二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.320 )
日時: 2015/09/20 21:55
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


では続きです!

〜第19話〜


あのあとあたしたちは帰ってきて、すぐさま寝た。疲れちゃったからね。

そしてあっという間に夏休みは終わり_

とうとう二学期が始まった。


____ジリジリジリジリジリッッ!!

サ「…う、うぅ…」
時間は……
サ「うわっ!もう7時じゃん!」
遅刻しちゃうよ!早く準備しないと!
え〜と、髪をとかして、着替えて、歯を磨いて……
よし!これでオッケー!
下にいこうっと!

〜inリビング〜

サ「おはよ〜〜!」
シ「サトミ様!おはようございます!朝食ができていますよ!」
おはよシノ!今日も美味しそ〜!
って、あれ?ケノとミッチーは?
シ「あぁ、あのお二人なら、もう学校へ向かわれましたよ」
えぇ!?うっそ!早いな〜準備が…
まぁとりあえず…
サ「いただきます!」
今日はワッフルかぁ〜…
う〜ん!美味し〜い!
シ「そう言ってもらえて、よかったです!」
あたしがじっくり味わって食べてると…突然、グイッと手をひかれた!
サ「いたっ!なにすんの!!」
手をひいたのは、ブンゴだった。
ブ「おい!のんびりしてんじゃねーよ!今日は少し早く学校にいく日だぞ!」
えっ。そうだっけ。
ブ「夏休み前、先生が言ってただろ!?」
…………あぁあそうだった!のんびりしてる場合じゃなかった!
あぁワッフル食べてたけど、断念するしかない!
ブ「……ったく…行くぞ!!」
思いっきり手をひかれたから、つられてあたしは立ち上がる。
サ「じゃ、いってきま〜す!!」
シ「行ってらっしゃいませ!」

ガチャ………

ソ「あぁあ…また慌てて出ていった……サトミも色々大変なんだな〜…」
ダ「青春真っ盛りでござるなぁ〜…」
シンベー「グム、グムン…」



〜学校にて〜

カ「サットミちゃぁあん!久しぶりぃいい〜〜〜!」
わあっ!カオルン!久しぶり!
カ「うっふふふふぅう〜〜!」
え…カオルン、どうかしたの…
カ「この時期といえば!やっぱり〜、毎年大盛り上がりの、体育祭よねぇ」
た、体育祭……そうでした…二学期の、第一イベント、体育祭があった…
色んな競技があるって聞いたけど…
確か、リレーや、100m走、それに……何よりも、一番盛り上がるのが………

     『騎馬戦』

なんだよね〜…

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.321 )
日時: 2015/10/03 10:58
名前: ホープスプリング (ID: vGUBlT6.)

えー…久しぶりの更新となりました。皆様すみませんでしたあ!!
このあと、更新です↓

続き

騎馬戦も、盛りあがるけど、ほんっとうに一番もりあがるのって、学年シャッフルした、

『全員リレー』

なんだよね〜…あたしが一番苦手な種目…

先「はい、席に座って!」

そうこうしてるうちに、先生が入ってきた。

先「今日のHRは、今度の体育祭の、学年全員リレーをきめます」
えぇー!!今日きめるのー!?
誰からもらって、誰に渡すのかな…
嫌な人とかだったら、どうしよう…
先「ですが、私達の方で順番はきめてあるから、今この場で発表するから、静かに聞くように!」
ザワザワザワザワ。教室がざわついてる。そっか、今回は先生達がきめたんだ。
そんなこんなで、あたしの番がきた。

先「里見サトミは、カオルさんからバトンをもらい、三年の、山下ブンゴに渡すように」
…………えっ?今、なんて?
カ「サトミちゃん!やったね〜!あたしからバトンをもらって、ブンゴ先輩に、渡すんだよぉ〜!」

……えっ、

サ「えぇえぇええええええ!?」

続く

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.322 )
日時: 2015/10/03 11:06
名前: ヒメカ (ID: a0p/ia.h)

小説上手ッスね!友達になりませんか?

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.324 )
日時: 2015/10/03 11:17
名前: ホープスプリング (ID: vGUBlT6.)



先「それから、本当は今日行うはずだった始業式は、事実上の関係で、今日は無しとします」
ザワザワザワザワ…
そんな先生の話は、あたしの耳には届かなかった。

だって、信じられなかったから。まさか、あたしが、ブンゴに渡すなんて、思ってもみなかったから…
カ「サトミちゃん、大丈夫〜?」

先「今日のところは、とりあえず、下校となりますが、今回は集団下校となります」

そしてあたしはまたまたびっくり。集団下校となると………
ブンゴと帰ることになる。カオルンは、途中でわかれちゃうし…
先「では、帰る準備をするように」

このこと、ブンゴは知ってるのかな…

〜帰り道〜

あたしは今、ブンゴと並んで帰ってる途中。

サ「あ、あのさ、ブンゴ」
ブ「あぁ?」
サ「今度の体育祭のリレーの走る順番、発表された?」
ブ「…あぁ。おまえからもらうんだろ。バトンを」
やっぱり、発表されたんだ…

続く

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.325 )
日時: 2015/10/03 11:22
名前: ヒメカ (ID: a0p/ia.h)

友達に...

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.326 )
日時: 2015/10/03 20:22
名前: チャンミン (ID: R6.ghtp2)

スプリングゥひ〜さぁしぶり〜(うざっbyブンゴ)はっ、変なテンションでゴメン
(−_−;)
おぉ全員リレー(((o(*゜▽゜*)o)))気になる展開ですなぁ、それじゃあ更新頑張って!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.327 )
日時: 2015/10/03 21:51
名前: ホープスプリング (ID: vGUBlT6.)

ヒメカさん!はじめまして!ワタシの駄作につきあってくれて、ありがとうございます!友達になりましょう!

チャンミン久しぶり!色々あって、ここにこられませんでした…

とにかく、みんなありがとう!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.328 )
日時: 2015/10/07 13:43
名前: ももたん (ID: xdMoFwmX)

どうもっ、ももたんだよ!
うん、カキコ卒業したんだけどね。
まあ、またこうやってくるからね☆

       ◇

もう、お話が進んでて、ほんっと最高!
嬉しすぎるから世界一周走ってこよう(おい)。

更新頑張ってね!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.329 )
日時: 2015/10/14 17:54
名前: ホープスプリング (ID: Lclzc8Gt)


続き。

サ「は、はっきり言って、どんな心境?」
ブ「…は?」
ブンゴがわけが分からないって顔してるから、あたしは、とまどいながら話す。
サ「いや、えっと、今、どんな気持ちなのかなーって思って…」
ブ「…別に、なんも思ってねーよ」
そ、そうですよね…
ブ「…まあでも」
うん?
ブ「サトミからもらうのは、悪くねーとは思ってるけど」
……………え?
サ「それって、どういう__」
ブ「別に?」
え、今、なんか言ったよね?なんて言ったの!?
そんなこと考えてる間に、ブンゴはさっさと歩いてく。
サ「ちょっと、待ってよーーーーー!!!」





ガチャ…
サ「ただいま…」
シ「おかえりなさいませ!」
ソ「お、サトミ、おかえり!」
うん、ただいま…
ソ「なんかあった?」
いや別に…
ソ「……………………ふーん?なるほどね(ニヤニヤ」
ちょっと、あたしの心の中よまないでよ!
ソ「よんでないって」
うそだあ!
ソ「ホントホント」
なんか怪しい気もするけど…
ソ「それより、ごはんできてるから、下にいって、食べに行こうよ」
…それもそうだね。

よし、ごはん食べに行くか!

続く

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.330 )
日時: 2015/10/18 08:42
名前: リィナ (ID: 3CAtWHbZ)

おもしろーい!!!!
星3つだよ!!
いや、星5つ!!!
まぁ、とにかくおもしろーい!!
最新がんばんば!!
それと、もう一つ、
私の小説に来てくれてありがとう!!!!
長くてごめんね!!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.331 )
日時: 2015/11/15 15:07
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

!
え〜と...また期間があいてしまい、申し訳ございません...
この更新のあとに、また少し期間があいてしまうかもしれないので、ご了承ください...
では、続きを書いていきます!

続き

今日のご飯は、なんだろう?
「シノ!今日のご飯は?」
「はい!今日は、チャーハンでございます!」
へえ〜!めずらしいね!それにとってもいいにおい!
パクッ
「う〜ん!美味しい!」
「よろこんでもらえて、よかったです!」

あっという間に完食したよ!やっぱりシノのご飯は美味しすぎるね!
食べ終わったし、自分の部屋に戻ろうとすると...
「ねえねえサトミ」
ソウスケに声をかけられた。
「ん?どうかした?」
「近いうち、体育祭があるんだって?」
ギクッ...
「ま、まあね」
「当然、なんか種目にでるんでしょ?」
う、うん...
「それ、見に行ってもいい?」
え?あぁ、別にいいけど...誰と行くの?
「そりゃあ、ここにいるみんなの中で、行ける人でしょ!」
って言って、ソウスケはみんなを見る。 もちろん、みんなは行けるか行けないか、それぞれ口にする。
「ボクは一応サトミ様と同じ学校に行っているので、多少は種目に出ますが、ほとんどは観覧席にいると思います」
と、シノ。
「......まぁ、見る価値はあるだろう」
「オレはもちろん行けるぜ!」
「ぼくもその日はちょうど仕事が休みかも」
と、ゲンパチとミッチーとケノが答える。
「オォ...サトミ殿の体育祭、是非とも見に行きたいでござるなぁ」
目をキラキラさせてるダイカ。
「おれも確か、その日は仕事がなかったから、見に行けるな」
と、ソウスケ。
シンベーはというと。
「グム、グムム...」
何か言ってるみたい。でも、何言ってるかわかんないや...
「シンベー、家のことがあるから、お留守番してるって、言ってるかも」
さすがケノ!
「で、おまえは?」
ソウスケは、ブンゴを見る。
「...知ってんだろ、オレがサトミと同じ学校に行ってるぐらい」
「あれ、そうだっけ?」
ソウスケ、ポカン。
「全然知らなかった」
「うそつけ」
早速ブンゴはつっかかる。
「そういうのホントやめろよ、すげーうそくせーから」
「へえ〜?そういうこと言っていいんだ〜?」
あぁあもうケンカしないでよ!
あたしは二人のケンカが始まらないように、大きな声で話す。
「つまり、話を整理すると、シンベー以外は全員行けるんだね!?」
男子たちはうなずいた。
「じゃ、とりあえずこれで決まりね!」
よし!じゃあこれで一旦話はおしまい!
「サトミ、体育祭、頑張ってね☆」
と、ソウスケが声をかけたら...当然、ブンゴがつっかかる。
「最後の☆←なんの意味があんだよ」
「別に、コブンゴ君には、関係ないことじゃん?」
「...言ったな?」
「ああ、言ったとも」
バチバチバチバチ......
あぁあ、二人の間から火花がとんでるよ...
やってらんない...
シノには悪いけど、あと、よろしく...


果たして、サトミの体育祭はいかに!?次回に続く!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.332 )
日時: 2015/11/19 18:22
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


また数日たっての更新となりました…
皆さん本当にすいませんでした…
期末テストやら学校の行事やらでなかなかここに来ることができなくてですね…

これからは更新ができると思うので、またお付き合いのほど、よろしくお願い致します!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.333 )
日時: 2015/11/19 18:42
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


では更新していきます!

〜時は過ぎ翌日の学校にて〜

「サトミちゃん!おっはよぉ〜!」
あ、カオルン!おはよ!
「今日から、体育祭に向けての、地獄の練習が始まるねぇ…」
…あぁー、そういえばそうだった…
今日から練習が…

ガラガラガラッ

「あっ!リレンちゃんに華那ちゃん!二人ともおはよ〜!」
教室に入ってきたのはリレンと華那だった。
…ていうか、いつの間に二人は仲良くなったんだろ…まぁいっか。
「おはようございます、サトミさん、カオルさん」
「おはよ〜!サトミちゃん、カオルン!」

…なんか元気があって、うらやましい…あたしたちはドヨ〜ンとするばかりだよ…
「どうしたんです?暗い顔をして」
「ホントに!二人とも元気がないよ〜?……あ、もしかして、体育祭のことで何か悩んでるとか?」
…はい、まったくもってその通りです…
と思ってたらリレンが励ましてくれた。
「朝から二人とも暗い顔をしないで!嫌なことが起こってしまいます。あんまり考え過ぎないでいきましょうよ。その内、なるようになりますって!」
う〜ん、そうかな〜…
「そうよ!リレンちゃんの言う通りよサトミちゃん!なんとかなるって!」
う〜ん…まぁそうだよね。その内なんとかなるよね。
二人が言うんだから、大丈夫だよね!


よぉーし、がんばろー!

と思ってたあたしは、とてもあまかった…このあとにすごくキツいことが待っているということに、まだ気づかなかったんだ…

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.334 )
日時: 2015/11/19 19:00
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


続き。

「ゼェ、ゼェ、………な、なんで、こんなことになってんの____!?」

数時間前_____

先生が突然、全生徒にこう言ったのが地獄の始まりだった…

「今日から毎日、校庭を十周、全生徒で走ってもらいます」

…………えぇえええええええ!?
き、聞いてないよそんなの!!

〜そして数時間後〜

今に至るわけです…

「はぁ〜っ…疲れた〜…」
もう、走りたくない〜…
「サ、サトミちゃあ〜ん、待って〜…」
後ろからカオルンが追ってきてる…

「___先輩!」

……ん?その声は……?

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.335 )
日時: 2015/11/19 22:06
名前: チャンミン (ID: .tpzY.mD)

その声とは?!続きが気になりまぁす☆
と、変なテンションなチャンミンでぇす!
(気持ち悪っbyブンゴ)
うるさぁい(♯`∧´)(迷惑だったらごめんスプリング《このコメが》)
変なテンションはさておき、校庭十周ってきついよ、絶対・・・まあっサトミ、ファイトッ(^o^)/(はぁ、嫌だなぁbyサトミ)
(なんでだよっ!校庭十周ってすっっっごくいいじゃん!byミッチー)
(まあミッチーにとってはそうかもね・・byサトミ)
と二人の会話はさておきこれからも更新頑張ってね!v(^_^v)♪
(長くてすみません)

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.336 )
日時: 2015/11/20 07:50
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

チャンミン来てくれてありがとー!!
更新頑張るよ!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.337 )
日時: 2015/11/20 21:30
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


では続きです!

「_____先輩!」

ん?その声は……?
振り向くと、なんと後ろには…

「お久しぶりです」

リレンの弟の、瞬煉くんが!
……あれ?でも前はあたしの事を姉さんって言ってたよね?
「あぁそれは、やっぱりまわりの目もありますし、先輩っていうのが一番自然だなと思ったので」
あぁあ〜〜、なるほどね…
で、どうかした?
「走ってたら、サトミ先輩が見えてきたから、声をかけたんですよ」
そっか。
「先輩は、こういうのあんま得意じゃないですか?」
こういうの、って?
「ほら、長い距離を走ったりするの」
…う〜ん、まぁ、得意ではないかも…
「…アハハ、そうですか」
見ると、瞬煉くんは笑ってる。
「…まぁ、あんまり考えすぎてもあれだし、気楽にいきましょう!じゃ、俺はこれで」
そう言って、瞬煉くんはそのままあたしを通り越して先に走っていった。
…やっぱり兄弟だなぁ……さっきのセリフも、リレンから聞いたような気がするし…
と思ってたら、次は別の人物が。
「…サトミ、走んのおそくない?」
うっ。その声……!
「うわっ!大輝!!」
「うわってなんだようわって」
……大輝だった。…………そういえば、大輝は昔から、運動が得意だったような…
「おっ、よく覚えてんじゃん」
…まぁ、一応幼馴染みだし?
「ま、せいぜいがんばれよ。じゃお先」
って言うだけ言って行っちゃった。
……何が言いたいんだか……
「……てか、ゼエッ…早く、終わんないかな…」
もう、かなり疲れてきたよ…
と、ふとまわりをみたら、少し離れたところに、ブンゴの姿が。
……え、もしかして、サボってる!?
ブンゴも、あたしに気づいたみたい。何かあたしに言ってる。

   『お そ い』

って!ムッカ〜〜〜…人が一生懸命走ってんのに、なにあんたはのんきにみてんの!!腹立つ!!
「…〜〜〜〜もぅう〜〜〜〜〜〜!!」
なんかすごくムカついてきたから、あたしは自分でもびっくりするほどの速さで走ってた。
でもそれだけ疲れは大きかったけどね…

それでとりあえず今日の練習は終わった。

でも、また明日も練習あるのかぁ…
きついな〜〜…

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.338 )
日時: 2015/11/20 22:27
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)



「………あぁあ〜〜、疲れた〜〜…」

「サトミちゃん、お疲れ〜」
カオルンが話しかけてくれた。
「サトミさん、今日すごく頑張っていらっしゃいましたものね」
「ほんとに!すごかったわよサトミちゃん」
リレンも華那も、話しかけてくれた。
「…いや、別にそんなことないって」
あたしは、疲れながら話す。
「ちょっとムカついただけで」
「ムカついた?」
真っ先に反応したのは、意外にも華那だった。
「う、うん」
「誰にたいして?」
え?別にたいしたことじゃないから…
「まさかあの、陸野 大輝ってやつ?」
え?大輝?…怒ったっていうか…あきれたっていうか…
「…それならいいんだけど…」
「華那ちゃん、どうかしたのぉ?」
カオルンが聞く。
「私、アイツのことはだいっきらいだから、何かあったら私がなんとかしたいの」
…そっか。
「…ごめんなさいね急に、こんな話をしちゃって」
いや、別に大丈夫だけど…
「………こういうときは、やっぱりダンスね!!」
えっ、ダンス?
「華那さんは、ダンスがとても得意なんです」
リレンが教えてくれた。
「…よし!帰ったらヒップホップでも踊ろうかしら!」
そっか、華那はダンスが得意なんだね。


〜帰り道〜


「…はぁ…今日は疲れた…」
なんかいろんなことがあったな。…っていっても主に長距離のせいなんだけどね…

「…一人で帰んの?」
後ろをむくと、ブンゴがいた。
「…そうだけど」
「……ふーん」
とかいいながら、ブンゴはあたしの隣を歩いてる。

「……てかさ!」
あたしはブンゴに話しかける。
「今日見てて思ったんだけど、なんで走ってなかったわけ!?それに、なんであたしに向かって“おそい”って言ったの!?」
「ほんとの事を言っただけだけど?」
ブンゴは前を向いたまま答える。
「それに、走んのめんどくせーし」
めっ、めんどくさい!?
「そんなことで、休ませてもらえるの!?」
それで休めるんなら、あたしだってサボりたいよ!!
「…サトミたちは休めねーだろうな」
はぁ!?なんでよ!!
「だって、どう考えても無理だろ」
ムカッッ!!さっきから失礼なことばっかりいってさあ!ホントムカつく!

「………はぁああああ〜〜〜…」
「…なんだよでっかいため息なんかついて」
………………
「よく考えてみたら、」
「…あぁ?」
「……あたし、みんなの事を全然知れてないなーって思って」
「………は?」
ブンゴは、訳がわからないって顔してる。そりゃそうだよね、いきなりおかしな事を言ったんだもん。
「…今日華那とかと話してて思ったけど、結局はあたし、華那がダンスが得意だって知らなかったし、たぶんリレンとか、カオルンのこととかも、知れてないところがたくさんあるんだろうな〜って思って」
…あたしは、空へ向かってかわいた笑いをみせる。

______そのあとはしばらく沈黙が続いた。
そのあと、ブンゴが口を開いた。
「……わかんないんだったら、別にわかんないままでいいんじゃねーの?」
……え?
「これからゆっくり知っていけばいいだけのことだし」
これから………
「…そのぶん、楽しみも増えてくだろーし」
…………そっか…………
「……お前は、お前のままでいいと思うけど?」
あたしのままで………
「……そうだよね!」
そうだよ!これから知っていけばいいんだよ!!
「…ありがとうブンゴ!!なんだかわかった気がする!!」
あたしはブンゴに笑いかける。
「……っっ……//////別に?」
なぜかブンゴはそっぽを向いたけど。
……まぁいっか!
「よし!帰ろブンゴ!」
「…そして復活すんのはえーな…」
ん?なんか言った?
「…別に」

そんなことをいいながら、あたしたちは家路へと急いだ。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.339 )
日時: 2015/11/21 09:23
名前: リィナ ◆/73ORiYgDY (ID: w6TIyM.w)

サトミ、ブンゴに遊ばれてそう・・・。
いきなり登場、リィナでーす☆
そういえば、もうサト8の8巻発売してるんだって〜!
もう買ったよヾ(@⌒ー⌒@)ノ
めっちゃおもしろーい♪───O(≧∇≦)O────♪
では最新がんばれ♪

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.340 )
日時: 2015/11/21 11:15
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


発売されたみたいだね!
ワタシも買ったよもちろん!
リィナの言う通りすごく面白すぎるよ!
続きが気になるよね〜!

更新頑張るよ!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.341 )
日時: 2015/11/21 14:45
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

ではでは続きでございます!

ガチャ……

「ただいま!」
「ただいま」
「サトミ様、ブンゴ先輩、お帰りなさいませ!」
…あぁあ〜〜〜…なんか家に帰ってきたから、ますます疲れがドッと出てきたよ…

「…そういえばシノ、今日学校で走った?」
あたしは気になったから、シノに聞いてみる。
「ボクですか?…実は、今日は行ってないんですよ、学校には」
え、なんで?
「家の事とかありますしね。それを全て済ませてから行こうとは思っていたのですが…なかなか終わらなくて」
…なるほどね…それで学校には行かなかったと。
「でも明日は行けそうなので、明日は学校に行きますよ!」
ふうーん…そっか。

「おかえり、サトミ」
声をかけたのは、ソウスケだった。
「うん、ただいま」
「…どう?練習の方は」
どうって言われても…
「普通にキツいよ、だって今日から校庭十周だもん」
「……あぁ、それは確かにキツそうだね」
ソウスケは苦笑いをする。
「南学って、結構種目が盛んだって聞いてるけど…」
と、ソウスケが何かを考えるように腕を組んだ。
「あぁ、まあね。__色々あるかな。……例えば、騎馬戦とか」
「へえ!騎馬戦とかってやるもんなんだ!」
えっ、なんで?
「たまに耳にするけど、騎馬戦って人がうまを組むことだから、当然危ないわけだし…今の中学校は、やらないところがほとんどなんだよね」
そうだったんだ!知らなかった!
「他には、何があるの?」
…えぇっと、他には_____
「全校生徒でやる、全員リレーかな」
全員リレーっていうのは、これは何を競うとかじゃないんだよね。ただホントにリレー形式になってて…
……う〜ん、強いて言うなら…タイムを早くする、とかかな?
「…なるほど…」
腕は組んでいるものの、ソウスケ、すっごくあたしらのやる種目について、興味深そう。
「…大変そうだけど、頑張ってね。体育祭、楽しみにしてるから」
そう言って、ソウスケはリビングの方へ行った。
…なんか、そういうことを言われると、逆にプレッシャーになるような…

______まぁでも、みんな応援してくれてるわけだし…頑張ろ!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.342 )
日時: 2015/11/21 16:23
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


〜夕飯時〜

「…う〜〜〜ん!やっぱ美味しい〜!」
「お口にあって、よかったです!」
今日のご飯は、なんとステーキ!こういう美味しいものを食べてると、今日一日頑張ってよかったな〜って思う。

「なあ、サトミ」
声をかけたのはミッチー。
「今日、校庭を十周走ったんだってな」
うん。そうだよ。
「そりゃサトミも大変だったな〜。ま、オレは余裕だけど」
(確かにアンタは朝飯前だろうけどね by作者)
「ん?今、なんか声が聞こえなかったか?」
「あぁあああ!!?それは多分気のせいだよ!!そらみみそらみみ!!」
あたしはなんとかしてごまかす。
「サトミちゃんも、色々と疲れてるのかも…」
とケノ。
「…あれ?そういえばケノも、今日は学校に来てなかった?」
「今日はお仕事で、いけなかったかも」
あっ、そっか。ケノも、忙しいんだね。
「じゃあ、ゲンパチは?」
といってゲンパチを見ると。
「…何を言ってる。僕はとっくに南学を卒業してるぞ」
あっ、そうだった。ゲンパチはもう高校生でしたね……。
「……ふう……」
……………失礼しました……
「ダイカは、今日は何をしてたの?」
「ミーは、今日はシンベーと一緒に、ひなたぼっこをしてたでござるよ」
……あぁー、確かにしてそう…
「それはそれは、とても居心地がよかったでござる」
ダイカは目をキラキラさせて話す。よっぽど気持ちよかったんだね。
「ソウスケは、やっぱり外で占い営業?」
「おっ、サトミ、よくわかったね」
「…あのうそくせー占いかよ」
ブンゴがいえば…………あとは毎回同じパターンです。はい。
「…………………」
「いい加減、そのうさんくせー占い、やめたらどうなんだよ」
「…あのねえ。おれだって、やらなきゃなんないことがあるわけ。それをやってるの、おれは。コブンゴくん、お分かり?」
「…………………………また言ったな、コブンゴって」
「ああ」
…あぁあ、もうケンカすんのやめてよ!
「二人とも!ケンカはやめて!今ご飯食べてるんだよ?」
そう言ったら、なんとかおさまった。
これが毎日続いて、それに加えて校庭十周はキツいな〜…体育祭までの道のりが長く感じられるよ…

……でも、日にちを数えたら、あともう二〜三週間しかないんだ。練習できるとすれば。なんかあっという間だな…

こんなことを考えながら、あたしはベッドの中に入った。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.343 )
日時: 2015/11/21 21:57
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


そして、次の日も同じように、あたしは校庭を走ってた。
その時に、どこからかヒソヒソ声が。

「…ねぇ、あの人が里見サトミ先輩じゃないの?」
「そうだよ絶対。あの人が里見先輩だよ」
その方向を見ると、三人ぐらいで話してるように見える。
「ホントに瞬煉くんと付き合ってるのかなぁ…」
「ないない、絶対ないって!だってあの人、3年の山下ブンゴ先輩とも仲がいいし」
「いっそのこと、本人に聞いてみたら?」
「あー、それが一番いいよ!」
「…じゃあ、そうしようかな…」
おっと、これはまずい。見てたことがばれる!だからって別にコソコソする必要もないかなって思ったけど…一応ね。

「…あのう、あなたが里見サトミ先輩ですか?」
案の定、一人の女の子が話しかけてきた。
「…そうだけど」
すると、もう一人の女子が聞いてきた。
「あの、失礼ですけど、瀬世楽 瞬煉くんと付き合ってるんですか?」
……あぁー、やっぱりその話題が来ると思った。
「…付き合ってないよ」
と、そのとたん、三人の女子が、ほっと息をついた。そして、一人の女子が、明るい声でこう言った。
「ありがとうございました!」
そして、またかえっていく。そして、またヒソヒソ声。
「ほらね!だからいったじゃん!」
「深く考えすぎだったんだってば!」
「う〜ん、そうかもしれないね…」
「てかさ、あの先輩、瞬煉くんと山下先輩に、二股、もしくは、たらしかけてんの?」
「え〜?あんな地味なのに?」
「…ちょっと二人とも、里見先輩に聞こえるって!」
そのあとは、声が聞こえなくなった。

……でも、二股とか、たらしとか、すごい言われよう………
確かにあたしがああいうイケメンたちに囲まれてたら、仕方ないのかもしれないけど…

_____でもあたしは_____


たらしとか、二股とか、かけてない。ましてや、みんなは誤解してるよ。あたしたちは、ちゃんとした仲間なんだから______

「……様……サトミ様!!」
ハッ。
「どうかされました?」
えっ?
「ご飯に全然手がついていないので」
あっ、そっか。ごめんごめん。
「……なんでもないよ!ちょっと疲れただけだから」
「…?そうですか」
「ごめん!今日はあんまりお腹が空いてないんだ!シノ、悪いけど、ご飯とっといてくれるかな?」
「あぁはい、かしこまりました」
あたしはリビングから出る。

何となく、その場にいれなかった。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.344 )
日時: 2015/11/22 09:59
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


〜一方その頃男子たちは〜

さっきのサトミの反応について、何かを感じ始めていた。

「サトミ、どうかしたのか?」
と、ミッチー。
「おそらく、学校で何かあったのではないかと…」
と、考え込むシノ。
「どうせ、まわりからヤジでもとんだのだろう」
と、冷静なゲンパチ。
「サトミちゃん、とても悲しそうな顔をしてたかも」
と、ケノ。
「サトミ殿も、大変でござるなぁ…」
と、ダイカ。
「グムグム…」
シンベーは、ユーカリの葉を食べている。
「サトミ……何かをすごく思い詰めてる表情をしてたけど…」
と、腕を組むソウスケ。
「…………何もないって顔じゃなかったよな」
どうやら、ブンゴもソウスケと同じ考えだったようす。
「…でも、ボク、一つだけ、思い当たることがあるんです」
シノは、手をあげる。
「そうか、今日シノは、学校に行ってたもんな」
と、ソウスケ。
「実は……」

シノは、話出した。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.345 )
日時: 2015/11/22 15:52
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


「実は______」
シノは話だした。

__今日ボクは、サトミ様と同じように校庭を走っていました。一応、念のため、サトミ様の後ろから走っていたのですが……
しばらくしてから…そうですね、ざっと三人くらいの生徒がサトミ様の方へ向かっていきました。多分、あの人達はサトミ様の事を先輩を言っていたので、一年生でしょうね。
それから、三人の生徒とサトミ様は、何かを話していらっしゃいました。
それからのサトミ様は______
ずっと浮かない表情をしていらしてました…。

「……てことはだ」
と、ソウスケが話す。
「おそらく、その一年生のやつらになんらかの事を言われて、落ち込んでるんだろうな、サトミは」
「でも、なにを言われたかがわかんねーわけだろ?」
と、ミッチー。
「サトミ殿は…時々、一人ですべてを背追い込もうとするでござるな」
ダイカは顔をくもらせる。
「…仕方ないさ。サトミも、おれたちに迷惑をたくさんかけたくないと思っているんだから」
「…でも、少しは僕たちの事を頼ってほしいよね…」
と、うつむくケノ。
「…まぁ、里見サトミにも色々と事情があるのだろう」
と、考えるゲンパチ。
「グムグム…」
シンベーは、あいかわらず、ユーカリの葉を食べている。
「___要はあれだろ、なにを言われたかを突き止めたらいいわけだろ」
と、ブンゴ。
「いや、今はむやみに出ないほうがいいかもしれないな」
ソウスケは腕を組む。
「多分、サトミはかなり傷を負ってる。今でていくと、大変なことになる可能性が出てくる」
「…ボクから、話してみましょうか?」
と、シノの提案。
「…大丈夫か?シノ、サトミを傷つけさせないで、聞くことができる?」
「………でも、やってみる価値はあると思います」
シノの強気に、一同は面食らう。
「……そうだな。このままにしておくわけにもいかないしな」
ソウスケはシノの提案に納得する。
「みんなもいいだろ?」
ソウスケが聞くと、みんなもうなずいた。

「では明日、早速サトミ様に聞いてみますね!」

そう言って、シノはキッチンに行き、食器を洗い始めた。

「_____正直びっくりだな、あんなシノは初めて見たかもしれない」
「……あぁ?」
ソウスケとブンゴは、リビングに残り、話していた。
「お前も見ただろ?シノのあんなに真剣な表情を」
「……あぁ」
二人の会話は続く。
「……でもなぁ…なんでサトミがいわれなきゃなんないかなぁ…」
「…仕方ねーだろ、イケメンにたくさんかこまれてれば、それぐらい言われても」
そうだけど。と、ソウスケはため息をつく。
「…そういうやつら見てると、腹立つんだよね〜…しかもいつもサトミばかり言われてさ…でもそのぶんサトミは、強いんだろうけど」
「……だろうな」
ブンゴも、どこか遠いところをみるような顔で、上のサトミの部屋を見る。

「…おっと、もうこんな時間だ。よい子はそろそろ寝ないとね」
ソウスケは何がいいのか、とても優しい顔でブンゴを見る。
「…なんでオレを見るんだよ」
「う〜ん…なんとなく?」
「うわっ、うさんくせー」
そんな会話は、次第に小さくなっていき、やがて、聞こえなくなった。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.346 )
日時: 2015/11/22 21:25
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


続き。

〜その頃サトミは〜

あたしは、しばらくしてから、ベッドに入った。それまで眠れなかったから。その理由は多分____今日あった、あの噂のせいだと思う。
それでだんだん眠くなってきて、やっと寝れたのは…夜中近くだった。

そのあと…あたしは、夢を見た。それもとても悲しい夢。

みんながあたしから遠ざかっていく夢。
あたしから、8男子が…あたしの友達が…あたしの仲間が……どこかへ行っちゃう夢。
あたしは必死にみんなのことを呼び止めて、なんとかしようとしてたんだけど…みんなは聞く耳を持たずに、どんどん遠くなっていく。
______そこで、目が覚めた。

顔がなんとなく冷たく感じて、顔をさわってみた。そうしたら…いつの間にか涙を流してたみたい。

「…アハハ…何泣いてるんだろ、あたし…」
時計を見ると、時間は丁度7時をすぎた頃だった。
そのあとは普通に学校へ行く準備をしてから、下へおりた。

「…おはよ」
まずはみんなにそう言った。
「おはようございます、サトミ様」
シノが、朝ご飯の準備をしてくれてた。
「昨日の残りがありますが…どうなさいますか?」
「あぁ…じゃあそれ食べようかな」
あたしは席について、ご飯を食べる。
うん。おいしい。
「シノ。ありがと、ごちそうさま」
「では、お皿をお下げしますね」
と言って、シノはてきぱきと動いてくれる。シノには悪いって思ってるけど…どうしても、気分が落ち込んだままで、全然やるべきことができない。
「……サトミ、おはよ」
声をかけたのは、ソウスケだった。
「うん。おはよ」
「…昨日、何かあったの?」
え?
「…別に、何もないよ?」
あたしはごまかす。
「……そっか」
ソウスケは、あたしの事情を知ってるのか知らないのかわからないけど、それ以上は聞いてこなかった。
「…でも大丈夫だよ、サトミ」
……なにが?
「今日の運勢、サトミはすごくいいから心配しなくても大丈夫だよ」
……うん。ありがとう。
「…気をつけて学校に行ってね」
「……うん」

いつもより早く準備ができたから、今日は早めに行こうかな。
と、思ったら。

「サトミ様!」
と、シノに声をかけられた。
「うん?シノ、どうかした?」
「今日、ボク、準備が早くすんだので、一緒に学校に行きましょう!」
と、言われた。
「……えっ?シノと?」
「はい!」
………なんか、シノからそんなこと言うなんて、めずらしい……

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.347 )
日時: 2015/11/22 21:46
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

誰か〜〜〜〜〜〜〜〜………
来てください……

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.348 )
日時: 2015/11/23 08:13
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


続き。

……なんか、シノと学校へいくなんて、めずらしい……ていうか、一緒に行くの、これが初めてじゃない?

あたしたちは、学校へいく道を通りながら歩いていく。その時、ちょうど河原へでてきた。
でも、歩いていながらも、やっぱり気分は沈んだまま。早く立ち直らないといけないってわかってるけど…また今日も学校に行ったら、言われちゃうんじゃないかって思っちゃって…

「…サトミ様」
と、シノに声をかけられた。
「……うん?どうかした?」
「…サトミ様、昨日からずっと、浮かない顔をしていらしてますよ」
……えっ……もしかしてシノ、気づいてて……
「…はい。気づいてました。でも………サトミ様の事を考えて、ボクたちは、何も言いませんでした」
……そっか……だからあの時男子たちは…さっきのソウスケも…気づいてて…あえて言わないでくれてたんだ…

「……なにかありましたか?」
…………………
「ボクでよければ、聞きますよ?」
…シノ…
「……実はね」
あたしは勇気をだして、話し始めた。
「……今日、夢をみたんだよね」
「夢ですか?」
うん。
「その夢が……とても悲しい夢で………あたしの友達や、8男子たちが、いなくなっちゃう夢を見て…」
「…いなくなっちゃう、ですか」
…それで、
「昨日はほら、リレンの弟の瞬煉くん、シノも知ってるでしょ?多分そのクラスメイトの女子たちに…直接言われたわけじゃないけどさ……なんていうか二股かけてるとか、たらしとか、地味とか言われて…っていっても、地味だって言われるのはなれてるんだけどね」
アハハ…と言って、あたしは空をみる。
「…今までに、たらしとか、二股かけてるとかって言われたことなかったから…そんなことしてないのに……なんか…ショックでさ…それに、ホントにみんながいなくなっちゃわないか、すごく不安で…」
「……そうですか……」
シノはあたしの話を、最後まで聞いてくれてた。

「……サトミ様。ひとつ、勘違いをされてますよ」
…えっ?
「ボクたちは決して、サトミ様からいなくなったりはしませんから」
…………
「それにボク、サトミ様には本当に救われているんですよ」
…救われてる…?
「最初、居所のなかったボクに、手をさしのべてくれたのは、サトミ様ではないですか」
…あたしが、手をさしのべた…?
「はい。それに、ボクにかかっていたワンコの呪いも解いてくださりましたし…なによりも、希望をくれました」
…希望…
「そのおかげでボクは、本当に救われたんです。それはボクだけではなく、皆さんも同じはずだと思いますよ」
…みんなも…
「だからこれからも、一生サトミ様の執事でありたいと思うんです。それに、そんなことを言われたりしたら、言い返してやる!という気持ちでいないと」
…………
「大丈夫です!サトミ様は今までもたくさん色々な事を乗り越えてきています。元気を出してください!」
シノ………
「…そうだよね。ここで落ち込んでたらなにも始まらないもんね!」
「そうですよサトミ様!その意義です!」
うん!
「シノ、ありがとう!」
「いえ、お役にたてて、よかったです!」
よおーし!頑張るぞー!
「シノ!早く学校に行こう!」
「はい!」
そう言いながら、あたしたちは学校へと急いだ。

〜続く〜