二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.146 )
日時: 2015/07/31 15:55
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

では続き。

ーLUCKY編ー

はあー…さっきは本当にびっくりしたあ…だってドアを開けたら、いきなり試練の時の空間になっちゃうんだもん。正直言って、信じられなかったなあ…
コンコンコン。
んー?誰だろ……
サ「はーい!どうぞー!」
ガチャッ……入ってきたのは…
ソ「サトミ、元気?」
ソウスケだった。
サ「ソウスケ!あたしは別になんともないよ?」
ソ「…そっか」
サ「ただ、ちょっと疲れたけどね…」
ソ「ああ、色々と大変だろうな。…まあ、試練ってものは、大変なものなんだろうけど」
うん。そうだと思う。
ソ「あのな?サトミ」
うん?なに?どうしたの?
ソ「実は、サトミが出かけていったあと、いつものように、占ってたんだ。そうしたら、不思議なことが書いてあって」
サ「不思議なこと?」
ソ「ああ」
ソウスケは、ポケットから取り出した水晶玉をながめてる。
ソ「多分、サトミもわかってはいると思うけど、試練は、残りあとふたつ。それで、水晶玉に、残りの試練は過酷なものになるかもしれないって書いてあったから、なんとなく心配になって、さ」
サ「……そ、そっか…」
ソ「でも、そんなに心配しない方がいいと思う。多分今回の試練は、前とは違って、人の心にかなり左右されて、試練は起こっている。つまり、サトミが軽く思っていれば、軽く済むし、過酷に思っていれば、過酷になる」
サ「……なんか、すごいね…」
…じゃあ、あんまり考え過ぎない方が、いいってことだね。
ソ「……大丈夫。おれたちは、サトミの味方だし、何かあれば、おれは全力で手助けする。だから、ね?」
サ「……うん。そうだね!」
うじうじしても、何も変わらないもんね!
サ「ありがとね、ソウスケ!」
こういうときって、ソウスケが結構頼りになるんだよね。少しだけ、安心するっていうか。
ソ「もしかして、そんなふうに思ってくれてたの!?サトミ、大好き!!」
ガバッ!ソウスケが、あたしに抱きついてきた。……って、
サ「またあたしの心をよんだでしょ!?」
ソ「だってさー、そんなふうに思ってくれてたなんて、思ってなかったしさー。嬉しいんだよ!おれは!」
どうでもいいから、
サ「とりあえず、離れて!」
ソ「……はいはい」
ソウスケは、若干がっかりしながら、あたしから離れてくれた。
作(そういうところだけ、本当に図々しいし、何よりしつこいよね、ソウスケくん♪)
ソ「うるさい!作者は黙ってろ!」
あれ?なんか急にソウスケが怒鳴りだした……(作者はサトミには見えていない)
サ「どうしたの?ソウスケ」
そしてソウスケはというと、急いで平静をよそおって、ニッコリ笑った。
ソ「……大丈夫だよ!気にしないで、サトミ!(ギロッ」
ならいいけど……
作(はいはい。引き下がりますよ。だから、そのにらみをやめなさいよね)
ソ「……じゃあおれ、下に用があるから、行ってるね」
サ「うん。分かった」
そしてソウスケは、あたしの部屋を出ていった。
…さっきソウスケが、残りふたつの試練が、過酷になるかもしれないって言ってたけど、どんな過酷なものなのかな……
ちょっと心配だけど、なんとかなるか!
ーでもこの時は、あたしはまだ知らなかった。ソウスケの予感が、全て当たってたことを。
ー続くー

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.147 )
日時: 2015/07/31 20:16
名前: 櫻 (ID: KPm1XxlK)

ソウスケの次ブンゴだー!!
ソ「先に俺なんですけど。」
また心を読んだな!そこのソウスケ!
はい!神作です!
ホープのは神作だー!
サ「駄作ばっか書くなら勉強してよ櫻!」
うう…

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.148 )
日時: 2015/07/31 20:38
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

ソウスケ編、かっこよくしちゃうよ〜!櫻ちゃん!来てくれてありがとう!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.149 )
日時: 2015/08/03 08:50
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

では続き。

さてと。あたしもしたにいくとするか。
〜inリビング〜

下に行くと、何やらソウスケが、分厚い本を読んでる。占いの本かな…?
ブ「…何読んでんだよ、てめー」
早速、ブンゴがつっかかってる。
ソ「え〜〜〜?コブンゴちゃん、こういうのに興味があるなんて、知らなかったなあ〜〜?」
ブ「…バカいってんじゃねーよ!!」
あぁあ、また始まった……
ソ「それに、おれが教えても、だせーとか言うんだろ?」
ブ「ご名答。よくわかったな」
ああぁあ、もう見てらんない!
サ「もう二人とも!ケンカはいい加減にしてよ!!」
ソ「サトミ〜〜!コブンゴがおれのことをいじめてくる〜〜!」
全く!子どもじゃないんだから!
ソ「ソウスケもブンゴも、お互いにケンカを売ったり買ったりしないで!」
ソ「おっ、サトミ、それよく知ってんじゃん」
それぐらいあたしだって、知ってますよーだ!
ブ「なんでオレまで怒られなきゃなんねんだよ……!」
そこ!ぶつくさ言わない!
ブ「……チッ…」
ブンゴはしぶしぶ黙ってくれた。
サ「…で、なんの本読んでんの?」
ブ「結局気になるんじゃねーか!」
サ「いやあだって、どうしても気になって!」
ブ「ったく、なんなんだよ…!」
ブンゴ、また怒りだしそうになってる…
サ「ねえごめんってば〜!お願い!許して!ね?」
ブ「(グッ…そ、そんな顔するんじゃねーよ……!)///////!」
ん?どうかした?ブンゴ。
ブ「…な、なんでもねーよ!」
ふうーん?
ソ「(ニヤニヤ。コブンゴちゃん、照れちゃって。)」
(ただし目は笑っていない。)
サ「…でさ。なんの本読んでるの?」
あたしはうずうずしながら聞く。
ソ「あぁこれ?これは、南総里見八剣伝って話」
なんそう、里見八剣伝?
ブ「……それって、八人の剣士の話だろ」
ブンゴがそっけなく答える。
ソ「お、よく知ってるな。そう。これは、八人の剣士の物語」
サ「……それって、八人の剣士が何をするお話なの?」
ソ「そうだな…簡単に言えば、妖怪と幕府に、勇敢に立ち向かう話でもあるし、その人物一人一人に、牡丹の花のあざがあるんだ」
サ「それってなんか、あたしたちみたいだね!」
ソ「そう思うだろ?」
サ「でもなんで急にその本を読んでるの?」
ソ「……なんとなく、さ。読みたくなっちゃって」
ふうーん。そっかー。
ブ「……うそくせー」
ソ「何か言ったかな、ブンゴ君?」
ブ「……なんでもいーだろ」
…そっか。でもなんか、その話、おもしろそう!
ソ「…なあサトミ。これから、散歩にいかない?」
え?なんで?
ソ「散歩に行きたくなっちゃってさ」
そっか。
サ「うん!いいよ」
ソ「ありがとな(ほんとは、家にでる時に試練の空間に行くかを調べるためだけど)」
サ「じゃ、準備してくるね!」
ソ「ああ。待ってるな」


ブ「おまえ、なんか隠してんだろ」
ソ「えー?別に〜?(こいつ、こういう時だけ鋭いんだよな…まあ、口がさけても言えないけど)」
ブ「…やっぱうそくせー」
その、ブンゴの直感は、後々当たって来るのだった。



さあ準備できたし、そろそろ行こうかな!
サ「ソウスケ!準備できたから、行こう!」
ソ「ああ。おれも今できたとこ」
そう言って、あたしたちが同時にドアを開けると…
ガチャ……スウゥゥ……

ー試練の空間だった。

ダイヤ『今回は、客が来ているようだな』
客?……って、
ソ「やっぱりな……」
サ「ソ、ソウスケ!なんでここに!?」
そう。ソウスケだった。
ソ「多分同時に、この空間に来たんだろうな」
す、すごい……!
ダイヤ『お前と会うのははじめてだな』
ソ「はじめまして。犬川ソウスケと言います。あなたは…瀬世楽ダイヤさんですよね?」
ダイヤ『…よく知っているな』
ソ「こう見えても、占い師ですから」
わあー!ソウスケ、あおってる…!
ダイヤ『そうか。では、今回の試練、かなり期待できるな』
はあ……もうやだ…
ダイヤ『では早速だが、試練を開始する。用意はできているか?』
サ「…あたしは、大丈夫ですけど…」
ソウスケは…。チラッと見ると、自信満々って顔をしてる。
サ「ソウスケは、大丈夫?」
一応、聞いてみた。
ソ「ああ。だいたい察しはついてる。心配ないよ」
なら、いいけど………
ダイヤ『二人とも、準備はできているようだな。では、試練を開始する。ビーズの色は、お前達も知っているとおり、青だ。けんとうを祈っている…』

その瞬間、まわりが青色に包まれた。


…目を開けるとそこは、いなか?みたいな場所。丘の上に、小さなお墓らしきものが見えて、そこに、少年がいる。ふと、あたしの洋服を見てみると…
サ「……えっ!?なにコレ!?」
あたしが着ているのは、着物だった。
ソ「これは……!」
ソウスケも、着物を着ている。
ソ「そういえば、この紙切れを拾ったけど、これって試練の内容が書いてある紙だよな?」
ソウスケが、紙を渡してくれた。
サ「うーんと、なになに…」
紙には、こう書いてあった。
『幸運を守りし勇者たちよ、試練を与える。内容は、次のとおりだ。よく考えて行動せよ。

ーヒトリノショウネンニ、コノアトニオコルコトヲオシエテアゲヨ。ソシテ、コウウンヲミカタニツケナサイー』
少年って、あそこにいる子の事かな…
ソ「…多分、あそこにいる少年の事を指しているんだな。とりあえず、聞いてみよう。何かつかめるかもしれない」
うん!それがいいよ!
そして、その少年に近づいていってみると…あたしたちにとって、見慣れた姿だった。
サ「……シノ?あれ、シノじゃない?」
そう。シノだった。
ソ「ああ、そうだな。でもなんでシノがここに…?」
ソウスケも、不思議に思ってるみたい。
ソ「とりあえず、シノに聞いてみよう」
うん、そうしよう!
ソ「…なあシノ、なんでお前がここにいるんだ?」
シノは、振り返り様に、ソウスケに向かってこう言った。
シ「……なんの用だ、額蔵がくぞう
……え?がくぞう?
サ「え?がくぞうってなに?シノ、あたしたちだよ?」
すると今度は、目を見開いた。
シ「あれっ。浜路はまじもいたんだ!…でもなんで、お前と浜路が一緒にいるんだよ?」
しかも、いつものですます口調じゃない!
サ「ねえ、ソウスケ。コレって一体、どういうことなの?」
ソウスケは、何かをはたと気がついたみたい。
ソ「…そういうことか…!」
えっ、え?なに?
サ「どういうこと!?」
ソウスケは、ゆっくりと説明をしてくれた。
ソ「サトミ、さっきおれが話したの、覚えてる?」
え?
サ「えーと、南総里見八剣伝、だっけ?」
ソ「そう。その話が、ここにあるわけだ」
えーーー!?
ソ「それに、この話は本当にあったわけじゃないが、実際に、額蔵、浜路などの人物が書かれている。ということは、おれが額蔵、または犬川荘介、で、サトミが浜路ということになる」
サ「ここで、話が行われているってわけなの!?」
ソ「そういうことだ。で、シノだと思っていたこいつは、シノじゃない。また別の、犬塚信乃だ」
信「さっきからなにを、ぶつくさ言ってるんだ、額蔵は」
えーーーーーー!?シノが、シノじゃない!?

ー続くー