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　第三回　深森さん


悪の参謀＿＿……悪の組織を裏で牛耳る組織のブレーン。
その怜悧冷徹な手腕からは、抗うことも逃れることもできない。

「ふっ……こんなに簡単に手に入るとは、手応えがないな」

『数個限定！会員限定！幻のプリン☆月一販売！』
そんなのぼりの出た行列の最前で、彼は店主からブツを受け取った。

「あの……お代金は……」
「言い値で買おう」

最近は主に貢ぐことに振るわれている。



〜いつもの公園〜

「……おや……？」

いつも、時間は守っているはずの魔法少女が、今日はどういうわけか時間をオーバーしても姿現さない。なにか、あったのだろうか。
そんな、不安が胸をよぎった時だった。

「参謀さんっ遅れてすいませんっ」

彼女の、可愛らしい声が背後から聞こえてきた。私はゆっくりと振り返り、彼女の可愛い姿を堪能しようとし＿＿……固まった。

「バイトが長引いてしまって……」

息を切らしながら弁解をする魔法少女の衣装はいつものものでなく、
青と白のストライプ柄のロー●ンの制服だった。