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二次創作小説(紙ほか)
- Re: かつて魔法少女と悪は敵対していた ( No.16 )
- 日時: 2016/01/07 08:29
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
「古い服も補修すればまだ着れるので部屋着にしてるんです。傷んで捨てられそうだったバイト着とか、中学の頃の制服……あ、あと体操着と__……」
「買い物に行こうか」
いや、ほんとは見てみたい。君のブルマ姿。
「あんなに働いているんだから、たまには服ぐらい買えばいい」
そのぐらい、財力はあるんじゃないのか?
そういうと、魔法少女は少しうつむいてしまった。
「でも、御使いs……私を魔法少女にしてくれた猫さんなのですが、資産運用や仕事口を紹介してくださったり……いろいろと面倒を見てくれていて、お金は基本的に御使いさんが管理して下さっているんです。
あ、そうだ。仕事をしやすい様にって名刺まで作ってくれたんです」
「……魔法少女が、名刺……?」
疑問を抱きつつも、差し出された名刺を受け取った。
『夜のマッサージいたしまぁす☆魔法少女☆てんごくっ!
グラスハピネス
今晩は最高の思い出作りを……tel;○○−○○○○−○○○○』
「……………君、これ全部出しなさい」
「えっ……でも、私マッサージぐらいならしますが……」
「ふつうのマッサージじゃないんだ…!」
分からないのか……?いや、分かってくれ……!!
「……まったく……君はもう少し警戒心を……」
持て__……。そう言いかけて、ふと『グラスハピネス』という文字に目が行った。
「……これが君の魔法少女としての名前?」
「はい。御使いさんに名づけて頂いて……幸福とは、ガラスの様に脆いものだという象徴だと……」
「……希望のない魔法少女だな」
奇跡も魔法も起こらなそうだ。
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