二次創作小説(紙ほか)

Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.77 )
日時: 2015/07/11 19:00
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

シナモンいつもいつも本当にありがとう!
では続きです。

〜第9話〜

少し落ち着いてきたし、したにいってシノの作ってくれたおかゆを食べに行こう!

〜inリビング〜

ソ「サトミ、体は大丈夫か?」
サ「うん。おかげさまで、さっき熱をはかったら36.7度だったから、もうほぼ平気だよ」
ソ「そうか。なら、よかった・・・!」
ソウスケは、ようやく肩の重荷がおりたかのような顔をして、あたしに微笑んだ。
ソ「・・・もう、本当に一人で抱え込んだりしないでね?」
サ「うん。ありがとう」
あたしもソウスケに微笑んでみせた。
その時、シノがおかゆを持ってきてくれた。
シ「今回のおかゆは、卵と一緒に作りましたので、体にとてもいいですよ」
サ「わぁ・・・!とてもおいしそう!」
いただきます!・・・パクリ。
サ「う〜ん!すごくおいしいよ、
シノ!」
シノは、ニッコリ笑って、
シ「そうですか!喜んでもらえて、本当に良かったです!」
パクパク、もぐもぐもぐ、パク・・・
ゴクン。
サ「はああぁぁ〜〜!とてもおいしかった!ごちそうさま!」
シ「では、お皿をさげてまいりますね!」
うん、ありがとう、シノ。
・・・・・・ピンポーン。
ブ「おい、客が来たみたいだぞ」
そうだね。誰だろ?
ブ「出た方がいいんじゃねーの?」
そうだね。
サ「はーい!今開けに行きますよ!」
パタパタ・・・ガチャ。
リ「おはようございます、サトミさん。体の具合は大丈夫?」
サ「リレンおはよう!おかげさまで、だいぶよくなってきたよ」
リ「そうですか。良かった!実は、昨晩、シノさんから、電話がかかってきて、見舞いに来てほしいとのことだったので」
そっか、シノがリレンに知らせてくれたんだね。
サ「ここじゃなんだし、あがっていってよ」
リ「・・・じゃあ、お言葉に甘えて」

ブ「それでこいつが見舞いにきたと」
シ「リレンさんも、とても心配なさっていたので、見舞いに来ていただいたら、サトミ様が少しでも元気になってくれるのではないかと・・・」
ソ「まあ、いいじゃない。サトミも元気になってきているんだし」
ブ「お前には聞いてねーんだよ」
ソ「相変わらず、不機嫌だね。そのくせ、少しは直したら?」
ブ「・・・やんのか?」
ソ「おれは別に構わないけど、サトミに迷惑をかけるかもしれないよ?」
ブ「チッ・・・・・・」
ま、まあまあ、とりあえず二人とも落ち着いて!
ソ「了解」
ブ「わかってるよ」
リ「やっぱり、私、お邪魔ですか?」
サ「そんなことないって!」
リ「どっちにせよ、サトミさんの家には行こうと思っていたんです」
何か変化があった?
リ「実は、夢の中で、父に会ったんです。このときに、すべてを聞かされました。試練に私も加わることと、そしてー」
なになに?
リ「ー瞬煉のことも」
弟さん?
リ「父は、今の状況では、弟の居場所を教えることは出来ないと言ってました。でも、全てが終わったら、話すとー」
そっか・・・
リ「なんか、父の様子が変だったんです」
様子が変?
リ「父の口調は、あんなに命令口調じゃなかったはずなのに・・・」
確かに、ちょっときつい言い方だったかもね。
リ「あぁ・・・サトミさんも、父・・・瀬世楽ダイヤの声を聞いているんですね」
そういえば、まだその事について話していなかったんだっけ。あたしは、その事についてリレンに話した。
リ「そんなことがあったのね・・・」
サ「ごめんね。早めに話そうとは思ってたんだけど・・・」
リ「いいんです。サトミさんのせいじゃないので。それにーー」
・・・?
リ「きっと何かわけがあるんですよ。そのためにも、皆さんで警戒していなければなりませんね」
・・・リレン・・・
リ「おっと、もうこんな時間。じゃあ、私は、おいとまいたします」
サ「・・・リレン!また遊びに来てね!?あたし、待ってるから!」
リレンはふりかえって、微笑みながらこう言った。
リ「・・・はい。もちろん!また、遊びに来ますね!」
リレンは、そういって帰って行った。

サ「・・・リレン、本当はすごく、悲しくて、苦しいんだろうな・・・」
あたしがつぶやいたら、ブンゴが気づいた。
ブ「・・・なんでそう思うんだよ」
サ「だって、考えてみて?例えば、今まで優しかったお父さんが、急に人が変わったみたいに、冷たくされたら、ブンゴだって嫌でしょ?」
ブ「オレの親は、いつも冷たいから、そういう感情って、よくわかんねーんだよな」
そっか・・・ブンゴの親は・・・
ブ「でも、なんとなくだけど、アイツの気持ち、わかんなくねーな」
そういったブンゴの目は、どこか遠くを見ているようだった・・・
サ「・・・あたしは、幸せ者だね」
ブ「あぁ?」
ブンゴは、めんどくさそう。
サ「みんなに守られて、いつも平和な毎日をおくれて」
ブ「あぁ・・・そうだな」
あたしも、リレンに何かできないかな・・・

ー続くー

Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.78 )
日時: 2015/07/11 18:06
名前: zyerato−ni− (ID: 90mHMWes)

スプ面白過ぎるぅ
サトミよかったね^^
サ「あったりまえじゃん。天才が書いた小説なんだよ。」
ソ・ブ「そうだそうだ」
ムカァ〜
シ・ケ「そうですねぇ/そうだよねぇ」
サ「ポープスプリング様よりもダ作者ははやく再新でもしとけばいいのよ。」
みんなあとでこっちきてね^^
(やっば)サトミたちの心の中
長文しつれいしました。
スプ、再新がんばって!

Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.79 )
日時: 2015/07/11 18:56
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

いえいえ天才だなんてとんでもない!
ジェラートの小説も面白いよ!!

Re: さとみちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.80 )
日時: 2015/07/12 15:25
名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)

では続き。

そんなこんなで、あっという間に夜がきて、みんなそれぞれ寝る支度をしているところ。あたしも、寝る支度しようかな。そう思って廊下を歩いていたら、ソウスケと会った。
ソ「サトミは、もう寝るの?」
サ「うん。そうしようかなって。・・・ソウスケは?」
ソ「おれはこれから、今後の事について占おうかと思ってさ」
そ、そっか・・・
ソ「やっぱ、心配だよね。一難去って、また一難、って感じだから」
う〜ん・・・確かに・・・
ソ「ここじゃせまいし、ベランダ行かない?」
そうだね。そうしよっか。

ソ「サトミはさ。はっきり言って、リレンの父さんの事をどう思ってる?」
サ「どう、って?」
ソ「そうだな・・・例えば、あいつの父さんが何かを隠してる、みたいな?」
う〜ん・・・
サ「でも、ソウスケの言う通り、何かを隠してるような気はするな。だってリレンのお父さん、リレン自身の事を話してる時、どこか悲しげだったんだよね。・・・って言っても、姿は見えなかったけど」
そうか・・・ってソウスケは小さくつぶやいた。そして、しばらくして、ソウスケが口を開いた。
ソ「おれも、サトミと同じ。おそらく、あいつの父さんは何かを隠してる。でも、多分言えないのは、何かつらい事があったからだろうな」
つらいこと?
ソ「そう。悲しげな声が聞こえたのは、リレンやその弟に迷惑をたくさんかけたから、それが心残りで、とかな」
心残り、か・・・あたしのパパとママも、魂だけこの世界に残ってたもんね。
ソ「まあ、これはあくまでおれが考えたことだけどな。実際はどうかなんて、本人にしか分からないし」
ソウスケは、ハハハ、と、力のない笑いをした。・・・あたしは、ソウスケが言ってる事は正しいんじゃないかって思うけど・・・
そんなあたしの心を読んだのか読まなかったのかは分からないけど、ソウスケはこっちを向いて、あたしの頭をポンポンとたたいた。
ソ「でも、きっと大丈夫。サトミには、おれたちがついてるし。それに、リレンだって、サトミの味方なんだから、むしろ心強いでしょ?」
サ「まあ、そうだけど・・・」
ソ「それに、リレンの父さんの事だって気になるし。一緒に頑張ってこう」
・・・そうだね!あたしにはリレンや、男子たちがいるし。心強いね!
サ「・・・ありがとう、ソウスケ!」
ソ「どういたしまして。・・・とりあえず、今日は寝な。試練がいつ来るか分からないし。おれも警戒はしてるけど、一応サトミも頭の中に入れといて。すみっこでいいから」
うん。
ソ「じゃ、また明日。おやすみ」
サ「うん!ソウスケもね!」
ソウスケはふりかえって、にっこり笑ってこう言った。
ソ「ああ。おやすみ」

さあ、そろそろ寝よう!
なんか、今日は疲れたな・・・まだ体調が万全じゃないっていうのもあると思うけど・・・

・・・・・・・・・ん?
ここは、どこ?ここ、夢の中だよね。
・・・まさか・・・!?
ダイヤ『準備はできたようだな、里見サトミ』
この声は・・・?ダイヤさん・・・!?
ダイヤ『これから、試練をはじめる。試練は全部で7つだ。ただし、前にも忠告しておいたが、いっぺんにすべてを行わない」
7つ・・・あれ?ひとつ足りないような・・・
ダイヤ『試練を始める前に、注意事項を言っておこう。まず、ひとつ目。何事にも、諦めずに考えて、最後までやりとげること』
諦めずに、考えて、最後までやりとげる・・・
ダイヤ『二つ目。試練の課題は、私は口頭では言わない。試練用の紙に書いてある言葉に注目して行動すること』
試練用の紙に書いてある言葉に注目して行動する・・・
ダイヤ『最後、三つ目。試練はひとつにつき、ビーズをひとつだけ使わなくてもいい。つまり、ピンチになった時、もうひとつのビーズをお前が選ぶ事ができる』
どうして・・・?
ダイヤ『ひとつだと、乗り越えられない事もあるからだ。そして、お前のビーズについてる四つ葉。万が一の時に、一回だけ使用する事ができる』
これは・・・リレンの魂が入ってるんだよね。
ダイヤ『以上、3つの注意事項をよく覚えておくんだ。では、これから試練を始める』
えっっっ!!!ち、ちょっと、早くない!?
サ「ち、ちょーっとまったー!」
ダイヤ『まだ何かあるのか』
サ「あ、あの、試練を行っている間って、時間はどうなっているんですか!?あと、制限時間は!?」
ダイヤ『ああ、その事についてまだ話していなかったな』
ダイヤさんって、意外と忘れっぽい性格・・・?
ダイヤ『何か言ったか?』
サ「あっっ!いえいえ、なんにも言ってません!!」
ダイヤ『時間についてだな。まず、試練を行っている間、今の世界は時間が止まっている。お前たちの試練が終わり次第、時間を動かす』
サ「ってことは、試練が終わっても、時間帯は夜ってこと!?』
ダイヤ『いや、そうとはかぎらない。お前たちによって、時間は左右される』
よ、よくわかんないけど・・・まあ、なんとなく分かった、かな・・・?
ダイヤ『制限時間は、試練によっては、時間のかかるものがあるから、それはなしにする』
ほっ・・・よかった・・・!
ダイヤ『他に何かないようであれば、始めるが、用意はいいか?』
サ「・・・は、はい!」
つい、ボーッとしちゃって返事を遅く返しちゃった。
・・・ついに、くるんだ。試練が。でも、大丈夫だよね。あたしには、リレンや、男子たちがついてるんだもん!
きっと、なんとかなる!あたしは、みんなを、信じてる!
ダイヤ『では、試練を始める。・・・最初のビーズの色は、黄色。パートナーと力を合わせて頑張るのだ。けんとうをいのる』
そういった瞬間、黄色の光がパアァーっと・・・

サ「えっと・・・ここは・・・」
ここは、公園・・・?
ゲ「何をボケッとしている。さっさと立て」
サ「うわあぁー!ゲ、ゲンパチ!?」
ゲ「うわあとはなんだ。うわあとは」
そっか、さっき、黄色の光に包まれたもんね。黄色の光は、MEMORY ・・・
つまり、記憶って事だよね。
ゲ「これが、今回の試練の課題なんじゃないのか?」
そう言って、ゲンパチは、一枚の小さな紙を差し出した。
そこに書いてあったのは・・・

『記憶を守りし勇者たちよ。最初の試練を与える。課題は、次のとおりだ。よく考えて行動せよ。

ナツカシキヒトト、キオクノオクニネムルオモイデヲ、カタリアエ。
タイヨウニテラサレタ、ナツカシキ、キオクト、トモニ・・・』

これって一体・・・?ゲンパチ分かる?
ゲ「懐かしきひと・・・?誰に対してだ・・・?」
ゲンパチも悩んでるみたい。あたしもだよ。一体誰の事・・・?
「そこの君たち!そこで、何をしているんだ!!」
・・・・・・えっっ!!??

〜続く〜