二次創作小説(紙ほか)

番外編:週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!後編 ( No.137 )
日時: 2015/09/25 21:12
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

さてさて、みんなのうた♪コーナーに引き続き次に行ってみましょうか!皆の悩みを鉄拳粉砕!悩める生徒・教師に大人気(?)のこのコーナー。それは———


〜特別授業!西村先生の鉄拳人生相談道場〜


「……またこの企画か」
「本当にすみません、西村せんせ……司会のアキさんとゆーさんはどこかに行っちゃいましたし、何だか正直自分だけじゃこのコーナーはやっていけそうにないですし……」

まあ、明久や雄二たちが人生相談に乗るのも考えものかもしれないけどね?そういう意味じゃ、一番の常識人且つ出来た大人な西村先生が一番適任だろうし。そういうわけで、此処は一つよろしくお願いします西村先生。

「まあ、折角頼まれたわけだし、拒否するわけにもいかんか」
「すみませんです……せんせ」
「月野が謝る必要は全くないんだが———正直言うと、以前のような質問が来たら答えられるかわからんぞ?どう言うわけか、毎度毎度珍妙な相談事ばかりで頭が痛いからな……まあいい!教師である俺が弱音を吐いては示しが付かん!諸君の質問に私こと鉄拳先生が“できる限り”答えよう!月野、お前にも手伝って貰うぞ!」
「はいです!せんせのお役に立てるよう、一生懸命頑張りますっ!アシスタントの月野です。宜しくお願いします」

それじゃあ、二人とも頼みますね。ちなみに今回の相談のテーマは———『家族』だそうです。

「ふむ、親兄弟に関する相談か。中々無視できない内容だな。よし、ではまず一件目の相談だ!」


【S本Y二さんのご相談】

鉄拳先生、俺の悩みを聞いて欲しい。俺の母親は世間の常識に疎く、生活能力に欠けている。具体的には、伊勢エビとザリガニを間違えて食卓にあげたり、コーヒーとめんつゆを間違えて来客に振る舞おうとすることがある。

挙句の果てには、学園で世話になっている友人を自分の孫扱いまでする始末。どうしたらあの母親に世間の常識というものを教えられるだろうか?今の俺にはわからないんだ……


【鉄拳先生のアドバイス】

「「……」」

「Yーさん……お母さんのY乃さんの件ですね……」
「……すまない。初めて悩みらしい悩みが寄せられたが、やはり今回もどう答えたものかと困っている」

今回はまたしょっぱなから重いものが来ましたねー。Y二のお母さんのY乃さんは存在自体がツッコミの対象ですし。

「全く……寧ろ私が常識を教える方法を教わって、一部の生徒たちに実施してやりたいほどだな。まったくあの連中と来たらいくら言って聞かせても———いや、すまん。今はそんな話は関係がないな」
「たはは……西村せんせ、いつもお疲れ様です」
「お前もな。さて、話を戻そう。君の悩みだが……母親がそういった行動を取る度に、一つ一つ根気強く説いていくのが一番だと私は思う」
「なるほど……地道な事ですが、最後はやっぱりそこに収まりますよね」
「そうだな。そもそも常識というものは社会で生活し、時間をかけて覚えていくものだ。急がば回れという言葉もある。焦って一度に押し込むより、ゆっくりと確実に教えていくのが良いだろう。大変だろうが、頑張って欲しい」

お、大人だ……めちゃくちゃ大人な意見だ……やっぱり西村先生は大人だ……!

「貴重なアドバイスをありがとうございます西村せんせ♪と言うわけでYーさん、大変でしょうが根気よくY乃さんを説得しましょう。自分も手伝いますので」
「やれやれ、最初からこんな相談か。先が思いやられるな」
「頑張りましょうせんせ。さて、そろそろ二件目に行ってみますか?」
「そうだな。さて、今度はどんな相談だ……?」


【Y井A久さんのご相談】

鉄拳先生聞いて下さい。僕には姉がいるのですが、その姉に常識が全くなくて困っています。具体的には『汗をかいたから』という理由でバスローブ姿で天下の往来を歩こうとしたり、実の弟である僕に『お嫁に行けなくなるようにチュウ』を実行しようとしたりします。

この前は友人の前で『異性として愛している』とまで言われました。ついでに僕とその友人にコスプレを強要しようとする始末。先生、僕はどうしたらあの姉に常識を教えることができますか?と言うか、姉や周りの人物の破天荒な行動のせいで、最近常識って一体何なのかわからなくなってきました……


【鉄拳先生のアドバイス】

「「…………」」

二件目も随分ハードな……流石Aさん。惚れ惚れするくらいのブラコンですね。

「……正直に言えば、どうしたら良いのかは私が教えて欲しい。なぜこのコーナーに寄せられる相談は、私の知る一般的な生徒の悩みとこうもかけ離れているのだろうか?」
「た、確かに……前回も色々と変な相談ばかりでしたもんね」
「いかんな……教師としての自信をなくしてしまいそうだ。これ以上このような質問が続くのなら、全てを投げ出してこのコーナーを打ち切りにしたいところだが———いや、すまない。このような愚痴を漏らすべきではなかったな。忘れて欲しい」

と言うか、文月学園自体が非常識がそのまま学校に成ったようなもんだからね〜

「せ、せんせ?あんまり無理しないでくださいね?あ、そういえばよく効く胃薬持っているんです、後で持ってきますね」
「感謝する月野……さて。君の相談だが、一先ずお姉さんとよく話し合ってみるというのはどうだろうか。もしかしたら、君のことを実の弟だと認識していないという可能性もある。まずは相手の考えていることを正しく知ることだ」
「……寧ろ知ろうと近づけば、Aキさんはお姉さんのAさんに美味しくお食べられちゃう気が———いえ、何でもないです、はい」

Aさんだからねー?A久はとりあえず、喰われないように気をつけながら説得すると良いんじゃないかな。検討を祈る。さてさて、鉄拳先生次のメールをどうぞ!

「……経験上、この流れは非常に嫌な予感がするんだがな。まあいい、三件目の相談だな。これは……文月学園の外からの手紙で来ているな。月野読んでくれるか?」
「はいです!えーっと、どうやらご兄弟についての相談みたいですね。では読んでみますね」


【K保Y光さんのご相談】

鉄拳先生。真面目だった兄の部屋から、とある男子生徒がプリントされている抱き枕と、とある小学生にそっくりのぬいぐるみが出てきました。助けて下さい。あの頃の凛々しくてカッコイイ兄に戻してください


【鉄拳先生のアドバイス】

「…………月野、すまん。今思い出したんだが俺もお前も学園長に呼ばれていたんだった」
「へ?ああ、そうなんですか」
「ああ。確かかなり急ぎの用だったハズだ。とりあえず早速学園長室に行くとしよう」
「そ、そうですね。え、えっと……でしたらこのコーナーはどうしましょうか?」
「“適任者”に任せるとする。なに、この学園にはきっと俺よりももっとこういう内容に適したヤツがいるだろうからな……」
「は、はいです……?」


※西村先生が相談役を辞任された為、このコーナーは今回をもって終了とされて頂きます。ここまでのご清聴真にありがとうございました。

番外編:週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!後編 ( No.138 )
日時: 2015/09/25 21:14
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

さてさて……参ったね。明久や造たちも全員戻っちゃったし司会がいないや。仕方ないし、今回はこの辺でお開きとしましょうか———

「待つんだ!その役、僕が引き受けようじゃないかい!」

…………ん?君は久保君……?何でまたこんなところに……?

「そう僕こと、久保利み———もとい、知的眼鏡が皆の相談に答えよう。そう、愛しき吉井君と月野君の後継として立派に引き継いでみせる!」

『『(ゾクッ)……っ!?な、何か今寒気が……!?』』

…………そ、そう?なら久保君に任せようかな……?

「ああ、任せてくれ。それと“久保”ではなく、“知的眼鏡”と呼んでくれないかい?」

あいよ、それなら早速よろしく知的眼鏡先生!まずは一件目のメール行ってみよう!


〜特別企画:知的眼鏡先生の頭脳派人生相談〜


【三年生 T村Y作さんのご相談】

知的眼鏡先生、僕の悩みを聞いて下さい。実は僕には今、とても好きな人がいます。この前肝試しがあり、その時に思い切ってその人に自作のポエムを添えて告白したのですが、相手は悲鳴をあげるばかりで返事をくれませんでした。

これはやはり振られたと考えるべきなんでしょうか。三年であり受験も近いので、そろそろ気持ちを切り替えたいと思っています。こんな僕に、何か一言宜しくお願いします。


【知的眼鏡先生のアドバイス】

「ふむふむ。まずキミは、その考え方から変えるべきだろう。何事もネガティブに考えていては、決して良い結果につながらない。後ろ向きにならず、常にポジティブに物事を考えることが重要だ」

んー、まあ確かに何事もネガティブに考えすぎるのは問題かもね。……ポジティブ過ぎるのもアレだけど。

「メールを送ってくれた君が受験生なら尚更もっと物事をポジティブに考えるべきだろう。そして、キミの告白についてあくまでも僕の個人的な主観で述べさせて頂くが、悲鳴をあげられた程度では振られたうちに入らないと思う」

…………んん?そう、かな?それって本気で逃げられてるんじゃ……?

「そんなことはないさ。相手は恐らく照れているだけで、まだ充分に成就の可能性はあるはずだ。恋愛の基本は、自分の気持ちを素直に認めて、最後まで諦めずに行動すること。この程度で諦めないで、これからも頑張っていって欲しい」

……まあ、ほどほどにね?えっと、まあアドバイスをまとめると……あまり暗い気持ちじゃダメだってことかな。まあ、そこそこいいアドバイスだったってことで。そんじゃ次行ってみよう。


【二年生 S水М春さんのご相談】

知的眼鏡先生、初めまして。私には一年生の時からずっと想い続けているお姉様がいます。私はお姉様の為なら修羅にもなれると自負していますが、お姉さまは『アンタもウチだけじゃなくて他に大事な人を見つけてみたらどうかしら?見ている世界が大きく変わるわよ』とそんなことを仰るのです。

私はお姉様以外考えられないのですが……お姉さまは私に何を言いたかったんでしょうか?どうか教えてもらえませんか?


【知的眼鏡先生のアドバイス】

「さて。アドバイスの前に、キミのそのひたむきな姿勢に敬意を表したい。一途に相手を想うことは大変素晴らしいことだと思う。その姿勢をこれからも失わず君の心の中にいつまでも持ち続けておいて欲しい」

ま、誰かを想い続けたり、大事にする心ってそれがどんな形だって大切だもんね。

「それから本題のキミのお姉様が何を言いたかったかだが———これは流石に君自身が見つけなければならない事だと思う。きっとこれはキミのお姉様が出したキミへの課題なんだろう」

!?く、久保君が真面目だと!?い、いや、久保君はもともと真面目か……!?

「だから久保ではなく知的眼鏡と———コホン。ただし、キミの真摯な想いはそのお姉様にこれからも表現し続けて構わないだろう。相手を想い続けること。それこそが何よりも大事なことだと思うからね。こんなアドバイスで悪いが参考程度に考えておいて欲しい」

うんうん、中々いい感じのアドバイスじゃないか!それじゃ、その調子で最後のメール行ってみよう!


【二年生 N林H美さんのご相談】

知的眼鏡先生、聞いて下さい。私は学年次席の知性溢れる彼のことが好きなんですが、彼はとある同性のバカのことが好きみたいなんです。私は一体どうしたらいいでしょうか?


【知的眼鏡先生のアドバイス】

「諦めるんだ。以上」

…………待て。おい待てちょっと待て。さっきまでの真摯な対応はどこ行った。

「残念ながら僕では答えることが出来ない質問のようだ。いやはや、僕の力不足だね。本当にすまないと思っている」

待て待て待て!と言うか、これある意味一番久保君向けの質問だろうに!?良いからN林さんの質問にちゃんと答えてやりなよ!?

「久保ではなく知的眼鏡だ。それはともかく、これにて知的眼鏡先生の頭脳派人生相談を終了する。ではまた来週」

ちょっと!?勝手に終わらせないでよ!?ちゃんと答えてあげろってば!?

「ふむ……Y井君とT野君の魅力ならいくらでも語れるが?」

趣旨が違うでしょ!?そもそも何をしに来たんだ久保君はっ!?ええぃ、もういい!週刊☆文月学園ラジオ放送局、次回もお楽しみに!

「僕の好きな人たちはね、二人ともとても明るくて親しみが持てる。どちらも天然なところがあるが、それも愛嬌であり一緒の時間を過ごすととても癒されるんだ。そして、いざという時周囲の人間をあっと驚かせるような行動力を発揮する。そんな魅力的な人間なんだよ———“彼ら”は」

…………ホントに語りだしちゃったよ、この人。