二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.411 )
日時: 2016/08/02 23:21
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

では本編に戻ります!


__そんなこんなで学校についてから。あたしはなるべく誰かに何か言われても気にしないようにしてた。
さっきシノにああ言ってもらったおかげで、かなり気持ちが軽くなった。
だから、練習の時とかも、なんとかのりきることができた。

それに今日は、あたしが校庭を10周走ってる時、なんとブンゴがあたしの前を走ってた。

ふと、あたしの視線に気がついたのか、少しペースを遅くしてあたしの横で走り始めた。

「めずらしいね、ブンゴが校庭を走ってるなんて」
「さすがにオレだって校庭ぐらい走るっつの」
そりゃそうだけど。
「この前はほら、ブンゴ走ってなかったから。だから今日も走んないのかな〜って思って」
「さすがにオレもごまかしがきかなくなってきた」
え?ごまかし?…………ってことは、
「無断で休んでたってこと……?」
「ああ」
…………さすが元・不良……………
「おい、あきらかに聞かなきゃよかったって顔すんじゃねーよ」
「いや、だってさ」
なんか、聞かなきゃよかった雰囲気じゃない?これ。
「そんなわけねーだろ」
………う〜ん………
「そういえば」
一瞬、ブンゴがこちらを見て話しかけてきた。
「おまえ、バトンパスとかちゃんとやってんのかよ」
ギクッ…………………
「……え、え〜と…………うん!やってる!やってるよ!」
「ウソだよな」
いやいや、ちゃんとやってるって!
………ホントのこと言うと、そんなにやってないけど。
「そんなにやってねーって顔してるけど」
「えっ!顔にでてた!?」
うわ、あたしってば、顔に出やすいタイプなのかな!?
「ま、せいぜい頑張れば」
ブンゴは捨て台詞をはいて、さっさと行ってしまった。
「……何よあの言い方」
…………ちょっとムカつく。

と、この前の後輩たちの声がまたもや聞こえてきた。

「ねえ、あの先輩ってやっぱりとっかえひっかえしてるんじゃないの?」
「確かにさっき3年の山下先輩と一緒にいたもんね」
「誰かに二股かけてるとか?」
………なんかまた同じこと言ってる。
でもあたしはそんなことで折れたりはしない。
声のする方向を見れば、案の定、女子三人組が声をひそめて話していた。
あたしの視線に気づいたのか、その女子たちはギクッとして話をやめて、
「………行こ」
と言って去っていった。

………ここのところ、あたしは色々と考えすぎてたのかもしれないな〜。

今はそれどころじゃないんだから、ちゃんと体育祭の練習頑張ろ!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.412 )
日時: 2016/08/03 15:46
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

続き。

____翌日の朝。


………ジリジリジリジリッッ!!

「……うぅ……今、何時……?」
時計を見れば、まだ6時30分。まだ30分寝れる……
もう少し寝よう……

……トントントン!トントントン!

…さっきからあたしの部屋の扉を誰かが叩いてる。……誰……?

トントントン!トントントントン!

「……もおぅ〜……」
今開けるから、ちょっと待ってよ……
「はぁあーい……どうぞ〜…」
あたしは、寝ぼけた頭で扉へと行き、ガチャリと開けると、そこに立ってたのは、ケノだった。
「おはよう、サトミちゃん」
「………あ、ケノ。おはよう。今日は来るの早かったんだね」
ケノを見れば、あいかわらず、きらびやかなオーラを漂わせてる。……まぶしいよ。
「うん、今日は仕事お休みだから」
そっか。
「そういえば、サトミちゃん」
ケノは次の瞬間、とんでもないことを言い出した。

「今日って、体育祭の予行練習かも」

…………………えっ。

「………そうだっけ………?」
「そうかも」
「……何時に学校集合……?」
「7時かも」
「……今、何時……?」
「6時35分かも」
………えぇええええ!?やばい遅刻する!

あたしは昨日のことを思い出した。
そうだ昨日の夜、寝る前に明日は早く学校に行かないといけないって分かってたから、時計のアラームを早い時間帯に設定してたんだった!!
わーあたしのバカ!!なんでこういうときに限っていつもそうなのかな!?

「シノっちが何回かサトミちゃんを起こしに行ってたけど、サトミちゃん、ぐっすり寝てたみたいだから…『起こすのはやめた方がよろしいですね』って、言ってたかも」
「……で、シノは……?」
「シノっちは、サトミちゃんには申し訳ないけど、先に行くって言って、ブンゴ先輩と一緒に出ていったかも」
………………さすがシノ。やることがはやい………………って!感心してる場合じゃない!!
「ケノ!!あたし今から着替えるから、外行ってもらっていい!?」
ケノに言いつつ、あたしは着替える準備を始めた。
「うん。……あ、それと」
ケノがあたしにもうひとつ話をしてきた。
「外にマネージャーさんの車だしてるから、サトミちゃん、ぼくと一緒に乗ったらいいかも」
「えっ、いいの!?」
それはすごい助かる!!
「うん。ぼくは先に車に乗ってるから、後で来てね!」
ケノはにこやかに手をふりながら階段を降りていった。
「ありがとうケノ!!」
そう言いつつ、あたしは着替え始めた。

____2分後____

「よしっ!!準備できた!!」
忘れ物もないし……これで行ける!!
リビングを通りかかったとき、ソウスケに声をかけられた。
「サトミ、今日は早いんだ」
「うん!!そうなんだ!!じゃ、急いでるからいってきまーす!!」
あたしはそそくさとリビングを通りすぎて、玄関へ猛ダッシュで向かった。
玄関のドアをガチャッと開けて__
目の前に、車が止まってた。
中からケノが顔をだしてにこやかに手をふる。

あたしは急いで車の中に乗った。
隣でケノが、マネージャーさんに指示をする。
「ぼくたちの学校まで、大急ぎで行ってくれると、うれしいかも」
「わかりました。大急ぎで行かせていただきますね」

車が走り出した。

「サトミちゃん、しっかりつかまってた方がいいかも」
「なんで?」
あたしは聞き返す。
「多分、これからスピード早くなってくるかも」
ギュン!!ケノが言葉を言ったまさにその瞬間、走るスピードがあがった。
「わわわわっ!」
体が左右にゆれる!!
ケノはというと、全然大丈夫そうな顔をしてる。
「ケノ、大丈夫なの?」
「だって、こういうの楽しくない?ジェットコースターみたいで面白いかも」
ケノはまたしてもきらびやかな笑顔を向けた。すごく楽しそう……
「でも、車にのせてくれてありがとう」
「えへへ、どういたしまして」

そんな、あたしたちの会話をのせて、車は学校へと向かっていった。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.413 )
日時: 2016/08/03 16:57
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

続き。

〜学校始業10分前〜

キィイィイイイイ!!
車が学校の前で止まった。
ありがたいことに、校庭にはまだ誰の姿もなかった。
「サトミちゃん、今いけば、ギリギリ間に合うかも」
「うん!!そうだね!!」
あたしたちは車を降りて、校舎の中へと走っていった。
ふと、あたしは気になることがあったので、ケノに聞いてみた。
「ケノ、体育祭には出場するの?」
「うん、せっかくだし、出ようかなって」
そうなんだ!
「今日の練習もでるの?」
「そうかも」
……あれ、でも……
「他の練習の日、ケノ仕事とかであまりこれてないよね?練習しなくて大丈夫?」
「うん!なんとかなるかも」
そっか。ケノがそう言うなら、大丈夫だね。

「じゃ、ぼくこっちの教室だから。サトミちゃん、また後でね!」
「うん!ありがとう!」
あたしはケノにお礼を言って、すぐ教室にかけこんだ。

ガラガラガラガラッッ!

「ふう〜……」
……ギリギリ、間に合った……
「おはよぉ〜サトミちゃん!」
カオルン!
「おはよう!」
次に来たのはリレン。
「おはようございます、二人とも」
「おはよう!リレン!」
そして次に来たのは華那。
「おはよう!サトミちゃん!カオルちゃん!リレンちゃん!」
「おはよぉ!華那ちゃん!」
「おはようございます、華那さん」
「おはよう華那!」
あたしたちはそれぞれ挨拶をすませて、それぞれの席についた。

____HR____

ガラガラガラ。
先生が入ってきた。
「起立!」
「礼!」
「着席!」
みんなが先生に礼をしたあと、先生の話が始まった。
「おはようございます。今日、このあとから体育祭の予行練習になります。本番ではありませんが、気をひきしめて頑張っていきましょう」
「「「「「はい!!」」」」」

「サトミちゃん!」
ふいにカオルンに声をかけられたので、あたしはふりかえった。
「どうしたの?」
「今日の練習のメニューって〜、多分、全員リレーが入ってたと思うんだよねぇ」
えっ、そうなの?
「サトミちゃん、バトンパス、大丈夫そぉ?」
ギクッ…………………
…………それ、昨日ブンゴに言われたばっかりなんですけど……
「………う、うん!大丈夫!」
「そっかぁ!」
カオルンはニコニコしながらこう言った。
「今日の練習、頑張ろうね〜!」
「うん!」

……正直言ってミスしないか心配だけど、なんとかなるよね!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.415 )
日時: 2016/08/04 18:22
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

続き。


〜予行練習〜


「……来るのおせーよ」

___全員リレーの練習に入るとき、ブンゴとあって、ブンゴが発した第一声がこれだった。

「…え〜と、何について言ってる…?」
「学校来る時間に決まってんだろ」
…………ですよね〜…………
「…ち、ちょっと寝坊しちゃって…」
「……ま、とりあえず間に合ってよかったな」
ムカ。
「……そ、そうですね〜。間に合ってよかったよホントに〜!」
あたしはブンゴに顔を背けて話した。
と、そこにシノが来た。
「サトミ様!朝はすみませんでした!何度も起こしに行ったのですが、なかなかリビングに降りて来なかったので……」
「…あ、シノ。いいよ全然。もとはと言えばあたしが起きないのが悪いんだし」
「いえ!ボクも執事として責任があります!大事な主様を見捨てるなんて、執事としてあるまじき行為……!!」
「シ、シノ見捨てるなんて、大げさな」
あたしはアハハと笑う。………ていうか、さっきから女子たちの殺気を感じるんですけど……!
背中にチクチクと刺さるような……
「ある意味注目の的だな」
ちょっと。ブンゴ、それは違うと思うよ。
「仕方ないんじゃねーの?揃いも揃って人気のヤツがお前の所に来てんだから」
人気のヤツって、シノとかブンゴのことかな……………って。ちょっと待って。
「ブンゴ、今ソウスケみたいにあたしの心読んだでしょ!?」
「読んでねーよ」
うそだ!
「てか、自分で言ってたし」
えっっ。自分で言ってた!?気づかなかった……!
「そんなこと言ってねーで、走る順番の所に行けば」
「そうですよサトミ様!先生が呼んでるみたいですよ!」
え?呼んでる?
「___里見さん!里見サトミさん!ゼッケンを配るから、早く来なさい!」
ホントだ!呼ばれてる!
「行かないと!」
と、シノがこう言った。
「では、ボクは前の方なので、ここで失礼しますね」
そう言って、シノはタッと走っていった。
…………そういえば。
「ブンゴさ」
「……あぁ?」
あたしはブンゴに話しかける。
「あたしがバトンを渡すのって、ブンゴだよね?」
「…あぁ」
「ブンゴは行かないの?」
「行くけど?」
だよね。
「ブンゴってさ」
「…………なんだよ」
「足はやいの?」
ブンゴって、運動神経良さそうなかんじがするんだよね。
「………さぁ」
さぁって!教えてくれないの!?
「……なんでもいいからさっさと行け」
……………はいはい。分かったよ。

………あんまり言いたくないのかな。

…………とりあえず、バトンを渡す時、落とさないように気を付けなきゃ!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.416 )
日時: 2016/08/04 21:10
名前: ロゼッタ (ID: nXkUt35K)

こんばんわぁぁぁぁぁぁぁ((((
はいっ!ももたんじゃありません!ロゼッタです!

ブンゴよ!隠すで無い。
わかってるよ。足遅いんだr(((殴
ブンゴ「うるせえ!」
あ…やっぱり。図星?
ブンゴ「んなわきゃねぇー!」
あっ!さとみちゃーん!ブンゴがねー(もがもが)
さとみ「なにー?ブンゴがどうしたって?」
ブンゴ「なんでもねぇなんでもねぇ。」

夫婦漫才ボソッ

頑張れ!ホープちゃん!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.417 )
日時: 2016/08/08 21:06
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

ロゼッタきてくれてありがとう〜!
ワタシも近々思うんだよねサトミちゃんとブンゴくんの仲がどんどん仲良くなっていってるっt((殴
「おれの立場はどうなるんだ…」
ソウスケくん、ワタシに言う前にワタシを叩くのはやめてくれ。

…はい。話がそれてしまった…

改めて!本当にきてくれてありがとうロゼッタ!
更新頑張ります!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.418 )
日時: 2016/08/14 09:58
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

〜お知らせ〜

今やっている体育祭のお話のあと、次のお話でオリキャラを出します!
今回はそのオリキャラを紹介。

名前 御影=ハスター・純 (みかげ=ハスター・純)

性別 女

年齢 高校二年生

容姿 綺麗な金髪を腰までおろしている。背が高く、ダイカとほぼ同じくらいの高さ。目の色は透き通ったガラス玉みたいな水色。

その他 ブンゴの婚約者。以前までダイカの国にいた。しかも小さい頃からダイカの国にいたのでダイカとは幼馴染で仲が良い。日本人とアメリカ人の親を持つハーフ。こちらに来てからは、ソウスケと同じ占いの仕事をしている。ソウスケの次と言ってもいいぐらい占いが当たる。口調としては、主に「〜デス」「〜マス」「〜でショ?」と言う事が多い。真剣な時になると、日本語がとても上手くなる。

サンボ 「はじめマシテ!私は御影=ハスター・純と言いマス!よろしくネ!」
「私は純と言われなれてないんデス。ハスターか、みかげと呼んでくだサイね」

こんな感じです!次の新たなお話から出てくるのでお楽しみに!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.419 )
日時: 2016/08/12 18:35
名前: ロゼッタ (ID: nXkUt35K)

ハスターが、ハムスターに見えた私は末期…

あ、お久しぶり!(?)
ロゼッタだよーん!
更新頑張ってね!アデュー!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.420 )
日時: 2016/08/12 20:32
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

ロゼッタ!来てくれてありがとう!確かに言われてみればハスターって、ハムスターに似てるかも…
今になって気づいたワタシはなんなんだ…
でも教えてくれてありがとう!
更新頑張るよ!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.421 )
日時: 2016/08/13 10:39
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

では続きです!


〜全員リレー練習〜

バトン落とさないようにしなきゃって意気込んだものの……
本当にバトン落としちゃったらどうしよう………
「___い___おい………!………おい!」
うわっ!
「ブンゴ!」
急に出てこないでよ!
「さっきから声かけてたっつの」
えっ、そうだった?
「もう練習始まってんだから、ちゃんと見てろよ」
そ、そうだけど…
「な、なんか緊張してきちゃって」
「今から緊張してどうすんだよ」
だ、だって…
「ま、お前のことだからそうなってんじゃないかって思ってたけど」
…よまれてる…
「ブンゴは緊張してないの?」
「別に?」
でもブンゴをみれば、全然緊張してる素振りがない。なんていうか、安定してるような…

……気にしてる場合じゃないよね。あたしも頑張らないと!


〜サトミの出番10番前〜

「あっ!カオルン走ってる!」
ちょっと苦しそうに走ってるような気がする。なんかわかるかも。だんだんキツくなってくるんだよね、ああいうのって。

〜サトミの出番5番前〜

あ、今度はリレンが走ってる。………リレン、足速いんだ……すごい勢いで校庭を半周して、あっという間に次の人にバトンを……
しかもリレンからバトンを渡された人も、足速い……
またあっという間に次の人にバトンが渡された。
そうこうしてるうちに、あたしの出番もう3番前じゃん!
それに、よく考えてみたら次ブンゴじゃない?
あたしの隣にいたブンゴはいつの間にか、バトンを受け取るためにもう準備してる。と、走ってた女子が、とたんに遅く走り始めた。……もしかして、ブンゴにバトンを渡すってわかったから、可愛く走り始めた……?

それを見かねたブンゴがだんだんイライラしてる。……あのままだと、怒りだすかも……
「早くしろよ!」
……ほら。怒ってる。
でも女子は構わず、
「はあ〜い、ごめんなさ〜い!」
と言って、まだ遅く走ってる。
……………なんかあたしもイライラしてきた。
しかもバトンを渡す時も、片手で相手に渡さなきゃいけないのに、ちゃっかり両手使ってブンゴの手に自分の手を添えて渡してるし。
あれ、絶対反則でしょ!なんで監督の先生気づいてないの?
……………………ん?自分の手を添えて渡してる?
ちょっと待って。あれどういうこと?なんで手を添えて渡したの?




…………なんだろう、このモヤモヤは。

「里見さん!レーンにつきなさい!」
…そうだった、あたしブンゴにもらうんだった。

……あぁもう考えてる場合じゃない!
しっかりしなきゃ!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.422 )
日時: 2016/08/13 15:30
名前: ロゼッタ (ID: x4FD27sP)

あれあれ!さとみちゃんやきもt(((殴
「うるっさい!」
図星だねwwそんなんじゃ、ブンゴに嫌われるよw
「そ…そんなんじゃ…ない…///」
顔赤いよ?(ニヤニヤ)
「/////」

…恋の病?まあいいや。とりあえず、がんばってね!
ホープちゃん!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.423 )
日時: 2016/08/14 10:05
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

>>418のオリキャラの名前を一部変えさせて頂きました。『御影・』から、
『御影=』に、『竜』から、『純』に変えさせて頂きました。
色々と変わったところがあるので、皆さんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程、よろしくお願いします。

〜ホープスプリング〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.424 )
日時: 2016/08/14 18:01
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

では続きです!


「里見さん!何をしてるんですか!早く位置につきなさい!」
「……あ、はい!すみません!」
ボーッとしてたら、監督の先生にレーンにつくようにうながされて、あたしは急いでレーンについた。ブンゴはまだ校庭を半周走ってる途中。でも明らかにはやい。多分リレンよりもはやいんじゃ……
そんなことを思ってたら。女子たちからブンゴに対しての黄色い声援があがった。
「キャーー!山下先輩かっこいい!」
「ホントにイケメン!」
「スポーツがあんなにできるなんて、ホント素敵〜!」
「山下先輩頑張ってー!」

……さすがブンゴ。女子たちから評判がいい。

…………………あたしとは大違いだなぁ。なんていうか、どんどんブンゴの存在が遠くにあるように感じる…………

………と、その時。

「___サトミ!」
後ろから声をかけられた。
「ボケっとすんな!走れ!」
ブンゴの声だ。………しまった、バトンをもらわないといけない!そのためには、走り出さないと!

あたしはあわてて走り出す。ブンゴがあたしに追いついてバトンを渡す。
それをなんとか落とさないようにあたしは受け取って、スピードをあげる。

あたしは走りながら考える。
ブンゴは、今回のあたしのことを怒ってないかって。若干走り出すタイミングが遅くなっちゃったから、ブンゴ、イライラしてないといいな、なんて。

_______そんな時だった。



___________あたしが転んだのは。




ズダーーーーーーーン!


盛大に転んでしまった。

「………っ!」
両膝から血がでてる。腕もすり傷がいくつかある。
それでも走らないといけないから、あたしは走った。

………泣きたかった。みんなに迷惑をかけちゃった。頭の中はそれらでいっぱいだった。

…………あたしは悔しいような、悲しいような気持ちのまま、次の人にバトンを渡した。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.425 )
日時: 2016/08/14 20:31
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)



〜保健室〜

「盛大に転んじゃったわね〜。この傷も、すごく痛いでしょう。色々なところを打撲したり、すりむいたり、皮がむけたりしてるもの。大丈夫?」
「…アハハ、すみません。ちょっとうっかりしてたら、転んじゃったみたいで」


あのあと、あたしは監督の先生にすぐ保健室に行くように言われて、ここで手当てを受けていた。


ふと、保健の先生が立ち上がった。

「おっと、もう行かないと。ごめんなさいね、次の種目、私が担当しているんだけど、手当てが終わり次第来てって言われているから。里見さんは、ここで落ち着くまで休んでいてね」
「…あ、はい」
そう先生は言って、保健室のドアに向かった。
そのあと振り返って、
「あ、そうそう。多分もう少ししたら、3年の生徒があなたの様子を見に来てくれると思うから。一人でいるよりは、心強いでしょ」
にっこりあたしに笑って、再び出て行った。


……でも、なんで3年の生徒が見に来るんだろう……
……そういえば。さっきやった種目って、3年が仕切ってるって担任が言ってたっけ。だから、もし怪我が出た場合は、3年の生徒が責任をとるとか、そんなようなことを言ってたような……


その時。

ガラガラガラガラ。

誰かが入ってきた。
その人物は、
「……怪我、大丈夫かよ」

ブンゴだった。

「……う、うん。さっき先生が手当てしてくれたから」
「………ふうん」

…………………………………………

……な、なんか、気まずい……

なにか話さないと!

「…あ、あのさ!」
「…あ?」
「……………その、…………ごめん!」
「……………え?」
ブンゴ、ポカン。
あ、あれ。上手く伝わらなかったかな?
「…だから、さっきブンゴから渡されたバトンを、その勢いのまま次の人につなぐことができなかったから…」
ブンゴは、あたしを見たあと、ため息をついた。
「……お前、まさかそれをずっと気にしてたわけ?」
え?……………うん、まあ………………
「はぁ………」
ブンゴはまたため息をついたあと、話し出した。
「…オレ、別に怒ってねーけど」
「…え?」
今度は、あたしがポカン。
「…だ、だってブンゴ、あたしが走ってる時、嫌な顔してたし」
「それは疲れたから」
「そ、それに、あたしが転んだ時、あたしのこと怒鳴りつけたし」
「呼びかけただけだから」
「…それから…」
あたしが言おうとしてると、またブンゴがため息をついた。
「…要するに、あの時転んだから、すべて自分のせいとか思ってんだろ」
………………うん…………………
「まぁ確かに、ブーイングは起こってたな」
………やっぱり………
「シノとケノがお前のことめっちゃ心配してた」
…やっぱり、あたしいろんな人に迷惑かけてる…もちろん、ブンゴにも…
「でも、仕方ないんじゃねーの?」
え?
「よく考えてみろよ。誰にだって、コケたり転んだりすることはあると思わねえ?」
……そうだけど……
「ブーイング起こしてたあいつらだって、人のこと言える立場じゃねーし」
…………うん…………
「とにかく、転んだのは、お前のせいじゃねーから。たまたま運が悪かったって思っとけばいいだろ」
そう言いながらブンゴは立ち上がる。
「……そうだよね……」
確かに、ちょっと考えて過ぎてたところがあったかも。

あたしも一緒に立ち上がろうとしたら、片手を差し出された。
「立てるか?」


ドキッ。


一瞬、手をつかもうか迷った。だけど、つかむことにした。
「…あ、ありがとう」
そのままブンゴの手に引っ張られながら、あたしは椅子から立ち上がった。


…気のせいかもしれないけど、今、あたしの顔が赤く感じる。差し出された時のブンゴが、カッコよかった。
頼りになるなぁって思った。

…そうだよ。もっと自信持っていいんだよ。
うじうじしてる場合じゃない!体育祭だって近いんだから、気合い入れていかないと!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.426 )
日時: 2016/08/14 22:18
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)


〜一方、家では〜

「平和でござるなぁ」
「…まぁ確かに、暇っちゃ暇だよな」
サトミたちが学校に行っている頃、ソウスケとダイカは、家でお茶を飲んでいた。
「そういえば、この間懐かしい夢を見たのでござる」
「へえ〜、どんな?」
ダイカは、お茶を飲んで一息ついてから、話し始めた。

「多分、ミーが小さい頃だったでござるなぁ」
「そうか、ダイカはここに来る前はシモウサ王国にいたんだっけ?」
「イエス」
再びお茶を飲んで、ダイカは一息ついた。
「あの頃は本当に楽しかったでござるよ。ミーは毎日のように弟と遊んでいたでござる。それに、確かその時はミーにも幼馴染がいたでござるよ」
「幼馴染がいたんだ」
ソウスケは、少しびっくりしながらダイカの話に聞き入った。
「ミーの幼馴染は女の子で、とてもかわいかったでござる」
ダイカは目を閉じながら、見た夢をひとつひとつ思い出すように話した。
「弟も、その女の子が大好きで、よく三人で遊んだりしたのでござる」
「へぇ〜。じゃあ、すごく優しい子だったわけだ」
「イエス。……でも、そのあと家の都合でシモウサ王国から姿を消したのでござる」
姿を消した?ソウスケはその言葉が気になった。
「そこで、夢は終わったのでござる。しかしそのあと、夢の中でミーの前に、見知らぬ女の子がいるのでござるよ」
知らない女の子?
「その女の子は、昔ミーが見た女の子にそっくりだったでござるなぁ。その子はミーに、『また会えるのを楽しみにしてる』と言ってたような気がするのでござるが……」
……謎だ。瞬時にソウスケはそう思った。
「その女の子、どんな感じの子?」
ダイカは、腕を組みながら話した。
「…確か、髪は腰ぐらいまであったでござるよ。髪の色は綺麗なゴールドで、目の色は透き通ったような水色だったでござる」

…………おかしいな。こんなに当てはまることがあるだろうか。
ソウスケは、それによく似た人物を仕事場で見かけていた。

「実は、それに似たような人を仕事先で見かけたことがあるんだよね」
「さようでござるか?」
「ああ」


………もしかしたら。
今後おれたちの前に現れるんじゃ……?
違和感を感じたソウスケは、水晶玉を取り出して、今後のことを占った。


占いには、

『今後、新たなる少女が現れる』

……それが、今ダイカが言っていた少女なのだろうか。

「どうかしたでござるか?」
ダイカに聞かれたソウスケは、平静を装った。
「…いや、別に」

……でも、それが本当だとしたら、サトミと関わることになるんじゃ……?


このソウスケの予感が、のちに見事に的中することなど、この時の彼らは知るよしもない。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.427 )
日時: 2016/08/15 10:54
名前: ロゼッタ (ID: nXkUt35K)

ブンゴ…!
お前いつの間にそんなにさとみちゃんに優しく…!
そのままくっつけ!

ダッダイカ…
幼馴染いたの…?
さとみちゃんと仲良くしてくれる子がいいな…リレンみたいな。

ソウスケさ。見たことあるなら名前聞けよバカが。
「(;‾O‾)えっ…それ酷くね…」
あたりまえだっ!失恋ペテン師!
「だいぶ前のこと言ってくるなよ…結構グサッと来るんだから…」
知らねーよ。(ロゼッタがブンゴ化?!by.さとみ)

まっ、頑張ってね!ホープちゃん!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.428 )
日時: 2016/08/15 11:42
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

続き。


〜夕方〜


ガチャ…

「ただいま〜…」
「おかえりなさいませ!サトミ様、お怪我は大丈夫ですか?」
「うん、とりあえず手当ては学校で済ませたし。大丈夫だよ」
「そうですか……お体、大事になさって下さいね」
うん。シノありがとう。


保健室で手当てが終わったあと、あたしは校庭に戻った。あたしの怪我をみて、カオルンとリレン、それから華那が心配してくれた。
あたしの怪我がひどかったから、そのあとの種目は出ることができなかった。
騎馬戦とか、あたしも出ることになってたんだけど、膝の痛みが強かったから、欠場したんだ。


「サトミ〜〜!おかえり〜〜!……………って、どうしたそのケガ!」
ソウスケ。
「大丈夫、ちょっと転んだだけだから」
「まさかっ、ブンゴにやられたのか!」
い、いや、ブンゴは何もしてないよ!むしろ、助けられたっていうか……
「オレがなんだって?」
わっ!ブンゴ!
「ブンゴ先輩、おかえりになっていたんですか!」
「あぁ、今帰ってきた」
さっきの話、聞かれてたんじゃない……?
「それよりオレがなんだって?」
やっぱり聞いてたんだ…
「ブンゴ、おまえまさかサトミにケガ負わせたわけじゃないだろうな!」
「失礼だな。オレがそんなことすると思ってんのかよ」
「思う!」
「………………」
ソウスケ……思いっきりドヤ顔で拳握って言わないでよ…
ほらブンゴがすごいゲンナリした顔してるじゃん。

「……おまえ、あとで覚えとけよ……」
そう言って、ブンゴはリビングに行った。

「サトミ、本当に大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
「…ならいいんだけど…なんかあったら、いつでも相談のるから」
ソウスケもそう言い残して、リビングに行った。

ありがとう。
あたしは本当に大丈夫だから。


なんか、そうやってみんなに励まされると、元気が出るな。

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.429 )
日時: 2016/08/15 11:54
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

ロゼッタ!来てくれてありがとう!
そうなんです実はダイカに幼馴染いたんです!
そのキャラクターは体育祭のあとの話ででてくるので、お楽しみに!

ワタシが思うにブンゴもだいぶ丸くなったよ。これでサトミの中でブンゴの好感度も大幅にアップ((蹴
「スプリング黙ってて!」
…サトミちゃん…痛いですよ…

いつも来てくれてありがとう!
更新頑張るね!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.430 )
日時: 2016/08/15 21:34
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)




〜夕食〜

「シノ、これすっごくおいしい〜!」
「よかった!サトミ様が一生懸命頑張ってらしたので、ボクも今日はたくさんごちそうを作りました!」

今日の夕ご飯は、ハンバーグ、サラダ、ビーフシチュー、からあげなどなど、本当にごちそうだった。

「はふがヒノ!ひょうひふぁいほうはな!(流石シノ!料理最高だな!)」
ミッチー、食べながらしゃべらない方がいいと思うよ…

「シノもケノも、サトミたちと一緒に予行練習でてたんだよな?」
ソウスケが二人の方を見ながら聞く。
「はい!そうです!」
「そうかも」

「で、コブンゴちゃんもでてたんだよね?」
ソウスケ…またそうやって…
「コブンゴって言うな」
またブンゴ機嫌悪くしてる…
「で、練習はどうだったわけ?」
「てめーに関係ねーだろ」
「まぁそんなかたいこと言うなって」
「うるせえ」
…また始まった…


「…まぁそれはさておき」
一息ついてから、ソウスケはあたしに話しかける。
「体育祭の本番って多分来週じゃない?」
…あ、そういえば。
「うん、そうだったかもしれない」
「確か、おれ来週仕事なかったから見に行けるな。絶対見に行くから!サトミが頑張ってる姿、楽しみだなぁ〜!」
「今から浮かれんな、ウサンクセ」
「…………それ、今言っちゃう?」
「ああ」
………ワナワナワナワナ………
…あぁソウスケが爆発しそうに…
「……おれと、やるつもり?」
「おう」
ガタッ。ガタッ。
…あぁ二人とも立ち上がるのやめてよ!ご飯中だよ!
「お二方とも!おやめください!今はご飯中です!」
「シノの言う通りだ。二人ともまずは席につけ」
「…なんか、不穏な空気が漂い始めたかも…」
「んあ?またケンカ始めたのかー?」
「グム……」
「まぁ、ケンカする程仲がいいって言うでござるからなぁ」


…………………………………


「……ぷっ……」

「「「「「「「ん?」」」」」」」

「くくくくっ………」

あたしは、気がついたら大笑いしてた。

「くくく……あっはははははっ!」
「サトミ様?」
シノが心配そうに聞く。
「…ご、ごめ…ふふっ…なんか、みんないつもどおりだなと思って…」
「いつもどおり…ですか?」
「…なんか、みんなをみてたら、安心してきちゃってっ…」
「…そう、ですか?」
「うんっ…なんか元気出てきた!」
「…?そうですか」
シノは不思議な顔をしながら、お皿を片付け始めた。

「いいじゃない、サトミが元気になってくれて」
「さようでござる。みんなハッピーが一番でござるよ」
ソウスケもダイカもうなずいてる。

「ありがとう!みんな!」

この勢いだったら、体育祭の本番も、うまくいきそうな気がする!
よぉーし、頑張ろう!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.431 )
日時: 2016/08/15 22:13
名前: ロゼッタ (ID: nXkUt35K)

ロゼッタ、この次のご飯はシチューだと思ってたんだ!
まじであってた…!

ロゼッタの小説も来てよ!
頑張ってね!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.432 )
日時: 2016/08/16 09:38
名前: ひより ◆/73ORiYgDY (ID: qGyGaEcb)

スプ、久しぶり〜……かな!?
最近、コメントできなくてごめんね(´・o・`)ノ
サトミ、運動会の日も盛大にこけちゃいそう……(゜д゜lll)
またコメントするね!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.433 )
日時: 2016/08/16 11:09
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

コメント返し

〈ロゼッタ〉

来てくれてありがとう!
えっ、シチューの予想当たったんだ!すごいね!ワタシだったら絶対当てられないかも…
ロゼッタの方も見に行くよ〜!

お互い頑張ろうね!

〈リィナ〉

久しぶり!
いえいえこちらこそ、最近リィナの小説の方でコメントできてないから…なんかまた忙しくなりそうなんだよね〜…勉強とかで。

サトミは本番で転ぶことなく走れるかどうかは、本編のお楽しみ!ということなのでよろしくです!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.434 )
日時: 2016/08/17 10:40
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

夏と言えば!海、かき氷、花火などなど!
最近、つくづく夏を満喫してきれてないまま休みがどんどん終わってくなぁ〜と考えながらの更新(?)です。


〜翌日〜


「サトミちゃん〜!昨日たくさんケガしてたみたいだけど、大丈夫だったぁ〜?」
「サトミさん!昨日は大丈夫でしたか?膝からかなり血が出ていたみたいでしたけど……」
「あ!サトミちゃん!昨日は大丈夫だった?リレーの時に、ひどいケガを負っちゃったみたいだけど…」
カオルン、リレン、華那。
「みんなおはよう。大丈夫だよ!ちゃんと手当て済ませたから!それに昨日はちょっとうっかりしちゃっただけだからさ!」
あたしはアハハと笑う。
「でも自分の体なんだから、大事にしなきゃだめよ」
華那があたしに心配そうに言う。
「華那さんの言う通りですよ。もっと大切にしないと」
「そうだよぉ〜!自分の体は、自分で守らなきゃ〜!」
みんなありがとう。
「でも、ホントに大丈夫だから!」

と、その時。

「____相変わらずドジだな」
うっ。その声は……
「大輝!」
「おはよサトミ」
なんでか知らないけどきらびやかな笑顔を向けられた……
「ドジってなによドジって」
「そのまんまの意味だけど?」
ムキーーーーー!腹立つ!
あたしが大輝に言い返そうとした時。
「キャァア〜〜!大輝くんよ〜!」
「いつ見てもカッコいい〜!」
「キラキラオーラを漂わせてるわ〜!」
「なんて素敵なのかしら〜!」
女子たちがいっせいに大輝のところにやってきた。
大輝……いつの間にそんな人気になったわけ…?
「さぁ?いつからだろうね?モテる男は辛いなぁ〜」
………前から思ってたけど、大輝ってどこかソウスケとおなじ匂いがするんだよね〜…
「…あの子、やたらとサトミちゃんに突っかかるけど、どういうつもりなのかしら…?」
わわわ、華那のその笑顔が怖い!口は笑ってるけど、目は笑ってない…
「?」
ほらほら大輝が気づいちゃったよ!
「君は確か…俺と一緒に転向してきた…薄紅さん、だっけ?どうしたの?俺の顔に何かついてる?」
「「「「キャァア〜〜〜〜!」」」
女子たちが、いちいち大輝の仕草にグッときているみたい。
「いいえ?なにも。ただ、今の発言は納得いかないわね」
「わわわ、華那ちゃ〜ん…」
カオルンも困惑中。
「どの発言のこと?」
「今、『俺と一緒に転向してきた』って言ったでしょう?別に私、あなたと一緒に転向したくてここに来たわけじゃないの。そこは勘違いしないでほしいわ」
「華那さん…もうその辺にして…」
リレン、カオルンと同じく困惑中。

バチバチバチバチバチバチ!

…二人の間に火花がとんでる…

「失礼。じゃあ今後気をつけるよ。体育祭も近いし。勝つためにお互い頑張ろうな」
「ええもちろん。あなたがどれだけみんなを引っ張っていけるか、楽しみにしてるわ」
…うわ、二人の笑顔がひきつってる。…なんか、怖い…
例えて言うなら、『犬猿の仲』って言うやつ?

そのまま、大輝は教室を出て行っちゃった。
…ていうか、結局何の用であたしのところに来た…?
…ま、いいか。

「さ、また体育祭の練習みたいよ。気合い入れて頑張っていきましょ!」
華那はさっきの顔が嘘みたいに、優しい笑顔に変わった。やっぱり華那の笑顔はこうでなくちゃ!
「私、学校の行事にダンスを取り入れてほしいって思うの」
へぇ〜!ダンスかぁ〜!いいかもね!
「それでね、先生にそれを提案したら、特別にOKもらったの!」
「ダンスぅ〜?カオルンダンス好きだよ〜!楽しいよね〜!」
「ダンスですか…いいですね、きっと楽しくなる!」
華那もカオルンも、リレンもあたしも、ダンスの話題で盛り上がってる。
「でしょう?でね、ダンスの項目は、ヒップホップにしたの!」
ヒップホップ?
「でも、さすがに体育祭で取り入れるのは、時間の関係上無理だから、ダンス大会を開くって先生言っていたわ!」
ダンス大会……ってちょっと待って。あたしヒップホップなんて、踊れないんですけど…!
「それは心配しないで!ちゃんと体育の授業の時に、先生が教えてくれるって言ってたから!………っと、もうそろそろ行かないとヤバイわね。みんな早く行きましょ!」


ヒップホップかぁ…今から踊れるか心配になってきた…
でも今は体育祭の練習なんだから、そっちに集中しなきゃ!

〜続く〜

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.435 )
日時: 2016/08/17 08:30
名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: lTUNLL8H)

久しぶり!この間はコメントくれてありがと!

スプの小説を読んでると、小説家の人が書いてるみたいで、読みごたえがあるよ。すごいね!

こんな私とは大違いだね…。

続きが楽しみ!更新頑張ってね!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.436 )
日時: 2016/08/17 09:20
名前: ロゼッタ (ID: nXkUt35K)

…ん?社交ダンス?
私の小説の本編のパクr(((((ゲフンゲフン
参考にしたんだよね!ね!

やっぱりブンゴと?それともケノかな?もしかしたらソウスケが乱入するかもw
いやー、愛の力ってすごいね(((バコンッ
ブンゴ「ふざけんなおまえ。」
あ、やっぱりブンゴと一緒にした方がいいよ。
てゆーか、踊らせてくれって頼み込んでるよ!

頑張って!楽しみにしてるよ!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.437 )
日時: 2016/08/17 10:29
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

〈ももたん〉
きてくれてありがとう!ももたんにそういうふうに言われると嬉しいです!
でもワタシの方が駄作だから!ももたんの方が絶対いいって!ワタシなんか、あんまり更新できてないし((殴
とにかくありがとう!更新頑張ります!

〈ロゼッタ〉
きてくれてありがとう!
え。本当だ、ダンスかぶってた!わぁああロゼッタ本当ごめん!
急いで内容変更しておくね!
教えてくれてありがとう!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.438 )
日時: 2016/08/17 11:33
名前: ロゼッタ (ID: nXkUt35K)

あ、気づいてなかったんだw

ヒップホップかぁ…ブンゴ踊れるのかな?
ミッチー踊ったらキレッキレになりそうw

さとみちゃんは司会とか?踊れないからうんぬんって理由で。
でもソウスケの乱入は、見て見たいわw

頑張ってね!被ったの気にしないで頑張れ!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.439 )
日時: 2016/08/17 14:52
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

ロゼッタ本当にありがとう!
そうね、確かにソウスケの乱入は見てみたいかも笑
「ちょっと待ったーー!」 みたいな。

更新頑張ります!

Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.440 )
日時: 2016/09/18 16:39
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

続き。


「____里見さん、山下くん、ちょっと来なさい」

体育祭の練習の時に、監督の先生に呼ばれた。
なんか意味深な顔してるから、あたしはちょっと心配だった。

「__この前の予行練習の時、里見さんケガをしたでしょう。大丈夫だった?」
……え、呼びだされたのって、これのこと?
「……あ、はい。あれから保健室で応急処置したし、それに家でもちゃんと手当てしましたから」
「そう。ならよかった」
先生の表情が少しだけ緩んだ。
「それで、本題に入るけど」
また先生は、表情を少しかたくした。

「あなたたち、この前のリレーの練習の時、山下くんから里見さんへバトンが渡ったでしょう。あれ、どうやら間違いだったみたいで」
え、間違い?
「だろうと思った」
…ブンゴ、何か知ってるの?
「先生たちが間違ってたってことだろ」
あぁそういうことか。
「つまり、サトミがオレにバトンを渡してくれって意味なわけだろ?」
「そういうことです」
なるほど。…確かに、前に走順を決める時、先生がブンゴに渡せって言ってたっけ。
「先生たちがそれを勘違いしてたみたいだったから」
「勘違いもいいとこだよな」
…ブンゴ、先生にも間違いはあるって。
「で、話はそれだけ?」
「まぁ」
「じゃあ、早く練習に戻った方がいいんじゃねえの?」
「それもそうね」
あたしたちは再び練習に戻った。

…そういえば、騎馬戦のメンバーって、あたしのところは、あたしが上に乗って、リレンが前で土台になって、左右でカオルンと華那が支えてるんだ。
結構上って高いからちょっと怖いんだけどね。

「おい、なにぼさっとしてんだ。早く行くぞ」
そんなことを考えてたら、ブンゴに声をかけられた。
「うん!今いくよ!」



〜そして時は流れ体育祭当日〜


〜リビング〜


「サトミ様!いよいよですね、体育祭!」
シノ。
「うん!そうだね、頑張らないと!」
「オレ、サトミが走ってる姿、ちゃんと見届けるぜ!」
ミッチー、うちの学校見に来るの?
「おう!」
そっか。じゃああたしも気合い入れないと!

「サトミ〜!おっはよ〜!」
ガバッ!
「うわっ!ソウスケ!」
急に抱きついてこないでよ!
「今日本番だろ?元気入れてあげようと思って」
……そうですか。
「……朝からそこでなにしてんだよ」
続いてブンゴ。
「おっ、相変わらず不機嫌だね〜コブンゴちゃんは」
「その呼び方やめろ、うさんくせーから」
ほらほらケンカ始めようとしないで二人とも!
「サトミ!あとで絶対見に行くから!」
うん!
「それから」
ソウスケは、にっこり微笑んだ。
「今日のサトミの運勢、絶好調だから、自信もってやっていいよ」
「占ってくれたの?」
「もちろん。サトミは毎日頑張ってるからな」
……ありがとう。

「……ブンゴ。今日は体育祭本番だろう」
「兄貴」
ちょうどその時、ゲンパチがきた。
「…悔いのないようにやれ」
「おう」
ゲンパチも、ブンゴのことが心配なんだよね。兄弟なんだから。

「今日もいい朝でござるなぁ〜」
「みんなおはよう、かも」
「グム」
さらにそのあと、ダイカ、ケノ、シンベーがリビングに入ってきた。
「ぼくたちも、今日が勝負だから、頑張らないとね」
「グム、グム」
ケノはシンベー毛皮に顔をうずめてる。
「そういえば、ケノのお母さんは来るの?」
「多分、お仕事がたくさんつまってるから、こられないと思うけど、失敗すんじゃないって、喝入れられたかも」
そうなんだ。でも、応援してくれてるってことだよね。

「ミーは、サトミ殿がくじけないように、ディジュリドゥを吹くでござるよ」
いやいや、そんなことしたら、まわりの迷惑になっちゃうから!
「そういうものなのでござるか?」
うんうん!
「じゃあおれらは、占い営業とディジュリドゥのコラボでもする?」
ソウスケ…そんなことしてたら、主に女子たちが種目そっちのけでソウスケたちのところに来るよ……
………ちょっと見てみたいけど………
「それに、ダイカは今世間では行方不明ってことになってるんだから、あんまり目立っちゃダメだよ」
「それもそうでござるな。では、目立たない程度に吹くでござる」
…………………うん、そうしてください…………………

「サトミ様!そろそろ出発のお時間です!準備して行きましょう!」
ホントだ、もうこんな時間!

「じゃ、行ってきまーす!」


サトミの体育祭は、果たして大成功となるのか?

〜次回へ続く〜