二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.441 )
- 日時: 2016/09/18 18:09
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
サト8ついに来月発売だ〜!ということで、嬉しい気持ちで久しぶりの更新です。
ドン!ドドンドン!
『ただいまより、体育祭をはじめます。生徒のみなさんは、前に出てきて整列をしてください。…繰り返します。ただいまより、体育祭を__』
…うわ、ついに体育祭本番だ!なんかキンチョーしてきた…
「緊張してるな〜サトミ」
振り向いたら、大輝がいた。
「そういう大輝は緊張してないの?」
そうしたら大輝は余裕の顔でこう言った。
「別に?緊張してないよ。それに、サトミがいるし」
なんか今、さらっとすごいこと言ったね…
「サトミちゃーん!そろそろ始まるから行きましょ〜……って、あら?」
あ、華那。………………って、これ、ちょっとやばいかも。
「えっと…華那?もう行くんだよね?行く時間だよね?先生に怒られちゃうから、一緒に行こうよ!」
華那はあたしを見て、ニッコリ笑った。
「サトミちゃん!そうね、そろそろ行きましょうか」
うんうん!そうだよ!そう思っていきかけたその時。華那が立ち止まって、大輝を見た。
そしてにこーっと笑った。
「陸野くん!ついに今日は体育祭ね。お互いの成果が発揮されるわけだけど、調子はどうかしら?」
「俺はいつでも準備はできてるぜ。そういう薄紅さんはどう?」
「私も絶好調よ」
バチバチバチバチバチバチ!
……二人とも、火花が飛び散ってるって。
それに、二人の様子を生徒全員が見てるよ…
「そっか。今日は本番だ。お互い、自分の力を盛大に発揮しような」
「そうね。お互い頑張りましょ。ここが勝負所だから、精一杯やらないとダメね」
華那はそう言って、あたしの腕を引っ張ってその場を去った。
やっぱり、二人とも相変わらず、仲がいいとはいえないな…
『生徒のみなさん、そろそろ開会式を始めるので、集まってください』
おっと、もう行かなきゃ!
続く
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.442 )
- 日時: 2016/09/18 19:05
- 名前: アッコ (ID: a9Ili7i0)
お邪魔します。
覚えてるかな…^^ アッコです。
サトミは、いまから、体育祭かぁ…
私も、先週ありましたです。
まぁ、体育祭なんて…運動神経が超ド底辺な私なので…いい思い出にはならなかったです…
頑張ってねサトミ。
応援してるぞーーー!
そして、ホープ様の神作っぷりには、心も体も震えます(見習わなくては!)
更新頑張って下さいっ
応援してまーーす。
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.443 )
- 日時: 2016/09/18 19:53
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
わぁああ〜!アッコちゃん久しぶり〜!
もちのろん、覚えてるよ〜!
アッコちゃんの所は先週あったんだね!ワタシは6月に終わったよ!
体育祭の魅力って、色々な種目があるから楽しいんだよね〜。だから今回体育祭のお話を書いてみました。神作ではないけど、そんなふうに思ってもらえてすごく嬉しいよ!見習うなんてとんでもない!アッコちゃんの方が断然いいって!
でもありがとう〜!更新頑張るよ!
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.444 )
- 日時: 2016/09/19 10:33
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続き。
『ただいまより、第〇〇回、体育祭をはじめます。まず、校長先生のお話です』
今、あたしたち生徒は整列をして、校長先生の話を聞いているところ。
『みなさん、おはようございます。今日はいよいよ体育祭です。今まで頑張ってきた力を、盛大に発揮してくださいね。応援しています』
今はまだ先生たちの話が続いているけど、開会式を終えた後は、一番最初にラジオ体操をするんだよね。担任が言うには、体を慣らすためとかだって。
『___先生、ありがとうございました。……次に、競技場での注意です。一年☆☆くん、お願いします』
はい!と、大きな声が響いた。
……長いなぁ……
『競技場での注意です。まず、グラウンドの中心を横切らないでください。競技をしている人、またはその準備をしている人に迷惑がかかるので、やめてください。
次に、水分補給を必ずとってください。今日は晴れていて、気温も大変上がりやすくなっています。熱中症になる可能性もあるので、じゅうぶんに水分をとってください。
次に、競技中についてです。自分の出番がある二番前には、入場門に集まるようにしてください。集合できないと、集計係が人数を把握できません。必ず___』
「ねぇねぇ、サトミちゃん」
あたしの後ろにいたカオルンが小さい声で話しかけてきた。
「カオルン、どうしたの?」
あたしも小さい声で話す。
「これ、長くない?」
…あぁ、あたしもそう思ってた。
「でもぉ、プログラムによると、これの後にやる選手宣誓で、開会式は終わるよぉ〜」
えっ、ほんと?
「だから、もう少しの辛抱だね〜」
じゃあ次のやつが終われば、開会式は終わるんだ!
『☆☆くん、ありがとうございました。次に、選手宣誓。三年生代表、♪♪さん、山下ブンゴくん、お願いします』
えっ、ブンゴ?ブンゴが選手宣誓やるの?
と、次の瞬間、
「キャァアアアアア〜〜!」
女子たちの黄色い声があがりました。
まわりの先生たちが女子たちを怒鳴ってる。
『宣誓!我々選手一同は、スポーツマンシップにのっとり、___』
……最後の方は聞こえなかった。なぜなら……
女子たちの声で聞こえなかったから。
……ブンゴ、どれだけ女子たちの注目の的なのよ……
『♪♪さん、ブンゴくん、ありがとうございました。……以上をもちまして、開会式を終了いたします。一同、礼!』
〜開会式終了〜
「はぁあ〜…やっと開会式終わったぁ…」
「サトミちゃん、今から疲れるのはまだ早いわよ」
華那。
「なんていったって、私たちにはこれからたくさんの楽しい種目が待っているんだから!」
華那は、元気だね〜…
「そうですよサトミさん。私たちにはこれから全員リレーが待っているんですから」
リレン……
そうだけどさ〜……練習の時のことがあるから、ちょっと心配なんだけど…
……心配しててもなにもかわらないよね!
気持ち入れ替えていこう!
続く
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.445 )
- 日時: 2016/09/25 17:59
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
『プログラム1番、生徒全員による、ラジオ体操です。一番最初の種目なので、気を引き締めて頑張ります』
いよいよ、競技の種目がはじまった!頑張っていかないと!
『それでは体育祭実行委員、前に出てきてください』
放送委員の声かけで、実行委員が前に集まり始めてる。今回の体育祭は、体育祭実行委員が中心になって動いてるんだ。だから、ラジオ体操も、見本として前に出てきてやるんだよね。実行委員も大変だなぁ。
『一年一組、□□くん基準!体操の体型に、開け!』
実行委員代表の子の指示で、生徒は動き出す。もちろんあたしも動いてるよ。
そして、聞き慣れた音楽が流れ始める。
『ラジオ体操第一!』
テープの音声が言って、体操が始まる。
〜ラジオ体操終了〜
『一年一組、□□くん基準!元の体型に、集まれ!』
ザッザッザッザッザッ…
あたしたちは再び最初の体型になる。
しばらくして、みんなそれぞれ自分の席に戻る。
そのあと、放送委員のアナウンスが入った。
『プログラム2番、プログラム3番、プログラム4番に出場する生徒は、入場門に集まってください。…繰り返します。プログラム2番、プログラム___』
「サトミちゃん」
あたしの隣にいたカオルンが声をかけてきた。
「あたしたちの出番って、確か、10番と15番だよね?」
「うん、多分そうだと思うよ。騎馬戦と全員リレーはでるから」
その他にも、学年代表のリレーとか、長距離走とかもあるけど、ああいうのは選ばれた人しか出られないことになってるんだよね。
「サトミちゃん!私、学年代表のリレーに出場することになってるから、その時は応援してね!」
華那!そうなんだ!
「うん!応援するよ!」
華那、練習の時、足速かったもんね。
「サトミさん、実は私も、華那さんと同じで代表リレーに出ることになってるんです」
リレン!リレンも出るんだね!確かに、リレンも練習の時、足速かったもんね。
「二人とも頑張ってね!応援してるよ!」
なんかワクワクしてきた!友達がこんなふうに頑張ってるなんて、ホントにすごい!
ふと、客席を見てみたら、お父さんお母さんがたくさんいる。中には、小さい子供連れもいるし、兄弟も見える。
こういうのはあたしたちにとって、大事な行事だからね。
___ここに、ママとパパがいたら___
あたしは、どうしてたんだろう____
……………なんてね。
そんなことを考えてた時、クラスの女子から、こんな会話が聞こえてきた。
「ねぇ、校門の近く見た?」
「え、なになに?なにかあるの?」
「それがさ〜、すっごいイケメンの男子がレジャーシートを敷いて体育祭を見てるのよ」
「え〜?」
「ホントだってば!……ほらほら、あそこ!」
「……ほんとだ!なにあの美形集団!……しかもよく見たら、ここの卒業生の山下ブンゴ先輩のお兄さんにあたる、ゲンパチ先輩までいるじゃん!」
「ね〜?それにさ、ソウスケさんっぽい人もいない?あの赤い髪の」
「あ〜ほんとだ!あれ、絶対ソウスケさんだって!」
「やっぱりそう思う?」
うちの男子たち、来てくれたんだ…!
…なんか、ちょっと嬉しいな。
あたしも少し背を伸ばして校門あたりを見てみる。そうしたら本当に男子たちがいた。
「サトミちゃん、なにか見えるのぉ?」
カオルンがあたしに気づいて、一緒に背を伸ばす。
「あ〜!ソウスケさんたちがいる〜!」
カオルン、男子たちを見つけて、体をくねくねさせた。
「二人とも、どうかしました?」
「なになに〜?あそこにお宝でもあるのかしら〜?」
続いてリレンと華那が背を伸ばす。そして男子たちを見つけてこう言った。
「男子のみなさん、来てくれたんですね!よかったじゃないですかサトミさん!」
「ホントだ〜!よかったじゃないサトミちゃん!」
そうだね!みんな、ほんとに来てくれたんだ!
そのあと、あたしたちクラス女子全員の視線がそっちに集まったから、ソウスケが気づいたみたい。こっちを向いて、ニッコリ微笑んだ。
「キャァアア〜!」
もちろん、女子たちから嬉しい声があがる。
そして次の瞬間。どうやらあたしの姿に気づいたらしいソウスケが、あたしに向かって片目を閉じた。
今、ウィンクした?
でも、ソウスケたちも応援してくれてるってことだよね!
みんなの期待にこたえられるように、あたしも頑張らなきゃ!
〜続く〜
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.446 )
- 日時: 2016/09/20 17:14
- 名前: ひより ◆/73ORiYgDY (ID: qGyGaEcb)
スプ………神ってる、天才…!!
才能ありすぎだよ!!いい加減自覚して欲しいくらい!
更新がんばれー!
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.447 )
- 日時: 2016/09/21 17:03
- 名前: ホープスプリング (ID: jo2UR50i)
リィナ〜来てくれてありがと〜!
いえいえ自覚するもなにも、ワタシに文才はさらさらないよ!むしろリィナの文才を分けて欲しいぐらい!
「おっ、スプリングにしては珍しくまともなこと言うじゃん」
「確かにね。スプリングにしては珍しいよね」
…おいおい。そこの赤い髪の美青年と淡い桃色の髪の美少女。話聞こえてるよ。もうちょっと発言に気をつけようか!
「…久しぶりに黒スプリングでた…」
…おいおいおい。
更新頑張るよ!
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.448 )
- 日時: 2016/10/01 11:22
- 名前: ホープスプリング (ID: GqvoTCxQ)
では続きです。
〜時間は流れプログラム7番〜
「あっ!ねえねえサトミちゃん!シノくんが、障害物競争にでてるよぉ!」
カオルンに言われてグラウンドを見てみると、今まさに、スタートラインについたところだった。
「ホントだ!シノこれに出てたんだ!」
ブンゴとかシノとか、ケノもみんな息ぴったりっていう感じで同じ言葉を言ってた。あたしがみんなはなんの種目に出るの?って聞いたら、
『その時のお楽しみ』
って。
確かに、みんながなんの種目に出るかわかんないから、ワクワクして見てられるんだけどね。
『____位置について………よーい!』
パン!
「キャァア〜!シノく〜〜ん!頑張って〜〜!」
女子たちから、シノに対しての応援の声が響く。
シノは、特に同級生たちから親しまれてる。クラスの女子はもちろん、クラスの男子からも頼りにされてるんだ。前にクラスの男子たちが言ってたっけ。
『犬塚は優しくて、家事もできて、本当に頼りになるよなぁ!』
あたしもその通りだと思う。シノは家事全般やってくれてるし。…いつまでもこうしてはいられないって思ってるけどね。
そのために、家事をみんなでやろうってことになったんだし。(サト1 4巻参照)
ところで、シノはというと。声をかけている人たちの方向に向かって、キラッキラの笑顔を見せてる。…久しぶりに思うけど、暑苦しい…
しかも、
「みなさん!ありがとうございます!精一杯、頑張ります!」
なんて言ってるし。息あがんないのかな…
そんなこと考えてるうちに、ヒモにつるされてるパンのコーナーに入ってきた。でもシノは、いとも簡単にパンを食べて、そのままゴールラインへダッシュ。一位でゴールした。
「シノ……すごい……」
あたしはつぶやいた。
「____やっぱりそう思うでしょ?」
後ろから声をかけられたのは、
「ソウスケ!」
続く
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.449 )
- 日時: 2016/09/25 21:41
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
「ソウスケ!」
いつの間に。
「いつからそこにいたの?」
「ん〜?今さっきからいたよ」
そうなんだ。
「キャ〜!ソウスケさんだ〜!」
カオルン含め、クラスの女子ほぼ全員がソウスケのまわりに集まってきた。
ソウスケ…あいかわらず女子たちから人気だね…
「ソウスケさんは、今日どぉしてここにいるんですかぁ?」
カオルンの質問に、他の女子もうんうんとうなずいた。
それに対してソウスケはというと、いつものように営業スマイルを浮かべて、こう言った。
「実はこの学校に知り合いが何人かいてね。それで今日体育祭をやるって聞いたから来たんだ」
「そうだったんですね〜!」
クラスの女子が言った。
……にしても、やっぱりソウスケは人気者だね……まわりに女子が集まりすぎて、あたしたちの距離から遠くなってる。
「ソウスケさん…やっぱり明るいオーラを漂わせてますね」
隣に来て、リレンがしみじみ言った。
「うん…あたしもそう思う」
と、さらに華那もきた。
「あの人…本当に超人気者なのね〜。さすが占い師」
華那もふむふむという感じでソウスケを見てた。
そしてしばらくして、ソウスケがあたしのところに来た。
「で、さっきの続きだけど」
さっき?…あぁ、あたしがシノに対してすごいってつぶやいたことだね。
「シノ、実はサトミの知らないところでたくさん練習してたんだよ」
え?練習?
「そう。シノ自分で言ってた。『ボク、正直に言うと、障害物競争が苦手なんです』って」
そうなの?
「特にパンくわえるとき。あれがなかなか難しくて、かなり苦労してたみたいだよ」
そうだったんだ…
「でも負けたくないって言って、今日に至るまで、自分であれに似た装置を作って、頑張ってたんだ」
シノが…
「シノさんて、すごく一生懸命ですもんね」
リレンが言う。
「そうそう、シノくんはいつも責任を持って頑張っているものね」
華那もうなずく。
「カオルンもシノくんのそういうところ、ステキだと思ってるよぉ〜」
カオルンも笑顔で言う。
確かに、シノはすごい。家のことを心配して、セキュリティシステムを作ってくれたりしてるし。シノのそういうところ、本当に尊敬してる。
「サトミも、体育祭の練習で色々失敗してるかもしれないけど____それでも、最後までやりとげた方が勝ちだよ」
ソウスケ…
『____プログラム10番に出場する生徒は、入場門に集まってください』
「サトミちゃん!そろそろ行く時間だよぉ〜」
「サトミさん、行きましょう」
「サトミちゃん!頑張りましょ!」
カオルン、リレン、華那が声をかけてくれる。
「サトミ。頑張って」
ソウスケ…………
「____うん!行ってくる!」
あたしは立ち上がって、入場門へと向かった。
〜続く〜
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.450 )
- 日時: 2016/09/26 19:07
- 名前: ひより ◆/73ORiYgDY (ID: qGyGaEcb)
スプ、本当に……すごい。うん、すごい!
「何がすごいんだよ…ったく」
ん?ブンゴくん、何か文句ありますか?私は、スプの神作に感動しているんだよっ!
それを邪魔しないでよ、モーツァルト!
更新がんばれ♪( ´θ`)ノ
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.451 )
- 日時: 2016/09/26 22:29
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
リィナ〜!きてくれてありがとう〜!
あいかわらずブンゴくんはツンデレだねぇ?
「誰がツンデレだ!」
そんなこと言ってわりと本気なんでしょ〜?
「二人とも、なんの話してるの?」
あっ!サトミちゃんいいところに!実はブンゴくんてツンデレなんだよ〜。
「うるせえ!だまれ!」
…さ、二人のやりとりが始まったところで。リィナ、ワタシはすごくなんかないよ〜!神作ではなくて、駄作だよ!リィナの方が断然いい作品だからね!またそっちの方も見に行くね!
更新頑張るよ!
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.452 )
- 日時: 2016/09/29 07:21
- 名前: うさぎちゃん (ID: s1qwLtf7)
お邪魔させてもらいました、うさぎといいます♪
構成が完璧すぎてびっくりしました!!
常にニヤニヤが止まりませんでしたっ(>_<)
前世は天才の小説家ですかっ、もしかして天からの使いですかっ、使いをこえて女神様ですかぁっ(~o~)!!
すみません、壊れました・・・。
更新頑張ってくださいね☆
P.S.タメおっけーですか??私はおっけーです(*^^)v
あと、私のことは自由に呼んでもらっていいですよ☆
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.453 )
- 日時: 2016/09/29 19:22
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
初めまして!ホープスプリングです〜!
コメントありがとうございます!そんな風に思ってもらえてとってもうれしいな!
でも女神でも神様の使いでもなく、ただの駄作です…。そして完璧でもないですヨ…
「スプリングにしてはもっともなこと言ってくれるじゃない」
………ソウスケくんはちょっと黙ろうか?
……えー、話がそれてしまいましたが。
改めて、コメントありがとうございます!
ワタシはタメ口オッケー、呼び名なんでもオッケーですよ!
じゃあ、うさちゃんと呼ばせていただこうかな!これからよろしくね!
今度そちらの小説も見に行くね!
更新頑張ります!
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.454 )
- 日時: 2016/10/01 23:06
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続きです!
『プログラム10番、2年生による、騎馬戦です。2年生は、今回のために汗をにじませながら頑張ってきました。さぁ、今回もまた白熱した戦いを見せてくれます!それではみなさん、頑張って下さい!』
放送委員のナレーションの声が聞こえてきた。と同時に、担当の先生が指示を出す。
『騎馬、全員前へ!』
そのすぐ後、戦いを始める合図になる太鼓の音が聞こえてくる。
『今から、2年団体、騎馬戦を始める!全員、礼!』
サッ、とあたしたちは礼をする。
『大将、前へ!』
少し後ろにいた大将の騎馬が大きく前に出てきた。
『これより、互いの大将、宣戦布告!』
大将が出てきて、互いの大きな声が聞こえてきた。
「オラ白の大将!今年こそ俺らが赤を負かしてやる!覚悟しやがれ!」
「それはこっちのセリフだ!いつも負けてる白に言われたくないな!」
「いいや、今回俺ら白はいつもと違う!去年より断然強くなってる!そうだよなみんな!」
「おぉおおぉおおおおお!」
ちなみに、騎馬の大将は全部で三人いるんだ。まずは赤。次に白。そして緑。あたしたちは緑組の騎馬。前回の騎馬戦は赤の圧勝に終わった。だからあたしたちは打倒赤組で頑張ってきた。
「おいおいわたしら緑のことをなめてもらっちゃあ困るよ!わたしらだって去年よりかは絶対強くなってるさ!今回の緑は一味違う。あんまり甘く見てると、後で痛い目にあうよ!」
あたしたち緑もかなり頑張ってきた。
その成果を、ここで発揮できますように!
『全騎馬、位置について』
先生のかけ声がかかって、あたしたちは騎馬を再びつくった。今回の騎馬戦は、誰か一騎でも大将の頭につけてあるハチマキをとれば、その時点で終了、結果発表になる。
頑張らなきゃ!
『______はじめ!』
先生の合図が出た後、騎馬はそれぞれの大将の騎馬目がけて走っていった。あたしたちも走っていく。もちろん、赤の大将目がけて。
やっぱり、赤の大将目がけて走っていく騎馬は多かった。みんなよっぽど赤に勝ちたいんだろうな。
「サトミちゃん!カオルン!リレンちゃん!作戦を変更して、白の方へ向かって!」
上から華那の声が聞こえてくる。
「白に向かってる騎馬は今の時点で少ないわ!その隙を狙っていきましょう!」
あたしとカオルンとリレンは華那の指示に従って、白の方に向かった。
___あたしたちは白の大将とにらめっこをしていた。
「おいおいどうした緑。かかってこないつもりか?」
動こうにも動けない。だって………
……………周りが敵に囲まれているから。
「囲まれちゃった〜…」
カオルンが困った顔をしてる。
「これじゃあ手のだしようがありませんね…」
リレンも険しい顔をしてる。
「さあどうする緑。これじゃ手も足も出ないよなぁ?」
大将がいたずらっぽく笑う。
うぅ〜、腹立つなぁ…
と、そんな時。華那がとんでもないことを言い出した。
「いいえ、そんなことないわよ白の大将さん」
華那は笑ってる。
「はぁ?」
白の大将、目をぱちくり。
「___さて、本当に動けなくなるのはどっちかしら?」
そしてあたしたちに指示を出した。
「向きを変えて、左に行って!」
左。あたしたちは言われたとおり左に行った。とたん、一気に白の大将以外の騎馬がこっちに来る!
これじゃ負ける!そう思ってたら、
「………うそだろ………!」
他の騎馬たちが呆然としてる。一体どうしたんだろう。
ふとまわりを見たら、さっきまでたくさんいた白の騎馬たちが、今はこの場にどこにもいない。
「えっ………」
あたしにはなにが起こってるのか、さっぱりわからなかった。
そしていつの間にか、あたしたちは再び白の大将とにらめっこしてた。
「なんのマネだ」
白の大将、怒りと驚きを必死に隠そうとしながら話してる。
「あら、なにもしてないわよ?ただ、正々堂々と戦っただけ」
正々堂々と戦った?…でも確か、さっきまでたくさんいた白の軍団たちは、みんなバンダナを取られてた。今回のルールは、大将以外はみんな上に乗ってる人がバンダナをつけてる。
…てことは、あんなに寄ってたかってきた騎馬たちを、あの短時間で、ここにいた全てのバンダナをとったってこと…?
「さぁ、勝負の続きをしましょうよ大将さん。…こう見えて私、勝負ごとは大好きなの」
華那の静かな笑いに、白の大将は青ざめた。
「…っ容赦しないからな!」
そう言って大将とあたしたちはお互いつけてるものを取り合った。
そして_______
「……っ!」
取られた方は…………
「ふふっ。楽しかった。また機会があれば、勝負しましょうね」
白の大将だった。
ピーーーーーー!
白の大将ががっくりしたのと同時に、終了のホイッスルが鳴った____
続く
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.455 )
- 日時: 2016/10/02 08:59
- 名前: うさぎちゃん (ID: s1qwLtf7)
タメおっけーですかっ!?うれし~~~♪
うさちゃん・・・なんか可愛い(>_<)
私は・・・スプっちがいい!!・・・・どうかな?
感想
騎馬戦!!小学校のときイヤだったなー。中学では出ないようにしたもん!
てゆーか、華那強ーい!!囲まれてたら諦めちゃうし、あんな一瞬でとれないもん!
更新ガンバレー(^-^)v
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.456 )
- 日時: 2016/10/02 17:58
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
スプっちってすごくかわいい〜!
もちろんワタシの呼び名オッケーだよ!
なんかね、騎馬戦て、難しいし危ないからね。ワタシも大変だったなぁ。
でも華那は、すごく運動神経抜群だから、囲まれても挽回しちゃったね〜!これからの華那の活躍が楽しみだ!
更新頑張るよ!
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.457 )
- 日時: 2016/10/02 22:22
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
『全ての騎馬、控えて!』
先生の声で、騎馬戦は終わった。
『____では、結果発表をします』
放送委員が話し出す。
『今回の騎馬戦は、赤、白、緑それぞれ同時に大将のハチマキを取られたので、騎馬たちがとったそれぞれのバンダナの数で勝敗を決めます』
ザワザワザワザワ……
生徒たちが騒ぎ出す。まぁ無理もないか。今まで、こんなことなかったもんね。
『………集計が終わりました。では、結果発表にうつります』
いよいよこれで決まるんだ…!あたしはなんだかドキドキしてくる。
『赤がとった数、白がとった数、緑がとった数、それぞれ45枚でした。よって、今回の勝負は引き分けとなります』
ザワザワザワザワザワザワ…………
みんなざわついてる。正直あたしもびっくり。こんなことがあるなんて!
『みなさん静粛に!今回の騎馬戦は引き分けだったので、どのチームにも同じ点数が入ります!』
先生がみんなを静かにさせてる。
『騎馬、自分の陣地に戻って!』
先生がそう言ったので、あたしたちは自分の場所に戻る。
『騎馬、退場!』
先生の声で、騎馬が退場、そして騎馬戦は終わった_____
「サトミーー!」
あたしが席についた時、突然向こうから、
「わっ!ミッチー!」
ミッチーが来た。
「どうしたのここまできて」
「さっきの騎馬戦、すごかったなー!オレら、ずっとサトミのこと応援してたの、気づいてたかー?」
「えっ、そうだったの?」
全然気づかなかった…
「そうでござる。ミーたちは、ずっとサトミ殿のことを応援していたでござるよ」
今度はダイカが来た。
続いて、
「サトミ。お疲れ」
ソウスケが来た。
「わぁ〜!ソウスケさんだぁ〜!」
カオルンが真っ先に反応。
「みなさん、お疲れ様でした」
リレンが挨拶。
「お疲れ様です」
華那も挨拶。
「華那ちゃん、敵に囲まれた時、あのまま負けちゃうかと思ったけど、あの後の挽回はすごかった。ナイスファインプレー」
ソウスケが華那を褒めてる。
「ありがとうございます。でも、あれは私ではなくて、サトミちゃんたちがすぐに動いてくれたからああできたんですよ!それに、私は負けるのが嫌いなだけだから」
華那…………………
「でもぉ、本当に華那ちゃんは運動神経がよくて、うらやましいよ〜!」
カオルンが華那に向かって話す。
「私もそう思います。華那さんは、本当に運動神経が抜群で、うらやましいです」
リレン……リレンもじゅうぶん運動神経いいと思うよ……練習の時だって、走りが速かったよね…
「そっか。早めに判断ができたから、すぐ動けたのか。やっぱり騎馬戦は面白いよな」
確かに、盛り上がるしね。
「遠くから見てても分かったけど、やっぱサトミはかわいかった!」
ギューーーーー!
うわっ!急に抱きついてこないでよ!
「うわー!ソウスケさんだけズルくね?」
ミッチー……これはズルいって言わないと思うよ……
「それにしても、本当に体育祭は盛り上がるでござるなぁ」
ダイカはあたりをゆっくり見ながら言う。
「こういう盛り上がる日には、ディジュリドゥはもってこいでござるなぁ」
わわわ、ダイカ!ここでディジュリドゥを吹こうとするのやめて!迷惑になっちゃうから!
「オォ!気持ちが舞い上がってつい。ソーリーソーリー」
いや、理解してくれたならいいけど…
と、さらに次に。
「サトミ様!」
「サトミちゃん!」
シノとケノがきた。
「あ〜〜!シノく〜ん!ケノく〜ん!」
カオルン、また先に反応。
「シノ、ケノ。お疲れ」
あたしが声をかけると、二人もかえしてくれた。
「そういえば、二人とも、あたしたちと同じ緑だったよね?」
あたしが聞くと、
「そうですよ!」
「そうだよ〜」
と答えてくれた。
「サトミ様たちが敵に囲まれていた時、ボクもそちら側に行こうとしていたんですけど…」
「赤に、かなり手こずったかも」
そうだったんだ…
「でも、オレら見てたけど、シノのチーム赤のハチマキとってたよな」
ミッチーが言うと、
「そうなんですよサトミ様!ボクたちが赤のハチマキをとりました!」
「でもその後、敵にバンダナを取られちゃったかも」
そうなんだ…
「サトミ殿のチームも、白のハチマキを取っていたでござるよ」
うん。そうだよね。
「でも、サトミちゃん気づいてた?」
華那があたしに話しかける。
「私が大将のハチマキを取った後、そのことに気を取られすぎて、サトミちゃんのバンダナが赤に取られちゃったのよ」
えっ!そうなの!
「全然気づかなかった…」
「でも引き分けに終わったから、プラマイゼロね」
まぁ、そうだけどさ。
「まぁこれでひとまず、騎馬戦は終わったから、残りは全員リレーだけでしょ?」
ソウスケが言って気づいた。そうだった。それがあったんだ。
「サトミ様!普通にしていれば大丈夫ですよ!」
「サトミちゃんは、気にしすぎない方がいいかも」
「そうでござるよ。サトミ殿は、いつもどおりにしていればいいのでござる」
「あんま考えすぎない方がいいぜ!」
みんな……
「もしなにかが起こっても、その時にまた考えればいいって思っといた方がいいよ」
ソウスケが微笑む。
「………そうだよね」
うん。そうだよ。
「…ありがとうみんな」
なんだか嬉しくなってきた。
「そういえば、ゲンパチ先輩はどこにいるんですか〜?」
カオルンがきく。
「オォ、ゲンパチ殿なら場所取りをしてくれているでござるよ」
え?場所取り?
「全員で行ったら他の人たちに取られかねないってさ」
そうなんだ。
「まぁ、ゲンパチも応援してるよ」
そっか。なんか、本当にありがたいな。
『____プログラム15番に出場する生徒のみなさん、入場門に集まってください』
アナウンスが入った。
「サトミちゃん!行こ〜!」
カオルンたちが手招きしてくれる。振り返ると、みんなが笑ってた。
「サトミ!頑張れ!」
「サトミー!ファイトー!」
「サトミ殿!リラックスでござるよ!」
みんな……
「ありがとう!」
「サトミ様!柔らかい気持ちで行きましょう!」
「サトミちゃん!落ち着いて、かも!」
シノとケノが入場門に向かって走りながら言ってくれた。
「うん!あたし、頑張るから!」
「その意気ですよサトミ様!」
「サトミちゃんなら大丈夫かも!」
うん!
こうして、いよいよ全員リレーが始まろうとしていた。
続く
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.458 )
- 日時: 2016/10/03 21:40
- 名前: うさぎちゃん (ID: s1qwLtf7)
来たよー、スプっちー☆
ゲンパチとブンゴ以外出てきてたね!みんなからの応援聞いてたらついニヤニヤしてた・・・(>_<)
いいなぁ、サトミーー!!私には夢の夢のそのまた夢の夢だなー(-_-)
リレー楽しみにしてるからね♪忙しいかもだけど、更新頑張れ☆
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.459 )
- 日時: 2016/10/05 14:00
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
>>うさちゃん
コメントありがとう!ブンゴ&ゲンパチはこれから出てくるのでお楽しみに!にしても、サトミはいい仲間たちに恵まれて、本当にうらやましいよ。…でもちゃんと勉強の方もバッチリだよね?
「うっ…ちゃ、ちゃんとやってるよ!」
じゃあワタシも勉強頑張らないと!
更新頑張るよ〜!
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.460 )
- 日時: 2017/03/04 12:55
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
みなさん大変更新が遅れまして申し訳ありません。
去年の中盤あたりからあまり更新ができていませんでした…
学校行事やテストやらで忙しく、なかなか更新できませんでした…
今後については時間ができたので更新していきたいと思います。
またよろしくお願いします。
ホープスプリング
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.461 )
- 日時: 2017/03/04 13:33
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では久々の更新です。
__ピンポンパンポーン
『ただいまより、全員リレーの召集を行います。出場する全生徒は速やかに移動してください。なお、移動する際は、走る番号ごとに移動していただきます。まず、1番から30番の走者は移動を開始してください。繰り返します。ただいまより___』
__いよいよだ。
「サトミ様、お時間ですのでそろそろ行きましょう」
「サトミちゃん、リレーの順番、並びに行こう、かも」
シノとケノがうながしてくれた。
「うん、そうだね」
そろそろ行かないと。
「サトミはいつもどおりでいいんだよ」
ソウスケ。
「なんかあったらその時考えればいいんだし」
「ありがとう、ソウスケ」
「おれは悩めるサトミの味方だから♪」
ガバッ
うわっ!急に抱きつかないでっていつも言ってるのに!
「うわー!ソウスケさんだけずるいぞ!オレだって!」
ミッチー…なにを張り合ってんの…
「サトミ殿、ソウスケ殿が言っていた通り、練習だと思ってやればいいでござるよ」
うん。
「みんなありがとう!」
あたしはみんなにそう言って並びに行った。
続く
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.462 )
- 日時: 2017/03/05 07:21
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続きです。
「サトミちゃん、いよいよだね〜」
カオルンがあたしに話しかけてきた。
「うん!…なんか、キンチョーしてきた…」
胃がキリキリしてきたかも…
「……おい」
………その声は。
「……ブンゴ」
後ろを向けば不機嫌のブンゴがいた。
「…えっと、冗談だよ?キンチョーしてるっていうのも、胃がキリキリしてるっていうのも…」
「何言ってんのおまえ」
いや、何って…
「先生の話が始まってんだから、前向け」
あ、なんだそういうことね。
『皆さん、いよいよ体育祭も終わりに近づいてきました。最後は全員リレーです。今までにやってきた成果をじゅうぶんに出し切って下さい』
パチパチパチパチ……
生徒たちから拍手が起こった。
もちろんあたしも拍手してるよ。
もうすぐ全員リレーが始まる。みんなの足を引っ張らないかなって心配してるけど、みんなが大丈夫って言ってくれたから、大丈夫だよね!
『第一走者は、移動してください』
放送がかかる。
『位置について_____』
『よーい______!』
____パン!
ピストルが鳴った。
うわ、やっぱり足はやい!
パシッ
もう第二走者にバトンが渡ってる!
ヤバい、ホントに胃がキリキリしてきた…
その後に、リレンにバトンが。
____タタタタタタタタ!
「え!?」
リレン、ほとんど足音たてないですごいはやく走ってる!
そして次の人にバトンが…
さらにその後、今度は華那にバトンが渡された!
____ザザザザザザザザ!
華那もはやい!そしてあっという間に次の人にバトンが渡された…
「二人ともはやい…」
思わずつぶやきをもらすと、
「おまえ、怖がってんの?」
背後からブンゴの声がした。
今はちょうど大輝が走ってる。
「なっ……別に、怖がってなんか…」
「じゃあなんで青ざめた顔してんだよ」
えっ。あたし青ざめた顔してる?そんなつもりはなかったけど…
「あいつらにも言われてると思うけど、おまえはおまえらしく走ればいいんじゃねぇの」
………そうだよね。みんなにはみんなの走りがあって、あたしにはあたしの走りがある。
「ありがとう、ブンゴ」
「………おまえの順番もうすぐだから、準備しとけば」
あれ。…今のって、もしかして照れ隠しなのかな。
でもブンゴも応援してくれてるんだし、大丈夫だよ!
気を引き締めていこう!
続く
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.463 )
- 日時: 2017/03/05 08:13
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
ワァ________!
そろそろあたしの番が近づいてきた。
しばらくして、カオルンにバトンが渡った。
「カオルーン!頑張ってー!」
あたしの応援、聞こえてないかもしれないけど、それでもあたしは応援する。
……なんか、しゃべってるような……どっちかっていうと、つぶやいてるようにも見える……?
「……あたしはッ…しっかりこれを走り切ったら…ゼェッ…サトミちゃんとこの男子たちに、褒めてもらうのぉッ…!」
……カオルン、そのために一生懸命走ってるんだね…でも走りながら話すのはキツイと思うんだけど……
そのあと次の人にバトンが渡った。
カオルンその場に座り込んでる。よっぽど疲れたんだね。
でも、カオルンの走り、すごくかっこよかったよ!
ワァ________!
全員リレーも終盤にさしかかってきた。それに、もうすぐあたしの出番も来る。
でも、あたしは大丈夫。きっと!
あたしにはあたしの走りがあるんだから、それを最後までやりとげるだけだよ!
そしてあたしにバトンが____
______渡った。
あたしは加速を始めて、次に全速力で走る。あたしはバトンをブンゴに渡さなきゃいけないんだから、絶対に走りきる!
そう思ったら、なんか身が軽く感じた。
「___サトミ!」
走ってる途中、ブンゴの声が響いた。
あたしはブンゴにバトンを渡すゾーンに入ってる。
ブンゴが少しずつ走り出した。あたしは力を振り絞って、ブンゴにバトンを渡した。
…………パシッ
そして、ブンゴが走り出した!
「……なんとか、渡せた、よね……」
そうしたら次々と色んな感情がわき起こってきた。
よかったっていう気持ちや、達成感、それから、嬉しいっていう気持ち。
あたし、ちゃんとやれたよね。
「ママ、パパ、おばあちゃん、それにおじいちゃん___あたし、最後までやりきったよ」
空を見上げたら、ママたちが、笑った気がした。
それからブンゴの方も、今ちょうど女子たちの黄色い声援を浴びながら、ゴールしたところ。
やっぱりブンゴって、足はやいし、女子からもモテるんだなぁ。
こうして、全員リレーは、たくさんの歓声を浴びながら終わった。
___校門の外にて___
「……ココが、私のフィアンセが通っている学校デスね」
校門の外に、一台の黒い車が止まっていた。
「いかがなさいますか」
運転席でボディガードが声をかける。
「あなたの婚約者の顔を見に行かれますか」
「…………うーん…………」
彼女は少し迷ってからこう言った。
「今はいいデス。それに、ココに車をとめていたら、他の人たちに迷惑になってしまいマス」
「では、今はいいのですね?」
ボディガードにそう聞かれて、彼女はうなずいた。
「出してくだサイ」
彼女の声がかかり、車は走り出した。
後に彼女の正体が里見家に波乱を起こすなんてことは、今の彼らには知るよしもない。
続く