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二次創作小説(紙ほか)
- Re: かつて魔法少女と悪は敵対していた ( No.13 )
- 日時: 2016/01/07 08:19
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
第二回 魔法少女の仕事
悪の参謀__……悪の組織を裏で牛耳る智将。
多くの国を討ち滅ぼしたその手腕には残酷な迄に一切の迷いはなく、
燃えさかる炎に浮かびだされたその黒き姿を見た者に生者はいない……。
「とりあえず、ランチにしようか。フォカッチャサンドは好きか?」
そっと魔法少女に紙袋を差し出す。
「栄養は何でも好きです」
__……というのは、魔法少女に会う前の話。
「参謀さん、袖が焦げて…」
魔法少女がじっと袖口を見ている。
「……あぁ……火の粉がかすったんだろう」
「繕います」
「えっ……」
そっ、そんな……!夫婦みたいなこと……!!私達はまだそんな関係じゃ……。
「わ……っ私達は敵同士だ。そんな事をして貰う義理はないな」
ホントはすっごくしてもらいたい。いや、むしろお願いします。
「……すぐ……できますよ……?穴が空いた服をつくろうのは得意なんです」
魔法少女はポーカーフェイスを崩さないまま、そう、申し出てきた。
「く……っ」
扶養してしまいたいっっ!
私は、近くにあった鉄棒をギリギリとねじり上げた。
「あ、鉄棒が……」
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