二次創作小説(紙ほか)

105時間目 初戦と野球とEクラス〜開幕!召喚野球大会〜 ( No.20 )
日時: 2015/07/24 21:15
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

明久Side


そんなこんなでいつも通りFFF団に全力で追われたりする毎日の連続だったけど、気がつけば体育祭の当日となった。

『———時より、第二グラウンドにて召喚野球を行います。参加する生徒は———』

退屈な開会式も無事終えて、校庭に取り付けられたスピーカーからアナウンスが響き渡りいよいよ待ちに待った僕たちの聖典奪還の闘いの始まり始まり。そんなわけで僕らは野球大会の行われる会場へと向かっているところだ。

「雄二。最初の相手って何処だったっけ?」
「確か一回戦は同学年の隣のクラスが相手だって話だから、Eクラスのはずだ。ほら、コイツが対戦表だ」

と、雄二が対戦表を渡してくる。それにしてもEクラス、Eクラスか……。隣のクラスなのに、実はあんまり交流がなかったりする。試召戦争を起こしたって話も聞かないし。一体どんな人たちだろうか……?

「ねえ、Eクラスってどんなクラスなの?」

一応クラス代表として最低限の交流があるであろう雄二に聞いてみる事に。まあ無いとは思うけど、危ないクラスじゃない事を祈ろう。

「ん……そうだな。ま、安心しな。別に危険なクラスってわけでもない。さっき代表同士で挨拶をしたが、対応も可愛いものだったな」

ふーん?…………ん?ちょっと待った、コイツのこの口振り……まさか代表の癖に今まで交流をしていなかっただろうか?それって代表としてはどうなんだろう。雄二らしいっちゃ雄二らしいけど。まあそれはともかく、

「ちなみに可愛いってどんな感じだったの?」
「確か……『押忍!自分はEクラス代表の中林であります!本日は絶対に勝たせて頂くであります!』ってな感じで」
「ソイツ絶対に全身筋肉だよね!?絶対可愛くないよね!?」

思わず声を荒げてツッコむ僕。い、いや待て……もしかしたらそう言う感じの喋り方なだけの可愛い子かもしれない。最近はほら、秀吉みたいな独特の喋り方をする子だっているし、流石に言い過ぎたかな……?

「冗談だ。本当は『今日はヨロシクねっ。絶対負けないんだから☆』って感じで喋る代表だった」
「何だ……良かったよ……」

全く、雄二の冗談は質が悪いね。ほっと胸を撫で下ろす僕。

「言い忘れてたが、ソイツはラグビー部所属だな」
「…………」

今時のラグビー部はそう言う喋り方するのだろうか……?わからない、色んな意味でわからなくなってきた……

「こらこらゆーさん。嘘言っちゃダメですよ。Eクラス代表の中林さんに失礼ですし」
「そうじゃの。雄二よ、明久をからかうのも大概にするのじゃ。話をややこしくするでない」

と、何だか苦笑している二人の美少女が僕を見かねて話に加わってきた。おのれ雄二、またしても僕に嘘を教えてたんだな?このペテン師め。

「って、あれ?そもそも二人はEクラス代表のこと知ってるんだ」
「ええ、知ってますよ。ほら、アキさんたちがこの前職員室を襲撃したじゃないですか」
「その後お主ら指導室に監禁されておったじゃろ?その間、ワシらはEクラスで授業を受けておったからの。その時に良くして貰ったのじゃ」

……ああ、僕らが鉄人に問題集をやらされまくった時の事か。そう言えばこの二人と瑞希と美波はその間Eクラスと合同授業をしてたらしいもんね。この二人の言う事なら信頼出来る。雄二のバカは後でぶちのめすことにして二人の話を聞くことに。

「それで?そのEクラスとEクラス代表ってどんな感じの人かな?」
「んー……クラス代表の中林さんは女子テニス部のエースをやっていらっしゃると聞きました」
「ふむふむ、テニス部のエースね」

へぇー確かうちのテニス部って結構強いらしいし、そのエースってことは余程の実力者なのだろう。

「彼女自身の性格はサバサバしてて、とても活発そうな方ですね。自分とヒデさん、それに姫路さんに島田さんがEクラスで勉強する事になっても、問題なく受け入れてくれる懐の大きいとこもありましたし」
「なるほど、サバサバで大きいのか」
「ちなみにEクラスは……そうじゃの、言うなれば『体育会系クラス』と言った方が良いな」

???何それ、体育会系のクラス?

「ワシが言えたものではないが、部活を中心に学園生活を送っておる者たちが多いようじゃな。その分少々成績が振るわぬようじゃが、体力や運動神経は中々のものじゃぞ」

ああ、なるほど。だから試召戦争をやったとかの話を聞かなかったわけだね。確かに文月学園は進学校だけど、学業よりも部活動中心に頑張っている人たちも勿論いるわけだし。ここにいる秀吉とか良い例だよね。え、じゃあ部活にも入っていないのに何で僕が成績悪いのかって?……ノ、ノーコメントで。

105時間目 初戦と野球とEクラス〜開幕!召喚野球大会〜 ( No.21 )
日時: 2015/07/24 21:05
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

「なるほどなるほど……って、あれ?それなら今回結構強敵になるんじゃないの?」

体育会系ともなれば当然野球にも詳しいだろうし、野球部員だっているかもしれない。実は初戦から結構強いクラスと当たるのかな。と、そんなことを考えながら何気に呟くと……

「良くわかっているじゃない!悪いけど勝たせて貰うわよ!」
「…………へ?」

突然ヘアバンドが特徴的な女の子が、まるで僕に突っかかる勢いで話しかけてきた。ど、どちらさまで……?

「確かにアンタたちFクラスは強いでしょうが、アタシたちの得意分野で負けるわけにはいかないのよ!絶対勝つわっ!」
「え、えっと……?だ、誰……?」

どうしよう……このヘアバンドをした人、僕の記憶が正しければ初対面なハズなんだけど?困ったな……

「明久、コイツがEクラス代表の中林ってやつだ」

頭にクエスチョンマークを浮かべていると、雄二が助け船を出してきた。あ、そっか。この人が————

「この人が、代表がエースをねらってサバサバの大きいを受け入れるって定評がある———」
「待ちなさい。アンタの中の私のイメージってどんなのよ……!?」

ゴメン。流石に造と秀吉からの情報を詰め込みすぎた。

「ま、まあいいわ……私たちEクラスはここでアンタたちを倒すわっ!特に吉井!」
「は、はいっ!?」
「アンタは……私のライバル……絶対負かして見せるわ……っ!そしてあの人を振り向かせて見せるっ!」
「えぇ!?な、何の話!?」

わからない……僕中林さんに何かしたっけ……?今日この場で会ったばかりの人にライバル宣言されても困るんだけど……

「(おい、秀吉。何であんなにEクラス代表は明久にライバル心を燃やしているんだ?お前何か知ってるか?)」
「(う、うむ……実はの。話を聞く限り中林は久保に憧れを抱いておるようなのじゃ)」
「(オーケーわかった、そう言うことか。大方久保の本性を知ったんだろうな)」
「(そのようじゃの。で、中林は明久を一方的に恋のライバルじゃと決めておるらしい)」
「(当の明久本人は何の事かさっぱりなわけか。随分一方的な三角関係だな、おい)」
「(正確には、姫路&島田⇔明久←久保←中林じゃの。明久たち以外は入る余地のない一方通行な恋模様じゃな……中林が不憫で堪らぬわ)」

「「(やれやれだな(じゃの)……)」」

それと何だろう?雄二と秀吉の僕と中林さんを見る目が妙に優しい気がする。と同時に、一瞬怖気が……?

「あ、中林さん。今日はよろしくお願いしますね。お互い全力を尽くしましょう」

ここで造が困惑している僕と燃え上がる中林さんの間に入りフォローしてきた。ありがと造、相変わらず空気読んでくれて助かるよ……

「はいっ!今日はよろしくお願いします月野先輩っ!」

「「…………」」

……造が挨拶すると僕の時とは打って変わってきちんと礼(ご丁寧に90度の礼)をして対応する中林さん。こ、今度は一体何だろうか?

「あ、あの……中林さん?自分は確かに一応歳は上ですが、あくまで今は中林さんたちと同学年ですし“先輩”はちょっと恥ずかしいのですが……」
「そんな!先輩は先輩でしょう!?去年引退した先輩達から“月野君には頭が上がらないねー”“あの子の応援ですっごい盛り上がってさー”って言っているのを聞いていましたしっ!」

なるほど。部活動をしっかりしているだけあって、上下関係はしっかりとしているんだね。その点は流石だ。それも造にとっては、すっごく恥ずかしいことみたいだけど。

「で、ですから、自分はそんな大した人間では……(ボソッ)そ、それにテニス部の先輩ってことは———(ごにょごにょ)お世話になったってそれ無理やり自分をチアとして参加させられた時のことですよね、きっと……」
「今日はよろしくお願いします、月野先輩っ!いい試合をしましょう!」

と、造が何かボソボソ呟いているのも聞かず、再び一礼してからEクラス側のベンチに去っていった中林さん。

105時間目 初戦と野球とEクラス〜開幕!召喚野球大会〜 ( No.22 )
日時: 2015/07/24 21:09
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

「うぅ……聞いていませんね……」
「そだね。てか、中林さんは随分造のこと尊敬しているみたいだけど、何かしたの?」
「い、いいえ。この前会ったばかりですけど」

「「うーん……?」」

これには造も僕も頭にクエスチョンマークを浮かべて、首を傾げることしか出来ない。何だかよくわからない人だなぁ。

「(ん?おい、秀吉。中林のヤツは造には対抗意識は持たんのか?確か久保は造にも興味があったと記憶してたんだが?)」
「(……久保が『月野君は弟を見ているような気分なんだよ』と言うておったらしくての。それで中林は“造は問題ない”と判断したらしい。それどころか、Eクラスを持ち上げる発言をしておったこと、部活の応援に来てくれたこともあり“先輩”として好感が持てるそうじゃ……)」
「(そうか……にしても秀吉?お前なんか少し不機嫌じゃねえか?)」
「(…………気のせいじゃ)」
「(いや、気のせいってお前……)」
「(…………別に、造の義兄弟はワシと姉上だけじゃとは、思うておらんからの?)」
「(…………ひ、秀吉?)」
「(思うておらぬからの?別に、久保に負ける気はないなど思うて————)」
「(い、いやもういい……わかった、俺が悪かった)」

???何やらこそこそ話している雄二たちの方向から、何故か黒いオーラが見えたような?てか、秀吉がちょっぴり黒く見えるけど……気のせいかな?


造Side


一応中林さんやEクラスの方たちへの挨拶も終わり、一回戦の為に準備を始める事に。ゆーさんと中林さんの先攻後攻決めにより、自分たちは後攻攻めになりました。ちなみに最初の科目ですが、グラウンドに向井先生がいらっしゃると言う事は————

「———まず一回は古典勝負ってことだね」
「そですね。あ、先生がフィールドを張るみたいですよ」

『そろそろ始まりますね。それでは……起動(アウェイクン)っ!』


キィイイイイイイイイイイン ボンッ!


向井先生が手を空へと挙げ設定すると同時に召喚フィールドがグラウンドに張られ、お馴染の起動音と共に自分も召喚獣へと成り替わりました。

「あ、造も召喚獣になったね。んじゃ僕も召喚しようかな。試獣召喚(サモン)っ!」
「なら俺も召喚すっか。試獣召喚(サモン)っ!」


ボンッ!×2


自分が召喚獣と成ったことを確認すると、アキさんたちも試獣召喚(サモン)のキーワードを口にします。同時にアキさんたちの足元に幾何学模様が浮かび上がり、その中からアキさんたちをデフォルメした姿の召喚獣が現れます。

《ふむふむ。これが野球仕様の召喚獣の姿何ですね〜》
「今回は野球のユニフォームか。やれやれ、学園長も変なとこに労力を割いてるよね〜」

現れた召喚獣はバットとグローブを持ち、ユニフォームを着た本格的な野球仕様。あはは♪それだけ学園長もこだわりがあるってことですよ。

「操作の一部は自動的になっているらしいな。ま、そうじゃなきゃ野球なんて出来っこねえだろうしな」
《まあ、自分とアキさんは別系統のシステムで動くそうですがね》
「あ、そうなんだ。……それにしても造。今回はちゃんとバットとグローブが出たね」
「む、そのようじゃの。ワシも明久と同じくまた箒で野球をするとばかり……」
《さ、流石にそれは厳しいですよ……まあ一応、いつもの箒と特性は一緒で召喚されたバットとグローブに『点数を消費して風を起こす能力』は付属されていますがね》

……ん?ってことは、自分は腕輪で空を飛ぶなら————バットかグローブに跨らければならないのでしょうか?しゅ、シュールですね……?

「まあシステムについてはワシらが気にしても詮のない話じゃろうし、ワシらはワシらの目の前の試合に集中しようぞ」
「それもそうだね。経緯はどうあれ、没収品がかかっているワケだし……まだ雄二から、どうやって攻略するのかは全く聞いてないけどね」

確かに……さて、Fクラスの策士:ゆーさんはどう攻略するのやら?

「ん?そういやそうだったな。んじゃそろそろ守備位置、打順、作戦を発表するぞ!お前らよく聞いておくんだ」

と、皆さんに話しかけるゆーさん。やっぱりゆーさんは凄いです。こう言う時の皆さんをまとめ上げる手腕やカリスマ性は、見事としか言いようがありません。皆さん文句も言わずに付いていっていますし。

「基本の守備位置と打順はこんな感じだ」

105時間目 初戦と野球とEクラス〜開幕!召喚野球大会〜 ( No.23 )
日時: 2015/07/24 21:12
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

———VS 2−Eクラス 守備位置・打順表———


1番 ファースト  木下秀吉
2番 ショート   土屋康太(ムッツリーニ)
3番 ピッチャー  吉井明久
4番 キャッチャー 坂本雄二
5番 ライト    姫路瑞希
6番 セカンド   島田美波
7番 センター   月野造
8番 サード    福村幸平
9番 レフト    須川亮

ベンチ 横溝浩二 近藤吉宗


———なるほど……流石ゆーさんです。ポジションを見ると、中々個人個人のバランスが取れているのではないでしょうか。

「って、あれ?ねえ雄二、僕がピッチャーでいいの?雄二とか瑞希とか造の方が確実でしょ?」

と、メンバー表を眺めていたアキさんがゆーさんに質問をします。

「できるならそうしたいが……俺らが投げて、取れる奴らがいるか?」
「あ……そっか。召喚獣はパワーが桁違いだし、雄二たちが投げて下手をすれば……」
「一瞬で昇天するだろな。細かな設定は知らんがババァの話によると、使用するボールの重さは————まあ実際の重さは無いんだが、持っていると仮定すると結構重めに設定してあるらしい。ただ捕球するだけでも点がごっそり削られるだろうな」
《あはは……点が高すぎるのも考えものってことですかね》

下手をして捕球し損なえば、味方側が戦死してしまうわけですね。それはあまりにリスクが高いでしょうし……

「ならば、造と雄二と姫路たちがローテーションを組むのはダメなんじゃろうか?」

と、ヒデさんが的確な意見を出してきました。あ、確かにそれなら結構いけますかね?と、自分もヒデさんに同意しようとすると……

「す、すいません。私、野球とか全然詳しくなくて……。実際にやったこともないですし……」
「だ、そうだ。今後はともかく、一回戦は姫路はルールを把握して貰う為にもライトに配置している。状況次第で動かすだろうからな。ちなみに俺はキャッチーとして動くつもりだ。全体に指示をしやすいからな」

おお……そこまで計算に入れているんですか。すでにゆーさんの中には勝利の方程式が出来上がっているのでしょうね。

「ん?でも待って。瑞希がライトで雄二がキャッチャーなのはわかったけど、造がどうしてセンターなの?召喚獣として動ける造がピッチャーの方が何かと便利じゃないの?」
《いやいや。召喚技術はアキさんの方がどう考えても上でしょ?だからアキさんがピッチャーなのでは?》
「まあ、一応明久の召喚獣の扱いを見越しているのはある。だが造をセンターに置いたのは……くくくっ、まあ試合が始まればわかるさ」

と、今日一番のゆーさんの物凄ーく悪い顔。この顔のゆーさんはまさか……ちょ、ちょっとこれからが不安なのですが?

《ね、ねえゆーさん?自分に何をさせる気ですか?》
「くくくっ、試合前に教えるさ。……期待してるぞ、造」

…………は、激しく不安ですね?大丈夫かな……Eクラスの皆さん

「以上だ。お前ら、他に何か質問は?」
《ですから自分は何をすればいいんですか?》
「造以外の質問はなさそうだな!」
《無視ですか!?》

自分を完全に無視して、ゆーさんが皆さんに問いかけます。……どうやら自分以外の皆さんは質問はなさそうですね。それと同時にゆーさんを中心にした円陣が自然に出来上がります。そしてゆーさんは全員を鼓舞するように大きな声を上げ———

「よし。それじゃ———いくぞテメェら、覚悟はいいか!」

「「「おうっ!」」」

「Eクラスなんざ、俺たちにとっちゃただの通過点だ!こっちの負けはありえねぇ!」

「「「おうっ!」」」

「目指すは決勝、仇敵教師チーム! ヤツらを蹴散らし、その首を散っていった戦友《エロ本》の墓前に捧げてやるのが目的だ!」

「「「おうっ!」」」

「やるぞテメェら! 俺の———俺たちの、かけがえのない仲間《エロ本》の弔い合戦だ!」

「「「おっしゃぁあああああああああああっ!!!」」」

皆さんの目に炎が灯ります。何だか正直怖いくらい燃えがってますよね……ですが、

「あ、あの美波ちゃん……こうしてみると、なんだか……」
「そうね……ウチらまでそういう本を没収されたみたいよね……」
「ワシも造も、別にエロ本など持ち込んでいないのじゃが……」
《あ、あはは……皆さん、すっごい気合いの入り様ですね……そう言う本の為と言うのは味方のこちらが非常に恥ずかしいですが……》

ま、若いってことなんでしょうかね?何であれ全員やる気十分、やるからには自分も全力でいかせて頂きます。さて召喚野球第一回戦:Eクラス戦スタートです!






《……それで?ゆーさん、結局自分に何をさせるつもりなんですか……?》
「ふっ……待たせたな。造、お前の今回の役回りはな————」


〜雄二作戦説明中〜


「————って感じだ。これはお前にしかできない役回りだからな。頼んだぜ!」
《…………あ、呆れました……だ、大丈夫なんですか?》
「当たり前だ。この為にルールを事前に取り決めたからな。安心して思いっきり頼むな!それじゃ試合が始まるし、ポジションに戻るぞ」
《って!?ま、待って下さいゆーさん、違いますルールが大丈夫かってことじゃなくてですね!…………行っちゃいましたね。本当に大丈夫なんでしょうか?……ルールがどうこうより、Eクラスの皆さんとの交友関係が危うくなりかねませんよコレ……》