二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.191 )
- 日時: 2015/08/09 22:04
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続き。
ブ「おい、いつまでもここにいないで、他の所もまわった方がいいんじゃねーの?」
ブンゴがそう言ったから、あたしも賛成する。
サ「うん。そうだね!」
あたしがそう言った頃にはもう、ブンゴは部屋を出始めてた。あたしも慌ててついていく。部屋を出る前に、もう一度振り返って、あの大きなタペストリーを見た。
サ「あの絵のおかげで、何かヒントをつかめた気がする。…ありがとね」
その瞬間、そのタペストリーから、とてもあたたかなものを感じた。どういたしましてって、言ってるのかな。
ブ「…なにやってんだ、いくぞ」
ブンゴが、外で待っててくれてた。
サ「うん!ちょっと待って!」
あたしも急いで部屋を出て、ブンゴについていく。
そしてしばらく廊下を歩いていると。突然ブンゴが止まった。そのすぐ後ろにあたしは歩いてたから、その衝撃でぶつかっちゃって、よろけたせいでドレスのすそをふんじゃった!
サ「あっ!わわっ…」
勢いよく倒れそうになった時。スッと、あたしの背中を大きな手が包む。
ブ「ったく…なんでよりにもよって後ろを歩いてんだよ…」
そう。あたしを抱えくれたのはブンゴだった。
サ「っと…ありがと…」
あたしはなぜかドギマギしながらブンゴにお礼を言う。
ブ「…あんまウロチョロすんなよ」
そう言って、ブンゴは前を向く。
サ「う、うん」
あたしも、うつむく。なんか起こしてくれた時、ドキドキした…
いやいやいや!今は試練の事を考えよう!さっきの事は、今は関係ないんだよ!
作(いや、関係なくな((殴byサトミ))
気持ちきりかえて…
ブ「おい、この部屋、まわりが見渡せるようになってっけど」
え?どこどこ?
ブ「ほら、あそこ」
ブンゴが指差した方向には、確かに見渡せる部屋が!
サ「わあー!すごい…!」
あたしが出ていって見ると。
国民「ワアアァアァァアーーー!」
国民の声が。…ん?国民の声?
サ「え?なんで国民の声?」
ブ「これ、バルコニー式になってっから」
ええぇぇえぇえぇーー!?それを早く言ってよ!
国「王女さまああぁあぁああーー!」
国民の声がなりやまない。
サ「すごい歓声…!」
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.192 )
- 日時: 2015/08/10 08:46
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続き。
国民「ワアアアアアアアーー!!!」
さっきからずっと歓声が聞こえる。
サ「えっ、こ、これ、どう対応すればいいの?」
あたしは困りながらブンゴに聞く。
ブ「ふつーに手、振ってたらいいんじゃねーの」
えっ、でも!あたしは別に、王女じゃないよ!?
※国民1(以後 国1、国2、国3など)
国1「おい!地球の王子もいらっしゃっているぞ!」
国2「おもてなししなければ!」
国3「王子ー!ようこそ星の国へ!」
あれっ。なんかブンゴも歓迎されてる?なんでだろ?
…あ、そっか。あたしたち、今は王子と王女っていう設定なんだっけ。だから歓迎されてる?
国民「ようこそーーーー!!星の国へーーー!」
うわ、なんかすごい…!試練と言えども、こんなに歓迎されたのは初めてだから…
ブ「今はちゃんと、あいつらに手振ってやろうぜ」
ブンゴがあたしの耳元でささやく。
サ「…うっ、うん!?」
あたしはびっくりしちゃって、声が裏がえっちゃった。多分あたしが聞こえないだろうから、耳元で話してくれたんだろうけど…でも、なんかどうしても胸がドキドキ言って止まらない。
……いやいや!さっきからそんなこと考えてる場合じゃない!どうでもいいどうでもいい!
作(いやそこ、どうでもよくな((殴byソウスケ)なんでソウスケ…(泣))
あたしはぎこちなくだけど、少しだけ手を振ってみた。
国民「ワアアアアアアアアア!!!」
わっ!さらに歓声が大きくなった!
す、すごい…!!隣を見ると、ブンゴも手をあげてた。やっぱり、堂々としてるな…
ドキッ…
サ「…え?何、今の」
き、気のせいだよね?そうだよね?
ブ「なんか言ったか」
ブンゴに聞かれて、あたしはハッと我にかえる。
サ「なっ、何でもないよ!?」
あたしはあわててブンゴにそう言う。
ブ「…ふーん」
ブンゴもわかってくれたみたい。
さっきから、胸のドキドキが止まらない。でもきっと、ブンゴを見ててドキドキしてるんじゃない!国民から歓声をあびてるから、ドキドキ言ってるんだ!そうだと思おう!!
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.193 )
- 日時: 2015/08/10 09:27
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
そんなこんなで、あたしたちはバルコニーからひきあげ、もう一度城の入り口まで戻って、外に出た。
ブ「ああいうのって、オレ、正直言って疲れるんだよな」
やっぱりブンゴでも疲れるんだ。
サ「だよね!あたしも疲れたもん!」
あたしもなるべく平静をよそおって元気に言った。
ブ「ちょっと町の様子、見ていかねー?」
ブンゴの提案に、あたしも賛成する。
サ「うん!それがいいよ!」
それで今あたしたちは、町の様子を見学してるところ。色んなところに、市場や屋台、他のものもたくさんあって、すごくびっくりした。
国1「もしかしてあれ、王女と地球の王子じゃないの?」
国2「いやまさか。人違いだろう?」
国3「いやでも、女性の方は、王家に代々伝わるティアラをつけているではないか!」
ヒソヒソ。なんかあたしたちの事を話してる?
国1「ではやはり、あの方達は王子と王女よ!」
国2「確かに似ているが…」
やっぱりあたしたちの事を話してる。
それだけ王子と王女は人気だったって事なのかな。
国1「王女様!」
サ「はっ、はい!?」
突然呼ばれて、あたしはびっくり。
国1「私達の食べ物を召し上がってください!」
え?食べ物?
国1「この食べ物でございます」
見てみるとこれは、果物…?
国2「これは幻のブドウといって、10年に一度しか実を出さないこの果実を干し、干しブドウにしたのでございます」
へえー!干しブドウかあ!あたし、干しブドウは結構好きなんだよね!
あっ、幻のブドウといえば。あのお城の中にあったタペストリーの説明に、書いてあったよね。
サ「じゃあ少しだけもらっていい?」
あたしはワクワクしながら聞く。
国3「もちろんです!」
じゃあ早速。 パクッ。
サ「ん〜〜〜〜!美味しい〜〜!」
すっごく甘いし、食感もとてもいい!
国1「そうですか!喜んでもらえてよかったです!」
この人達も、とても嬉しそう。隣を見ると、ブンゴも干しブドウを食べてた。
ブ「おっ、結構うまいじゃん」
ブンゴも美味しいって!
国3「お二人に喜んでもらえて、とても光栄でございます!」
この人達は、笑顔がとても輝いてる。あたしもつられてニッコリしちゃう。
サ「これからも、こういう美味しいものを、町の人達に広げていってね!」
あたしは心をこめて、そう言った。
国123「はい!もちろんです!」
あたしたちがその場を離れようとした、その時。
国1「あ、あの、王女様!」
呼び止められたから、あたしとブンゴは止まる。
サ「え?どうしたの?」
見ると、自分達の事を話そうか話さない方がいいかみたいな、迷ってる顔をしてる。
国2「話した方が、いいんじゃないか?」
国3「ああ、その方がいいと思う」
そして、意を決したような顔つきで、その人が話始めた。
国1「実は、我がこの国の事なのですが…」
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.194 )
- 日時: 2015/08/10 10:14
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
「実は、我がこの国の事なのですが…」
え?この、星の国?
国1「最近何者かによって、不法侵入が多くなってきているのです。ですが、その人物が誰で、どこの王国かはわからないのです」
不法侵入!?なんでまたそんな事を…
ブ「そいつは今、ここにいるのか?」
ブンゴも気になっているみたい。
国2「はい。今は牢屋につながれていますが、何も話してくれません」
なんで話してくれないんだろう…
国3「しかし、後々わかってきた事がありまして」
え?何か分かったの!?
国3「どうやらその人物、伝説の宝石を狙ってこの国に入ってきたのかと思われます」
伝説の宝石?…あ、もしかして!伝説の緑の宝石の事かな?
国1「我がこの王国は、二つのものによって成り立ち、守られています。一つは、星が降る公園。もう一つはその、伝説の緑の宝石」
これらも、あの大きなタペストリーの説明に書いてあったよね。
国1「特に伝説の緑の宝石は、この王国の中心部といってもいいぐらい、とても大事な物なのです」
やっぱりとても大事な物だったんだ…!
国2「ですが、大事なその宝石がいつか誰かにとられてしまったとしたら」
とられちゃったら…
国3「この王国は、消えてなくなってしまうでしょう」
消えてなくなってしまう…!そんなことになってほしくない!この国は、とてもいい場所だから!絶対に守ってみせたい!
サ「ねえブンゴ、なんとかならないかな?」
あたしはブンゴに相談してみる。
ブ「多分、その侵入者ってやつが、地球の王国の住人なんじゃねーかって、思うけど」
やっぱり?あたしもそう思った!だってこれ、お話通りに進んでるよね?だからこのままいったら、この国がなくなっちゃう!そうならないために、試練の紙にも書いてあった。
『運命を切り開き、愛を叫べ』って。
サ「そうならないためにも、あたしたちも警戒しているね!教えてくれてありがとう!」
国1「いえ、お役にたてて光栄ですが…」
ん?どうかした?
国1「万が一、伝説の宝石、または公園がなくなってしまったら」
…もうどうすることもできないの?
ブ「…レインボーロード、だろ」
え?レインボーロードって、どこかで聞いた事があるような…
ブ「もう忘れたのかよ…」
う〜〜〜、ごめんて!
ブ「絵本。最後らへんに書いてあっただろ」
絵本?…あぁ!確かに『レインボーロードで』って書いてあったね!あの意味がどういう意味なのか分かんなかったけど!
国1「万が一二つの物、もしくはどちらか一方がなくなってしまった場合」
その時は、どうするの?
国2「その場合は、レインボーロードに、願わなければなりません」
え?願う?
国3「ですが我々国民は、レインボーロードに行くことはできません。唯一行く事ができるのは、あなた達王家を継ぐ者しか行けないのです」
あたし達?あたしとブンゴが?
国1「レインボーロードは、何かこの国が危ない時にだけ、王家の者がその場所に行きたいと願えば、行く事が許されるのです」
レインボーロードに行きたいと願えば、行く事ができる…
国1「だからどうか、この王国をお守りくださいませ」
…そうだね。やるのは、あたし達しかいないんだもん。やるっきゃない!
サ「ブンゴ、なんかあったとき、そこに行こうよ!」
ブ「…言われなくても、行くっつーの」
ブンゴもその気みたい!よおーし!なにが何でもこの王国を守ってみせるぞー!
国123「ありがとうございます!」
と、そのとき!!
ガターーーーン!ガシャーーーン!!
サ「え!?何の音!?」
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.195 )
- 日時: 2015/08/10 10:51
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
サ「な、何の音!?」
あたしはびっくり。
ブ「ついに来やがったか」
え!?何が来たの!?
ブ「地球のやつらと、王様だよ」
ええぇえぇえ!?うそ、もう!?
ブ「多分あいつらの目的は、宝石だろうな」
伝説の緑の宝石?そんなの、絶対ダメだよ!そんなことになったら…とりあえず今は、ここにいる住民を避難させないと!
サ「みんな!とりあえず避難して!」
ぞろぞろぞろ…よしよし!みんな避難し始めてる!
ブ「オレ、あいつらと話つけてくっから」
え!?話をつけるって?
ブ「だから、あいつらに話をわかってもらうんだろ」
え!?そ、そんな…そんなことしてブンゴまで捕まっちゃったら、あたしどうしたらいいの?
ギュッ……
ブ「……え?」
サ「……………いやだ」
あたしはブンゴを失いたくなくて、ブンゴの服のすそをクイッとつかんだ。
サ「…行っちゃやだ」
ブ「……!?」
サ「…行かないでよ」
ブンゴは振り向く。
サ「そんなことして、ブンゴがいなくなっちゃうなんて…あたし、嫌だよ」
ブ「……////////!?」
そんなの、絶対…やだ…
そのとたん。
ブ「心配すんな。すぐ戻ってくっから」
ブンゴがあたしの頭をくしゃくしゃっとなでた。
サ「…すぐに戻ってくるの?」
ブ「あぁ。話をしてくるだけだ」
だったら……
サ「じゃあ、あたし待ってるから!」
ブ「ああ。おとなしくしてろよ」
そう言い残して、ブンゴは行っちゃった。
…ブンゴ…頑張ってね…!
ーこのときのあたしは、すぐにブンゴは帰ってくると思ってた。でも、なにもかもがうまくいくわけじゃなかった。
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.196 )
- 日時: 2015/08/10 18:08
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
サ「ブンゴ…大丈夫かな…」
あたしもとりあえず、他のみんなが心配だから、一度お城に戻ろう!
えーと、バルコニーがある部屋は、確かこっち…
その部屋に出てみると…
サ「あっ!よかった、みんな無事だったんだね!!」
国「ワアアァアァアアーーー!!」
国1「王女さまぁ!お助けくださり、ありがとうございます!」
国2「あなたは、私達にとって、幸運の女神でございます!!」
いやいやそんな。あたしは女神なんかじゃないよ。
サ「でもよかった、みんな無事で!」
ほっとしたのはつかの間、突然兵隊さんが現れた。
兵「おい貴様、この国の王女だな!」
えっ?
兵「おい、つれてけ!」
ガッ。あたしの両腕をつかまれた!
サ「ちょっ……何すんの!痛いじゃん!やめてよ!!」
あたしがもがいても、兵隊さんは無理に連れていく。
サ「ちょっ……どこいくの!ブンゴは!?」
兵「王子は、町の広場にいる」
え?さっきの広場?
サ「ちょっと!!いつまでもあたしの事をつかんでないでよ!!!!!!」
あたしは兵隊さん達に向かって、今までこんなに大きな声が出なかったぐらいの声で言った。
兵「っっ…離してやれ」
兵隊さんはあっけにとられながらあたしを離してくれた。
サ「…ブンゴは?ブンゴはどこ!?」
あたしは色んなところを探しまわる。
そしてとうとう、ブンゴの事を見つけた。でも、ブンゴは手錠でつながれてる!…遅かった!!
サ「…ブンゴ!こんなとこで、何やってたの…」
ブ「…来んな!!」
えっ……
ブ「今来たら、お前が危なくなる!」
え…危なくなるって…
ブ「…わりぃ。わかってもらえなかった…!」
手錠の音でブンゴの手がギチギチ言ってる。
王様「ほう。君がこの国の王女か」
王様があたしに向かって言う。
王「我が息子よ。わたしはお前のためにやっているのだぞ」
王様はブンゴに向かって話しかける。
ブ「るっせえ!てめーは、父親でも何でもねーよ!!!」
ブンゴ、必死でわかってもらおうとしてる。あたしは、悔しい。なんでこんなことするんだろうって。
王「お前ら!この王女を始末しろ!」
えっ!?しっ、始末って!?
ブ「おい!頼むから、そいつだけには手ぇ出すな!!!」
えっ?始末って、やっぱりそういう事なの!?
あたしの目の前にはすでに、刃が迫ってた。
サ「ちょっ、そ、そんな、嫌だよ!」
王「我が息子よ。君のためにやっているのだ…」
ブ「るっせえ!てめーは黙ってろ!!」
ブンゴ、必死に王様に向かって抗議してる。
ブ「そいつだけには、手ぇ出すなっつってんだろ!!?」
それでも兵隊さん達にはその声は届かない。
王「何をしている、さっさと始末しろ!」
ついにあたしに刃が、上から下へと徐々におりてくる。…あたし、ここで死んじゃうの?そんなの、嫌だよ…
ブ「やめろ!!!!!!!!」
ブンゴが兵隊さん達にぶつかって、あたしに向かって走ってきた。でもこの距離じゃ、もう間に合わない。
……もう、ダメなのかな。結局あたし、この世界を守れなかった。…そんなあたしが悔しい。悔しくて、怖くて、涙が出てきた。
兵「ぅおおぉおりゃぁあああ!!!」
ついにあたしに向かって刃が来た!
でもあたし、ここで諦めたくない!ここで、死にたくない!まだまだたくさん、やりたい事があるんだからぁあ!
サ「イヤあぁああぁああああ!!!」
あたしが叫んだ時。その瞬間、虹色の光が、
ビカアァアァアァアアアアアア!!!
…あれ…?刀が降ってこない。
ブ「…おっ、お前、なんで…!?」
ブンゴの声が聞こえる。あたしは、恐る恐る目を開けてみると…
サ「…リッ、リレン!?」
リ「クッ………ウッ、ウゥッ…」
そう。竹刀で刀をおさえてるリレンだった。
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.197 )
- 日時: 2015/08/11 00:43
- 名前: ひな (ID: Xc5HYuu9)
えーと、初めましてひなです!(*´ー`*)
私は、書く方じゃなくて読む方なのですが
ホープスプリングさんの小説、すごくドキドキしますO(≧∇≦)O
これからも更新頑張ってください(///ω///)ガンバレ♪
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.198 )
- 日時: 2015/08/11 05:54
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
はじめましてひなさん!コメントありがとう!
頑張るね!ワタシはため口オーケーだけど、ひなさんは大丈夫かな?あと、ひなちゃんってよんでもいい?
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.199 )
- 日時: 2015/08/11 15:03
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
「クッ………ウッ、ウゥッッ…!」
サ「リッ、リレン!?」
王「なっ、なにやつ!?」
間一髪で助けてくれたのは、リレンだった。
サ「リ、リレン…どっ、どうしてー」
リ「…なっ、何が、この国をっ、守れなかったっ…ですか…っ」
え……?
リ「あなたと…っブンゴさんの、役目は、まだっ、終わって、いない…!」
リレン…?
リ「あなたが頑張らないでっ…だ、誰が他に、頑張ると、言うんです!」
リレン…でっ、でもー
リ「弱気になったら…っ、そこで、終わって…しまうんですよ!?」
でもーー
リ「いい加減、目を…っ…さましなさい!!!」
…………!!
リレンに言われて気づいた。あたしは、まだやることがあるって。
リ「あなたが諦めたら、ブンゴさんはっ…ど、どうなるんです!?」
確かにそうだけど…でもあたしは、どうしたらいいの!?
リ「私の事は、構いません…ま、まずは、ブンゴさんの、手錠をっ…とって、あげて、ください…っ」
リレン、刀を竹刀でおさえながらしゃべってるから、とても辛そう…なんとかしてあげたいけど…王様がいるから…とりあえず、ブンゴの手錠をはずさないと!
王「何をしている!まずは、その者を始末しろ!」
うわあ!ついに命令を出しちゃった!!どっ、どうしよう!?
兵「はっ!了解しました!」
ギギギギギ…竹刀と刀を音でものすごい音がしてる。
ブ「あいつ、剣道をやったのか…?」
うん。そうだって言ってた。
ブ「でもオレら、あいつのおかげで助かったってわけだろ」
サ「うん…そうだね…」
ブ「ーでもあとひとつ、やらなきゃならねー事が、あるよな」
うん、リレンに怒られて、目がさめた。あたしは、レインボーロードに行って、平和を願わなきゃいけないって。
ギチギチギチギチ……
ますます刀が竹刀をおす!このままじゃ、リレンがやられちゃう!
サ「リッ、リレン!!危ないから、逃げて…」
リ「大丈夫です!!」
…えっ?
リ「私には、ちゃんと…っ、考えがあります!」
えっ?えっ?か、考え?なんの!?
リ「…っ、まあ、見ててください」
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.200 )
- 日時: 2015/08/11 21:55
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続きです(*´ω`#)
「っまあ、見てて、下さい」
リレンが、ニヤリと笑った。
本当に、大丈夫かな…でもリレンならきっと、大丈夫そうな気がする。
ブ「おい、大丈夫かよ…!?」
ブンゴも、心配してるみたい。本当に心配だけど、リレンなら大丈夫だって、あたしは信じてる!
リ「危ないから…っ…下がってて…下さい」
え?なんで?そう聞こうと思ったけど、もうリレンは、丁度兵隊さんの刀を振り払ったところ!
兵「なっ、なんだと!?」
もちろん兵隊さん達はびっくりしてる。
リ「っこの私を…始末しようっ、などと…じっ、上等じゃないですか!!」
リレンが怒った。あたし、リレンが怒ってる姿、初めて見たかも…!
…あれ?リレン、私服を着ていない……なんか、うまく説明できないけど、あの、武士さん達が着てるような服!
サ「ね、ねえねえブンゴ」
あたしはわかんないから、ブンゴに聞く。
ブ「あぁ?」
ブンゴ、元に戻ってる。さっき、あんなに殺気だってたのに…ホントは、王様の事をうらんでるはずなのに。
サ「あのさ、リレンが着てる、あの服ってさ、なに?」
ブ「…あれは、胴着。…てかお前、そんなのも知らねーの?」
またバカにされた!もう、知らなくて悪かったわね!と、次の瞬間。
「っめぇぇえええええええん!!!」
ものすごいおたけびがあがった。もっ、もしかしてこの声、リレンの!?
リ「っと…私にはむかうから、こんなことになるんです。自業自得」
もうすでにリレンは、一人兵隊さんを、倒してた。手についたほこりを、パンパン払ってる。なんか、かっこいい…!
兵「うぐっ…うっ…」
兵隊さん、したに倒れてる。
サ「リレン、すごいよ!!竹刀で倒すなんて!」
あたしはとても喜ぶ。リレンが無事だっていうのと、リレンがとても強いってこと。
リ「いえ、あなた方が無事でよかったです。これが、大勢とかとなってくると、さすがに限界がきますが」
リレンは、力なく笑う。きっと、今ので、疲れちゃったんだろうな…
サ「でも本当にリレン、剣道が強いんだね!」
リレンは、うなずく。
リ「えぇ。本当にやっててよかったって、今思ったんです。これも父親のおかげね、きっと」
リレンは空を見上げて、ニッコリ笑った。ダイヤさんにこれは、伝わっているのかな…
王「貴様、誰だ!」
あっ、そうだった…まだ王様の事が残ってたんだった。リレンは無表情で答える。
リ「私の名を、あなたに教える義理はありません。というかあなた、自分が何をやっているのか、わかってます?」
うわあ!リレン、王様の事をあおってる!大丈夫かな!?
王「なっ、なに!?」
王様、今にも怒りだしそう。そりゃそうかもね。自分相手に、そんな当たってる事を、ズバッと言われちゃうんだもん。
リ「いいですか?あなたは何を企んでいるのか知りませんが、私達国民、そして、この国にとって、迷惑がかかっているんです!それをあなたは、この国を、こんな姿にしてしまって…あなたのやっている事は全て、犯罪、もしくは、卑怯と言うんですよ!!」
リレン、王様に向かって怒鳴ってしかりつけてる。王様は、あぜんっ!
リ「もう一度言っておきますが、あなたのやっている事は、この国にとって、とても不愉快な事なんです!あなたは何を考えてるのか知りませんが、紙一重で無神経なんですよ!!よく考えなさい!!!」
リレンの怒りが決まったあ!と、思ったら。
王「フッ…フハハハハハハハハ…」
笑ってる…!な、何がおかしいの…?
王「確かにそなたたちの言う通りかもしれぬな」
えっ?
王「だがわたしはここで、諦めたりはせぬぞ!いくらでもかかってこい!お前たち!この者達を、つれてけ!」
えっ、えええぇえぇええ!?
また、つれてかれるの!?また、ブンゴやリレンとはぐれちゃうの!?もう、やだよ!!
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.201 )
- 日時: 2015/08/12 18:17
- 名前: zyerato-ni- (ID: GyOijjIz)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/nove|/nove3a/Index.cgi?mode=view&
スプ、PCからイケるように治ったよ
だから、最新頑張るね
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.202 )
- 日時: 2015/08/12 18:22
- 名前: zyerato-ni- (ID: GyOijjIz)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=15152
再新頑張って☆
面白いから
もう〜、スプダーイ好き☆
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.203 )
- 日時: 2015/08/12 19:06
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
おお〜!ジェラート、PC治ったんだ!よかったね!
それから……祝!!コメント200越え!!おめでとう、アーンドありがとう!これからも、この駄作を、引き続きよろ
サ・8男子「よろしく!!/グムン」
うあああああ!!またとられた!
もう…やだ…
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.204 )
- 日時: 2015/08/12 20:48
- 名前: zyaretoーniー (ID: ySW5EIo2)
サトミたちいい加減にしなさい!
スプ、かわいそうじゃないか
全くもう
「お前に言われたくない」
みんなしてひどい
スプ、頑張って‼
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.205 )
- 日時: 2015/08/12 21:50
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続きです(´∀`♪)
「お前達、この者達をつれてけ!」
えっ、ええぇえぇえええ!?
またつれてかれるの!?もうやだよ!
兵「はっ!王のおおせの通りに!」
そんなあたしの心の声が兵隊さんたちに聞こえるはずもなく。兵隊さんたちはあたしたちに向かって走ってくる。
サ「もう、いやだああぁあぁあ!!」
あたしが叫んだ時。リレンがあたしたちの目の前に出てきて、あたしの視界をおおった。
リ「ここは私がなんとかします!その隙に、あなたたちはレインボーロードに行って下さい!」
えっ!?
サ「えっ?リレン、何をしようとしてるの!?」
リレンはこちらをチラッと見て、またすぐに前を向いた。その瞬間、兵隊さんたちが一斉にリレンを襲ってきた。
リ「だからこの者達を、私がなんとかしておきますから、あなたたちは、レインボーロードに向かって下さい!」
えっ!?ど、どうして!?
ブ「おい!そんなことしたら、お前がどうなんかわかってんのかよ!」
ブンゴがリレンに向かって叫ぶ。
リ「わかっています!…だから行ってと…言っているんです!」
えっ?どういうこと!?
リ「あなたたちがいかないと…ほ、他に誰が行くんですか!」
サ「だったらリレンも一緒に行こうよ!」
あたしは必死にリレンを説得する。
リ「…それは、できません!」
ギリギリギリ…また竹刀と刀がぶつかる音がし始めた!
サ「な…なんで!?」
リレンは襲いかかってくる刀を必死に食い止めてる!
ピキッ…ピキパキパキパキッ…
なんか竹刀から、折れそうな音が聞こえてない!?このままじゃ、リレンがやられるのも、時間の問題!
サ「やっぱりリレン、一緒に行こうよ!」
リ「だっから…できません!!」
サ「どうして!?」
リレンは必死に刀を食い止めながら、あたしに向かって話す。
リ「あくまで私は…あなたたちに、呼ばれて…ここにきたんです!それに私が行ったと、してもっ…試練を成し遂げるっ…べきなのは…あなたたちだから…!」
ピキッ…パキバキバキッ…!
ますます竹刀にヒビが入ってきた!
サ「でもリレン!このままじゃ、リレンが危ないよ!」
リ「大丈夫です!!」
…でも、苦しそうだよ!?
リ「私、前までは…自分の、見てる世界が…すごく、暗かったんです…」
えっ…?
リ「父がいなくなり…弟も、行方がわからなくなってしまい…私は、自分自信にっ…失望、していました…」
失望…?
リ「っでも、私は、あなたたちに出会って…」
…え…?
リ「見える世界がっ、ガラッと、変わったんです!私を…あなたたちが、明るい世界に…連れ、出してくれた、から…!!」
あたしたちが…?
リ「あなたたちに、助けてもらって…いなかったら、今の私はきっとっ…いなかった、でしょう」
…リレン…
リ「私は、あなたたちに…たくさんの…返しきれない物を、もらった…!っだから今度は私が、頑張る番…」
サ「…でも!リレンがこれでいなくなるなんて、あたしいやだよ!!」
リ「私の事は気にせずに…ブンゴさんと共に、レインボーロードに…行って、下さい…」
でもっ、でも!!
リ「ブンゴ、さん」
リレンは苦しそうに、必死に食い止めながら、ブンゴに向かって話す。
リ「あなたが中心となって…彼女を守って…あげるんです…でないと、サトミさんが、危なく…なってしまう…」
ブ「…てめーはどうすんだよ、ここに残って」
リ「私は…ここに残って、あなたたちの無事を…祈ってます」
でもそんなことしたら、リレンが危なくなっちゃうよ!
サ「リレンやっぱりダメだよ!あたしたちと一緒に行こう!」
リ「…いい加減にして!!」
…っ…!?!?
リ「さっきから、私の事は…気にするなと、言っているでしょう!!」
でも、そんな…!!
リ「私の事は構わないで、いいんです!…お願いだから、この世界を…救って下さい!!」
えっ…!?
リ「試練と、言えども…ここは確かに大切な王国…あなたたちがやらないで、他に…誰がやるって、言うんですか!!」
……っ!!
リ「レインボーロードは…この国が、ピンチになった時にだけ、現れる…特別なもの…」
特別…
リ「レインボーロード…それは虹の道…この星の国のもうひとつの…小さな惑星…」
惑星…
リ「あなたたちが願えば、虹の守り神は、その声にきっと、答えてくれるはず…」
あたしたちの声?
リ「大丈夫!あなたたちにならきっと…できるはず!」
サ「でも、リレン!」
リ「お願いだから…レインボーロードに、行ってえぇえぇええええ!!」
ブワッ!その瞬間あたしたちは、何やら大きなシャボン玉みたいなものに包まれた!
ビキッ、バキバキバキバキィ!
と同時に、リレンの竹刀が折れた!!
サ「あっ、ちょっとリレン!!」
スーッと、リレンのいる場所から遠ざかっていく。
『サトミさん。恐れないで』
リレンの声。
『あなたならきっとできる。私は信じています』
サ「でも、でも!」
『大丈夫です。心配はいりません。ちゃんとここで、見守っています。だから今までに思い出した初心を、忘れないでー』
どんどん遠ざかってく。リレンのいる場所から。
サ「え?ちょっと待って!リレン!」
それが最後、リレンの声は聞こえなくなった。その代わりに、甲高い雄叫びが聞こえた。
「っめぇえええええええええん!!」
サ「いやだ!リレン!リレン!」
ブ「サトミ!今はやめろ!!!」
ブンゴが止めるけど、あたしはもがく。
サ「いやぁああああああああああ!」
「リレェエエエエエエエエエン!!」
リレンが兵隊さんたちの大群に飲まれるのは、ほぼ同時だったー
ーLOVE編終わりー