとも、あと6つ、試練が残っているんだから」
そうなんだよね…あと6つ。残ってるんだ。
ソ「だから、そのためにも、おれたちは警戒してなければならない」
うーん。ソウスケの言うことって、深いな〜。でも、他人事じゃないからね!あたしも、警戒してなければいけないんだ。
ケ「今日、ぼくね、、マネージャーから、黒下和牛を差し入れてもらったから、サトミちゃんが、試練が1つ終わったお祝いで、焼き肉をしたら、いいかも」
く、黒下和牛!?それって、めっちゃ高級なお肉だよね!?その高級なお肉を食べれるってことは、すごいことじゃない!?
シ「ぞうでずね!ゲノぐんの言うどおり、びんなでやぎにぐじまじょう!」
シノ…何言ってるかわかんないよ…
ミ「…そうだよな。うじうじしてても、なんもはじまんねーしな!」
ダ「そうでござるな。みんなでやった方が楽しいでござる!」
ゲ「…とりあえず、晩ご飯を食べよう」
シンベー「グムングムン」
シンベーも、うなずいてる。
ソ「…それもそうだな。とりあえず、焼き肉するか!」
ブ「……まあ、いいんじゃねーの?」
みんな、納得してるみたい!よおーし、じゃああたしも!
サ「じゃあ、心を入れ換えて、焼き肉するよー!」
全「おおーー!!」
こうして、あたしはケノのおかげで、焼き肉を食べることができたんだ。
ーでも、このあと、また、嵐が降ってきたんだ……!
〜続く〜
- Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.112 )
- 日時: 2015/07/23 21:00
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
それから、みんなで焼き肉したんだ。
その焼き肉は、とても美味しくて、それと、ー優しい味がした。
そのあと、みんなそれぞれ部屋に戻り、寝るしたくをしているところ。
ちょうど、あたしもさっきお風呂に入って、寝る準備をしているところだった。 と、そこに。
トントントン。
サ「はあーい。入ってどうぞ〜」
ガチャ…
ケ「サトミちゃん、ちょっといい、かな…?」
サ「ケノ!どうしたのこんな時間に」
見るとケノだった。そして、シンベーを抱えてる。
ケ「ぼく、考えたの…」
うん?
ケ「ぼく、また試練が来るって聞いたとき、怖かったの。でも、それはみんなも同じだって…でも、サトミちゃんがいるから、みんなも、頑張れる、かも」
シンベーをなでながら、ケノは話す。
シンベーは、とても幸せそう。
でも…ケノも、怖かったんだ…
でも、ケノもケノなりに、考えてくれてたんだね…!
ケ「だからね、ぼく、サトミちゃんが頑張れるなら、ぼくはその倍、頑張れる、かも…」
サ「…ケノ…ありがとう」
ケ「それにシンベーもいるし、心強いから、だから、サトミちゃんも、めげないで、ね?」
サ「うん、うん…!」
ケ「それと、ぼく、明日仕事ないから、今日はここにとまってくね」
え?
サ「でもマネージャーさんや、ケノのお母さん、心配しない?」
ケ「ちゃんと、二人には許可もらったから、心配ない、かも」
そっか、ならよかったね!
ケ「じゃあぼく、したに行って、寝る準備をしてくるね。おやすみなさい」
サ「うん!おやすみ!」
シンベー「グムン、ムグムグ…」
ケ「シンベーも、おやすみって、言ってるかも」
サ「あはは!シンベーも、おやすみ!ケノもね!」
ケノは、振り返って、手をヒラヒラ振りながら、あたしの部屋を出ていった。
サ「あたしも、負けてなんか、いられないね…!!」
ケノは、ケノなりに覚悟をしてる。だから、あたしも、今ある事を、受け入れなきゃ。
…よし!寝る準備できたし、そろそろ寝よう。…ふうー、今日も疲れたな…
そういえば学校で、あたしが女子に噂話された時、ブンゴ、喝をいれてたっけ。どうして、やってくれたのかな…でも、なんだか、暖かい気持ちになった………
………ん?ここって…
まさか、また試練……!?
ダイヤ『少しは休養がとれたか』
ダイヤさん…
サ「あのー、ちょっと聞きたい事があるんですけど…」
ダイヤ『なんだ?』
サ「この試練から、他の男子たちにも、あたしたちが試練をやってるって、伝わりませんか?」
ダイヤ『……いいだろう。では、モニターで確認できるようにする。だがそれは、他の男子たちも、この世界に来るということだ。それでも構わないか?』
サ「…はい。あたしは、構いません」
ダイヤ『わかった。では今から、男子たちをこの世界に呼び出す』
お願いします。
ダイヤ『男子たちをこの世界に呼び出した。お前が持っているそれぞれのビーズに魂が封じ込められている。手首を見てみろ。ビーズが輝いているだろう?それは、魂が封じ込められている証拠だ』
……ほんとだ…ビーズが、輝いてる。
ここに、男子たちが、いるんだ…
ダイヤ『ではそろそろ、試練を開始する。用意はいいか?』
サ「はい!準備はできています」
ダイヤ『いい覚悟だ。では、試練を開始する。今回のビーズの色は、緑だ。
けんとうを祈っている…』
その瞬間、まわりが緑色に包まれた。
ー目を開けたらそこは、見知らぬ場所。
サ「ここ、どこ……?」
ケ「ここ、ライブ会場、かも」
ケノ!
ケ「ぼく、ここで何回もライブしてるから、分かるかも」
そっかあ、ここって、ライブ会場だったのかあ……って、
サ「ライブ会場!?」
ケ「うん。ここでよく、握手会とか、歌を歌ったりとか、してるかも」
サ「ケノって、やっぱりすごい…!」
ケ「えへへ、そうかなあ」
ケノ、嬉しそう。よっぽど、仕事をすることが、大好きなんだね。
ケ「そういえばさっき、小さな紙切れを拾ったかも」
え!?多分それ、今回の試練の内容が書いてある紙じゃない!?
サ「ちょっと見せてもらっていい?」
ケ「うん。いいよ」
えーっと、どれどれ…
ー試練の紙には、こう書いてあった。
『癒しを守りし勇者たちよ。試練の課題を与える。内容は、次の通りだ。
よく考えて行動せよ。
ースポットライトヲアビナガラ、ヒトビトヲイヤシテアゲヨ。トモニ、アイボウトチカラヲアワセテ、ヒトビトヲユウキデイッパイニセヨ。ー』
これって……
ケ・サ「歌を歌えってこと?」
〜続く〜
- Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.113 )
- 日時: 2015/07/25 09:34
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
だれかあ…来てください…
- Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.114 )
- 日時: 2015/07/25 10:46
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
サ「歌を歌うにしても、いきなりコンサートできる訳じゃないし、どうしたら…」
ケ「サトミちゃん、いいの見つけたかも!」
ケノが何やら紙を持ってきた。チラシみたい。
ケ「さっき、チラシ配りの人にもらって、このあとここで、カラオケのコンサートが開かれるのかも」
へえー!そうなんだ!
サ「じゃあ、ちょうどいいね!」
ケ「うん!だからぼく、この大会に出場するかも!」
うん!いいかもね!
ケ「じゃあ、エントリーしてくるね!」
サ「うん!」
…あ、でも心配だから、ついていってあげよう!
サ「ケノ、あたしも行く!」
そしてケノは無事にエントリーをし、あたしは会場で待機。
そしてついに……!大会が始まった!
司会…以後「司」 観客…以後「観」
司「さあ始まりました、カラオケコンサート!エントリーはこれで締め切りさせていただきます!そして!!今回この大会に犬坂ケノさんが参加してくれています!後で決勝戦で歌って頂きますので、後程お楽しみに!」
観「キャアァァァーー!!」
うわお、すごい声援っ。
でもそれだけケノが、大人気だって事だよね。
司「それでは早速、第1回戦を行います!エントリーナンバー1番……」
そうそう。この大会、エントリーする人は、それぞれエントリーナンバーを持ってて、次の人が来たら、スタッフが呼びに行くシステムなんだよね。
ケノは確か、ナンバーが10番だったし、ケノは決勝戦で歌うことになってるし、まだまだ先だね。
ー数時間後ー
あぁ…どうしよう…つまんなくなってきた…
作(もしかしてわりとあきっぽいの?)
うるさい!作者は黙ってて!失礼な!
作(へいへい。ごめんなさいね)
ゴホン。えーっと、でも時間的にもうすぐ、決勝戦じゃないかな。あ、ほらやっぱりそうだった!
司「皆さん!大変長らくお待たせいたしました!いよいよ決勝戦です!まずはケノさんの対戦相手から歌って頂きましょう!エントリーナンバー7番…」
あっ、しまった。相手の名前聞こえなかった!ああー!あたしとしたことが!! と、その時。
バチン!!
電灯が全てパッと消えた。
え?なに?何が起こったの?
観客の人達も、ザワザワしてる。
あたしはなんとなく嫌な予感がして、会場をあとにして、ケノがいる控え室に向かった。
あたしは夢中で走った。
サ「ケノ…!大丈夫かな……!?」
まわりが暗いけど、そんなの関係ない! と、思ってた矢先、パッと電灯が一気についた。
ケ「サトミちゃん?どうしたの?」
前を見ると、丁度ケノがいた。
サ「ケノ!大丈夫だった!?」
ケ「明かりのこと?スタッフさんが誘導してくれたから、ぼくは大丈夫だったかも」
あぁーー!よかった……!
ケ「ぼく、これから出番だから、サトミちゃん、途中まで一緒に行こう?」
うん。そうだね!
……あの嫌な予感はきっと、あたしの早とちりだったのかもしれない。その時あたしは、そう思ってた。でも、嫌な予感は、当たってたんだ。
カラカラカラ……
サ「ケノ、今、何か音が聞こえなかった?」
ケ「うん?聞こえなかったかも」
そっか。じゃ、気のせい……
ガラガラガラガラ!!ガシャガシャ!
やっぱり、気のせいじゃない!
上をみたら、まさにパイプが落ちてくるところ!あたしはとっさに、ケノに向かってさけぶ。
サ「ケノ!!あぶない!!!」
ケ「………!!!」
ケノも気がついたけど、もう遅い!まっすぐに、あたしたちに向かって、パイプが落ちてくる!
どうしよう!?このままじゃ、けがしちゃう!!
あたしは、思い出す。あのときケノは、とても嬉しそうに歌うのを楽しみにしていた。なのに……こんなの、何か間違ってる!こんなことになるのは、絶対にいやだ!!
そう思った時、あたしは反射的にさけんでた。
サ「こんなの、いやだああああああああああぁぁぁあ!!!!」
と、その瞬間、あたり一面に、白色の光が、サアアアァァァーーっと………
〜続く〜
- Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.115 )
- 日時: 2015/07/25 15:32
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
ガラガラガラッッ!ガシャガシャーン!!
っ……あれ?パイプがあたしたちに落ちてこない…?
おそるおそる目をあけると…
あたしとケノがいるところだけ、パイプがない。あたしたちのまわりにパイプが落ちてる。あたしたち、助かった………?
?「グムン…グムング…」
そこにいたのは…
サ「シ、シンベー!?」
シンベー「グムン…グムング…」
シンベー、うなずいてる。
ケ「シンベー……!!助けてくれたんだね…!」
ケノがシンベーを抱きしめてる。
二人とも、とても幸せそう。とりあえずみんな無事で、よかった!
シンベー「グムグム…ムグングムグム」
シンベー、何かをあたしに言ってるみたいだけど、何を言ってるか、わかんない…そしたらケノが、シンベーの隣に来て、通訳してくれた。
ケ「サトミちゃんが、自分で危ないって感じて、とっさに腕にあったビーズをつかんで、そのビーズが白のビーズだったから、シンベーが呼ばれたのかも」
そっか…確かにあの時、とっさに何かをつかんだ感触があったからな…それをつかんだのがシンベーのビーズだったんだね。
ケ「あっ、そろそろ行かなきゃ!サトミちゃん、ぼく頑張るから、シンベーと一緒に見ててね!」
サ「うん!ケノ、頑張ってね!」
シンベー「グムン、グムグム…」
シンベーも、頑張れって、言ってるんだね。
サ「じゃ、会場に戻ろっか!」
そして、決勝戦。
今ちょうど、対戦相手の歌が終わったところ。あ、ケノが出てきた。
ケノ、何を歌うのかな…?
司「それでは犬坂ケノさんに歌って頂きましょう!今回は、何を歌われるのですか?」
ケ「ぼく、昔から大好きだった曲を、今日ここで歌いたいと思います」
観「キャアアアァァーー!!」
司「と、言いますと?」
ケ「はい。TRFというアーティストの、BOY meets girl という歌を歌わせて頂きます」
観「キャアアアァァーー!」
てっきり、自分の歌を歌うと思ってたけど、違う曲を歌うんだ。
でも、今ケノが言ってた歌、知ってるような気がする…
昔、たまにママが歌ってたような…
司「それでは歌って頂きましょう!犬坂ケノさんで、BOY meets girl です!どうぞ!」
そして、曲のイントロが始まった。
BOY meets girl それぞれの あふれる思いにきらめきと 瞬間を見つけてる 星降る夜の 出会いがあるように BOY meets girl あの頃は
いくつものドアをノックした 鮮やかに描かれた 虹のドアを きっとみつけだしたくて…
夜明けまで歌ってた あなたが得意なスイートラブソング やけに思いだしちゃって スーツケースに入れとこう
旅立ちを決めたのは 勢いだけじゃないから あなたと過ごした日は 20世紀で 最高の出来事
BOY meets girl 出会いこそ 人生の宝探しだね 少年はいつの日か 少女の夢 必ず見つける
BOY meets girl 輝いた リズムたちが踊り出してる 朝も昼も夜も風が南へと 心をときめかせている
やすらぎがほしかった ほこれる場所がほしかった だけど大切なのは あなたとあの日出会えたことね
WOW WOW WOW WOW
BOY meets girl それぞれの あふれる思いにきらめきと 瞬間を見つけてる 星降る夜の 出会いがあるように BOY meets girl あの頃は いくつものドアをノックした 鮮やかに描かれた 虹のドアを きっと見つけて 心をときめかせている
BOY meets girl 出会いこそ 人生の宝探しだね 少年はいつの日か 少女の夢 必ず見つける BOY meets girl 輝いた リズムたちが踊り出してる 朝も昼も夜も風が南へと 心をときめかせている…
すごい…ケノ…この曲、ちょっとあたしたちみたいで、感動しちゃった。
司「素晴らしい歌声でしたね!ありがとうございました!では、判定にうつりましょう!今回の優勝者は…」
ケノ…優勝できるといいな…
サ「ね?シンベー」
シンベー「グムン……」
シンベーも、あたしと同じみたい。
司「優勝は……犬坂ケノさんです!」
観「ワアアァァァーーーー!!」
サ「……やった!ケノ、優勝した!やったねシンベー!!」
シンベー「グムン…グムン…」
ケ「わぁ……みんな、ありがとう!」
司「では、優勝した犬坂ケノさんには、もう一曲歌って頂きます!何を歌いになりますか?」
ケ「じゃあ…レモンハニーボーイを歌う、かも!」
司「では歌って頂きましょう!犬坂ケノさんで、レモンハニーボーイです!どうぞ!」
そして、曲のイントロが始まる。
ケノ……とても嬉しそうに歌ってる。
まわりの観客の人達も、ケノの歌声で癒されてるみたい。よかった!
ーこうして、この大会は、大盛り上がりで幕をとじた。
ケ「サトミちゃん、ぼく、勝ったかも!」
サ「うん!すごかったよ、ケノ!」
ケ「ぼくね、最初は、自分の歌を歌おうと思ってたんだけど、気持ちが変わったんだ」
気持ちが変わった?
ケ「ぼく、歌を歌うのももちろん好きだけど、お客さんの笑顔も好きだから…あの曲にしたのかも」
そうだったんだ……
ケ「でも、今回お客さんの笑顔みれたし、とても嬉しかったかも!」
サ「そっか!よかったね!」
ケ「うん!あと、シンベーのおかげでもあるかも。あのとき助けてくれなかったら、今、ぼくここにいないから…だから、サトミちゃん、シンベー、本当にありがとう!」
シンベー「グムン…」
シンベーも喜んでるみたい。とりあえず、よかったね!
サ「あたしの方こそ、本当にありがとう!」
その瞬間、あたりが緑と白に輝いた。
ダイヤ『おめでとう。今回も合格だ』
……ふうー。
ダイヤ『今回も、大切なものを、再び思いだし、そして、学んだな』
はい。
サ「歌って、とてもすごい力を持ってるってわかったし、それに…奇跡が起こるんだなって分かりました」
ダイヤ『そうだな。歌は人間にとって、とても重要な要素だ。それを、お前たちは、体験したのだ』
そうだね。
サ「…あたし、これから残りの試練、めげないで頑張ります!」
ダイヤ『そうか。では、次も、頑張るんだ…では、また会おう……』
その瞬間、あたりが優しい光に包まれた。
ージリジリジリジリッ!
サ「うぅ…ん…?って、あーッ!遅刻しちゃう!」
シ「サトミ様!今日は学校お休みですよ!?」
あれっ。そうだっけ?
シ「はい。今日は、祝日ですから」
カレンダーを見ると……
そうだった。休日だった。
じゃ、今日はゆっくりしよう!
ーCURE&BUDDY編終わりー