二次創作小説(紙ほか)
- 132時間目 いよいよ再開試召戦争〜宣戦布告と優先権〜 ( No.261 )
- 日時: 2016/02/19 21:34
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
造Side
「……これはまた。どうしましょうかねゆーさん」
「どうもこうも……まあ、ある意味予想通りと言えば予想通りだが……いや、予想以上と言うか」
「おはよー……って造に雄二、何これ?」
ゆーさんやこーさん曰く現在同棲ハーレムの愛の巣になっているアキさんのお家でプチお食事会兼今後の試召戦争の予定と対策した日から一日休日を開けて今日は水曜日。今週の後半からいよいよ待ちに待った試召戦争解禁というところですが———
「あ、おはようですアキさん。えっとですね……何と言いましょうかねゆーさん」
「おう、相も変わらずバカっぽいな明久。ま、予想通り早速大量に釣れたってところか」
「そう言う雄二は毎日アホ面だよね。っていうか、釣りの話?雄二たち釣りなんかするの?」
「「いや、試召戦争の話だ(です)」」
前回ゆーさんが説明してくれた通り、Fクラスは他のクラスから宣戦布告される可能性が高く、こちらもその状況を逆手に取り防衛戦で戦力と戦術の強化を図る予定でした。ですからこの展開はゆーさんの言う通り予想通りと言えば予想通りですが……
「私たちが先よっ!こいつらが来る2時間前には私たちは来てたのよ!だから引っ込んでなさいよDクラスっ!」
「こっちだって随分待ってたんだぞっ!それに2時間前に来てたって、単に朝練終わったついでに待ってただけだろ!?クラスの成績評価でいうなら俺たちが上位クラス!だから上位クラスに譲れEクラスっ!」
「Fクラス如きに負けたDクラスが偉そうにするんじゃないわよ!」
「お、おまっ……!?Eクラスも得意分野の(召喚)野球でFクラスに負けたのに何言ってやがるっ!?」
「やれやれね……困りましたね先輩に坂本君」
「だな。いくら今週末から始まるからってがっつきすぎだろコレ。さて、ホントどうすっかな」
———まさかこんな早朝からこんなにも熱い宣戦布告のお誘いがあるとは流石に予想外でして。朝来てみると何やらFクラスの教室前で口論が行われていました。声の主はDクラス代表平賀くんとEクラス代表中林さんを中心としたD,E両クラスの数名の使者。どうやらどちらが先に自分たちFクラスに宣戦布告するかで揉めているそうですね。そしてCクラス代表の小山さんがそんな両クラスの様子を腕を組んで値踏みするかのごとくジッと眺めています。
「えっと……そうですね。とりあえず廊下で騒いでいると他の登校してくる生徒さんとかの邪魔になっちゃいますし、Fクラスの教室に入ってもらいますか?」
「それが良いな。一体何を騒いでいると鉄人に目を付けられて試召戦争が更に延長されるのは勘弁だしな。話は教室で聞くからとっとと全員中に入れ」
「あ、なら折角だし僕も交渉聞こうかな」
これ以上騒ぎが大きくなると他の皆さんに迷惑ですし、先生方に怒られる可能性もありますのでFクラスに入ってもらって交渉してもらうことに。
「———さて、つまり早い話アレか。お前らは俺らFクラスに試召戦争解禁後に早速勝負を挑みたい、と」
「ああそうだ。このクラス設備を是非とも頂きたい。あとはアレだな、一学期の雪辱を果たしたいと思っている」
「なるほどな。ま、Dクラスは俺らと試召戦争で最初に戦ったクラスでもあるし、ライバルクラスとして俺らを見ていたって話は聞いてるしな。その気持ちもわからんではない」
Dクラス平賀くんがそのように意気込みを語りつつ宣戦布告します。一学期最初の試召戦争にて自分たちFクラスと戦ったのがDクラス。彼らはその敗北以来、打倒Fクラスの為に今日まで戦力を上げてきていることはこーさんの調査でわかっていました。そういう意味では今すぐにでも自分たちと戦いたいのもわかりますね。
「私たちは設備は勿論のこと、吉井に坂本……アンタらから受けた屈辱を晴らしたいからよ……体育祭の件、忘れたとは言わせないわ」
「すまん、忘れた」
「今すぐ表出なさいっ!坂本に吉井っ!」
「えっ!?何で僕まで!?」
「こらこらゆーさん、そんなに挑発しないこと。話が進まないじゃないですか。すみません中林さん。うちの代表が……」
「い、いいえ……先輩はお気になさらず……(ボソッ)坂本、吉井。アンタら絶対いつかシメるわ……」
ゆーさん(と何故かアキさん)に対抗意識を持ちつつ、ゆーさんの挑発もあってか怒りの表情で宣戦布告するのはEクラス代表中林さん。Eクラス、そして体育祭と言えば忘れもしない召喚野球で成人指定本を取り返すと言うちょっとアレな動機の為に、反則ギリギリの行為でEクラスを倒したことがありましたものね。それもあってEクラスはFクラスを目の敵にしているらしいです。
「D,Eクラスの言い分は分かった。で?Cクラス代表さんも宣戦布告か?」
「あ、私は違うわ。単にFクラスの試召戦争の予定を聞きたくて来たのよ」
「へ?僕らのクラスの試召戦争の予定を?」
「そ。メンテナンスも終わったらしいし、今週後半の朝にはいよいよ試召戦争解禁でしょう?その時にFクラスがどう動くのか教えてもらおうと思って来たんだけど……」
「この二クラスが俺らに宣戦布告していて話を聞く余裕もなさそうだった、ってことか。にしてもCクラス代表さんは随分と慎重なもんだな」
- 132時間目 いよいよ再開試召戦争〜宣戦布告と優先権〜 ( No.262 )
- 日時: 2016/02/19 21:01
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
ゆーさんがそんな感じでからかう様に小山さんに言います。そんなゆーさんの言葉に、小さく笑みを浮かべて小山さんはこう返します。
「それはそうでしょ。だってFクラスは一学期の試召戦争、そしてその他でも色々と学園全体を揺るがした脅威だから。私はAクラス以上に貴方たちFクラスに脅威を感じているわ。警戒して当然よ」
「あら、それは光栄ですね小山さん」
「ふふっ、先輩謙遜なさらずに」
「ま、それは純粋に褒め言葉として受け取っておくが……いいのか?折角二学期に入って元のCクラスの設備にリセットされたのに、いきなり試召戦争のこと考えるなんてよ」
ゆーさんの言っていることは、試召戦争のルールの一つ。“戦争に負けてランクを落とされた設備は学期が変わる毎にリセットされる”というものです。上位クラスが下位クラスに負け設備を入れ替えられた場合はそのままですが、下位クラスが負けた場合設備ランクが落とされれば学期が変わったら元に戻してもらえると言うことですね。
「あ、そう言えばそっか。Cクラスは一学期のAクラス戦で負けたからDクラス程度の設備に落とされて、それがこの前元の設備に戻ったんだったっけ」
「そうね、坂本君と吉井君の言う通りようやく二学期に入って設備が戻ったわ。確かに折角戻った設備のまま二学期を過ごしたい気持ちは私たちCクラス全員一緒よ。でも、いいえだからこそ。安心できる日々を送るためにも試召戦争の中心となるであろうFクラスの動向を知りたくてここに来たってわけ。と言うわけで私たちCクラスは“まだ”宣戦布告はしないから安心していいわよ」
何もいきなり私たちから戦争を仕掛ける、なんてことは言っていないわと小山さんが続けます。なるほど、確かにFクラスは早速試召戦争の準備に取り掛かっていましたし、警戒されるのは当然でしょう。巻き込まれる可能性だってあるわけですし。———実際ゆーさんはCクラスも巻き込んで自分たちの戦力として動かす気満々でしたし。
「……ほう。“まだ”宣戦布告はしない、か。OK、良く分かった」
「まあ、そう言うことよ。それで善は急げということもあって、Fクラスの今後の予定を聞こうと来たんだけど……まあ、これは聞かなくてもわかるわ。当面はDクラス及びEクラスとの試召戦争になるんでしょうね」
「そうなるだろうな。さて、んじゃ本題に戻るとするか。D、Eクラスどっちと戦争するかだが……」
「俺らが先だっ!」
「私が先よ!」
そのゆーさんの言葉で再び口論になるDクラスとEクラスの皆さん。……それにしても不思議です。何でまたこんなに順番に拘るのでしょうかね……?急ぐ理由も特段あるわけでもなさそうですのに。と言いますか、寧ろ疲労したところを狙うために、他のクラスに先に戦ってもらうように狙うのが普通の戦術だと思いますのに……どうしてまた口論になるほど自分たちと先に戦いたがるのでしょうか?
それは置いておくとして、そんなD、Eクラスを眺めながら顎に手を当て少し考えていたゆーさんが、両クラスを宥めつつこんな提案をしてきました。
「……OK,わかった。ならルールに則って順番を決めるとすっか」
「「え、ルール?」」
「おう、試召戦争のルールだ。お前らも覚えているだろ、“上位クラスは宣戦布告を断る事は出来ない”ってやつを。俺らはお前らより上位クラスだし、このルールが適用されるわけだが……」
「上位?え、何言っての雄二。僕ら自慢じゃないけど最下層クラスじゃないか」
「バカか明久。いや、バカなのはわかっているが……やはりお前は最上級のバカか」
「よーし、朝から喧嘩売ってくれるね雄二。表出よっか?」
「まあまあ落ち着いてくださいアキさん。ゆーさんの言っていることは昔のクラス評価ではなく現段階のクラス評価の話ですよ」
一学期の試召戦争の結果、クラス間の評価が大分変更されましたからね。自分たちFクラスはB・Dクラスに勝利し(ただクラス評価並びに設備の変動が無いように交渉しましたが)Aクラスとは引き分け。AクラスはCクラスに勝利と言う勝負の結果から二学年のクラス評価はA〜F順の評価からA>F>B>C≧D>Eという具合になっています。
「つまりFクラスは一学期の立場と逆転して、Aクラス以外のクラスからは宣戦布告を受けた場合基本的には断れないようになっているわけですね」
「なるほどそう言うことか。んで雄二、そのルールと順番に何の関係があるのさ」
「現段階のクラス評価を見てみると、今はFクラスではなくEクラスが最下層に当たる。つまりはEクラスが優先的に俺らに宣戦布告できることになるな。だから今回はEクラスの宣戦布告を受けることになるってわけだ」
「よしっ!なら私たちEクラスがアンタたちFクラスに対して試召戦争解禁日の朝から宣戦布告するわ!」
なるほど……ルール的には下位クラスに宣戦布告の優先権がありますからね。その理屈だとDクラスよりEクラスの方が先に宣戦布告できるはず。ですがその提案に納得いかないのがDクラスでありまして。
「待てよ!それは納得できない!俺たちだって随分待ってたのに……」
「まあ、落ち着け平賀。お前たちの言い分もわかっている。だから———“Eクラス戦が終わったその日の午後からDクラス戦をやる”ってことで手を打ってほしい」
「「「「「…………は?」」」」」
このゆーさんの発言には抗議していた平賀くん、納得していた中林さんだけでなく一緒に話を聞いていた小山さんや仲間である自分とアキさんでさえも呆気にとられます。え、ゆーさん一体何を言っているんですか……?
- 132時間目 いよいよ再開試召戦争〜宣戦布告と優先権〜 ( No.263 )
- 日時: 2016/02/19 21:23
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
「だから試召戦争解禁日の午前中がEクラス。午後からDクラスと試召戦争をするって言ってるんだ。不満はあるかDクラス代表?」
「い、いや……それならこっちがめちゃくちゃ有利だし、Fクラスがそれでいいなら俺らは別にいいけど……」
「ふ、ふざけないでよっ!?坂本ッ!アンタ、やる前から私たちが負ける前提で話しているじゃないのっ!?それってつまり私たちEクラスとの試召戦争は前座に過ぎないってこと!?」
「事実だからな、悔しかったら俺らに勝てばいいだけだろEクラス代表」
今度は逆に中林さんがゆーさんに抗議します。ですがその猛抗議に対してゆーさんは軽くいなしながら更に挑発。ゆーさん、貴方は一体何を考えて……?
「ど、どれだけバカにすれば気が済むのよアンタに吉井は……!いいわ!その言葉絶対に後悔させてやるわっ!解禁後、すぐに挑んでやるから覚悟なさいっ!」
「いや中林さん、だから何で僕まで目の敵にされて———聞いてないしもう行っちゃった……」
「んじゃ、俺たちはその日の午後に試召戦争ってことか。……こんなこと言うのもアレだけど、俺たちの前にEクラスに負けるなよ?」
「おう、お前らDクラスごと返り討ちにしてやるから安心しな平賀」
「それじゃあ先輩、それからFクラスの皆さん。私も戻りますね。お騒がせしてすみません」
「あ、いえ。こちらこそ大したおもてなしも出来ず申し訳ないです。小山さん、お疲れ様です」
そう言って中林さん平賀くん小山さんの三人は一緒に来ていた使者を連れて、それぞれのクラスに戻っていきました。それを確認した後、念のため情報を先ほどの皆さんに聞かれないようにアイコンタクトを利用してアキさんと二人でゆーさんに詰め寄ります。
「(雄二、一体何考えてんのさ。あんな約束しちゃっていいの?)」
「(一日で二戦もするなんて……かなり無茶じゃないですか?ルール上点数補充期間を設けることは可能ですし、せめて補充の為一日だけでも間を空けるべきでは)」
「(まあ待てお前ら、確かに一見無茶そうだが考えもあるからな)」
奇抜な作戦を駆使して戦うゆーさんのこと、絶対何かしらの策があるとはわかっていても不安になるのは自分もアキさんも一緒。信頼してはいますが説明はしてほしいですからね。そんな慌てて詰め寄った自分たちの疑問は想定済みと言いたげに余裕でそう答えるゆーさん。
「(一日で二戦する理由としてはいくつかあるが……一つはあのままDクラスに納得いかんとゴネられて話がややこしくなるのを避けたかったからだ。それともう一つは実戦経験を増やしておきたいからだな)」
「(いや、確かに朝からあれだけ揉めてた人たちだし、ややこしくしたくないって雄二の言い分もわかるよ。それと実践経験がどうのこうのって話は前にも聞いてたし納得してたけどさ、それにしたって何でこんな短時間勝負みたいな流れにしちゃうのさ。造の言う通り補充期間使った方がいいじゃないの)」
「(それだ明久。それが一番の理由になる。“短時間勝負”に慣れておくために、敢えてこんなことをしているんだ)」
短時間勝負に慣れる……?あ、少しゆーさんの言いたいことがわかってきたかも。
「(それってゆーさん……もしかして敢えて厳しい条件付けをしておくことで自分たちの“特性”を飛躍的に引き延ばすためにってことでしょうか?)」
「(理解が早くて助かるぜ造。その通り、この前説明したが俺らのクラスの大きな特徴は“短期決戦型”だったろ。短時間勝負の戦い方をクラス全員で一度体験しておきたかった。そう言った意味で午前にEクラス、午後にDクラスと明言しておくことは意味が大きいもんだ。午後までに倒さなきゃならんと宣言しちまっているんだから、時間までにクラス全員必死になって戦わざるを得なくなるだろ)」
それが例え、戦力が明らかに俺らの方が上だろうとな。とはゆーさんの言葉。ただ単に試召戦争をするだけなら前に説明した通りいつものメンバー七人だけで十分やれます。ですが時間制限を設けることでクラス一丸となり必死に戦わなければならなくなり、結果それぞれの戦闘経験値がぐんっと上がると理にかなったことをゆーさんが説明します。
「(実戦に勝る訓練なしって言うしな。いくら俺らの方が戦力的に上とは言え、どのクラスとの戦いもやはり緊張感をもって試召戦争に挑むべきだ。その点でいうならこう言っちゃ身もふたもないが、こいつらD.Eクラス戦は良い実験場になる。奴らは強すぎるわけではない、だが決して油断も出来ない相手だからな。格下相手だからって気を抜けない戦いをすることで、更にレベルアップするだろう)」
「(なるほど……敢えて一日で二戦すると明言しておくことで、自分たちに時間制限を課して緊張感と時間配分を考えた戦い方を学ぶってことですか)」
「(あー、確かにそれなら雄二曰く格下の相手との試召戦争も何倍も頑張ってやらなきゃならないし戦闘経験値もかなり上がるかもね)」
「(そう言うこった。まぁあとは何だ、これ以上Aクラスとの再戦を伸ばすのは危険だと判断したからだな)」
そう言ってちらっと自分たちに各クラスの個人データが書いてあるであろう資料を見せるゆーさん。
「(昨日ムッツリーニにAクラスの個人データをもらったが、一学期以上に個々の学力が上がってやがった。一応予想の範囲内ではあるがな。これから先もまだまだAクラスの奴らの成績が上がるなら、手が付けられなくなる可能性も出てくる)」
「(ふむ……防衛戦にばかり力を入れていられない状況になりつつあるようですね)」
「(うぇ……つまり雄二、それはあんまりのんびりもしていられないってことかな?)」
「(ああ。他クラスとの防衛戦が長引けば長引くほど、成績の差が開いていくことになりますます俺らが不利になるだろう。だからこれはまだ誰にも説明していないが……そのことを踏まえると試召戦争解禁から一週間———遅くとも二週間以内にAクラスに攻め込む予定だ)」
遅くても二週間以内……そのゆーさんの言葉にアキさん共々ごくりと唾を飲みます。そうか、遅いようでその実かなり差し迫った期限ですね。確かにあまりのんびりもしていられません。気を引き締めて防衛戦並びにAクラス戦対策をしていかなければならないようです。
「(ここまで言えば俺の意図もわかったろ二人とも。本来ならじっくり時間をかけて召喚獣を慣らしたり戦力強化を行いたいが……俺らはあんまし悠長に準備している暇がねぇんだ)」
「「(だからこそ……足りない時間や経験値は、緊張感のある実戦で補う、と)」」
「(そういうこった。まあ、俺も状況に応じて色々予定変更や時間調整するつもりではあるがな。お前らもガチガチに緊張されても困るが、程よい緊張感をもっておけ。決戦の時は近いぞ。これは後で姫路たちにも説明しておく)———さて、そろそろめんどくせぇ朝礼の始まりだし鉄人が来る前にとっとと席に着いておくか」
「(了解ですゆーさん)そうですね、朝礼と授業の準備をしましょうかねー」
「(わかったよ雄二)うぇー……授業かぁ、また勉強漬けの日々が始まるね」
そこまで説明すると、アイコンタクト会話術を終えて自身の席に戻るゆーさん。自分とアキさんもその言葉を聞いて席に着くことに。……今週の後半に試召戦争解禁日。CDEクラスも動きを見せ始め、自分たちもよりしっかりと自身のなすべきことをなさねばならないと再確認。一体どうなる二学期試召戦争。さあて……不安なことは多々ありますが———面白くなってきましたね♪
『———面白くなってきたな。ちょっと情報を流しただけだがD、Eクラスはもう動いてくれたか』
『本命のクラスではないものの……奴らもきっと我々の為に良い働きをしてくれるでしょうね、会長』
『うむ。こんなに早く動いてくれたんだ、我々の出来る範囲でD、Eクラスを援助してやろうじゃないか』
『“あのお方”もその二クラスの戦いでなるべくFクラスを消費しておくようにと命じられていますからね』
『“彼女”に相談して正解だったな。さて……きたる“あのクラス”との試召戦争、そしてその日こそ———“Fクラスの変”の始まりだ。楽しみにしていろ吉井・坂本・ムッツリーニ(異端者共)よ……』