二次創作小説(紙ほか)
- 〜文月学園新聞〜 【コラム】【情報】【事件】【スポーツ】 ( No.353 )
- 日時: 2016/03/25 20:55
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
〜文月学園新聞〜 【コラム】【情報】【事件】【スポーツ】
〜文月学園新聞〜 【コラム】欄より抜粋
『止まらぬ少子化に新たなアプローチ〜学生時代から子どもに関心を〜』
近年ではすでに聞きなれてしまった少子化問題と言う言葉。これに対し、教育者の立場から一風変わった方法で解決の糸口を探る試みがなされていたことが先日わかった。その方法とは、なんと召喚獣を用いて学生の子どもに対する興味を喚起するというものらしい。
この召喚獣を用いた少子化対策を考案したのは文月学園の学園長である藤堂カヲル氏。なんでもこの試みは、二名の召喚者の性格や外見の特徴を特殊なシステムで処理することにより両名の間に出来るであろう子どもを予測するというもの。この召喚獣に触れて子どもの可愛らしさを知り、家庭を築くことの喜びに気付いてもらうことが狙いと学園長は語る。簡単な占いのようにゲーム感覚でお手軽に子どもの姿を見ることが出来るらしく、関係の進展を望む人々の興味を引くものになっているようである。
我々はこの対策方法を一足先に実際に体験した生徒たちに話を聞いてみたところ———
Tちゃん『皆さんの色んなお子さんが見れて面白かったですよ』
K島さん『……可愛い第二児だった。『ちょっ!?ですからそれ自分を第一児にカウントしてませんかK島さんっ!?』Y二も子どもと楽しそうだったし素晴らしい実験。是非もう一回やりたい』
K藤さん『ボクとK−たくんにそっくりな子が生まれたよー♪楽しかったなー』
———などなど、女子生徒たちには肯定的な意見が見られる一方で
Y井君『酷い目に遭ったよ、あんなのはもうこりごりだ』
S本君『二度とごめんだ。あのババァやることなすこと毎度毎度ろくでもねぇ』
などと、男子生徒たちには否定的な意見も見られた。
尚、この子ども型召喚獣はあくまでも召喚者二人の要素を抜き出してシミュレーションを行うものであり、教育環境や交友関係などの外部的要因については考慮されていない。その辺りは現在のテクノロジーで演算を行うのは難しいようだ。
他にも生まれてくる子どもの年齢が二歳程度に限定されてしまう、男同士や女同士でも子どもが出来るなどの問題点も残っており、興味深い試みではあるがまだまだ改良の余地があると言えるだろう。
〜文月学園新聞〜 【情報】欄より抜粋
『あの2-Fクラスに成績向上の兆しが』
学年、いや学園一の駄目クラスと名高い2-Fクラスだが、最近成績向上との噂がある。試召戦争を数多くこなしてきたことが、彼らの成績アップの一助になったと推測される。一学期期末試験ではクラス全体の平均点は驚くべきことにCクラス並みだったと言う噂もあるほどである。
クラス代表の坂本雄二氏を筆頭に、観察処分者であり莫大な成績向上の余地があった吉井明久氏のみならず、土屋康太氏や須川亮氏などもそれぞれ僅かながらも点数を伸ばしていると言う話だ。これは文月学園の運営指針がもたらした一つの成果ともいえるのではなかろうか。
〜文月学園新聞〜 【事件】欄より抜粋
『あわや火事!?調理室で原因不明のボヤ騒ぎ〜幸い怪我人無し〜』
部活動の差し入れなどを作るために開放されている調理室で、原因不明のボヤ騒ぎが発生した。調べによると火元と思われる場所で火が付いた様子は無く、ガスも元栓からしっかり閉めてあったためどこから火が付いたのか未だにわかっていないとのこと。室内で調理を行っていた姫路瑞希さんによると———
「にらを入れようとしましたけど……無かったので匂いが似ている黄リンを入れて……しばらくしたら自然発火しちゃいまして……」
———とのこと。予期せぬ事態に相当混乱しているようである。念のため書いておくが黄リンは猛毒であるので注意。また当分の間調査の為調理室が閉鎖されることに関しては
「料理が大好きなので残念です」
と述べた。勉強熱心な彼女は花嫁修業にも真摯に取り組んでいるようだ。
〜文月学園新聞〜 【スポーツ】欄より抜粋
『女子水泳部大会に向け特訓開始』
秋の大会へと向けて女子水泳部が特訓を開始した。同部は部員数が多く、彼女たちの次回IHの出場枠を取り合う形となるため、この特訓は生き残りをかけた競争ともなりそうだ。人気の高い部活動に見られるレギュラー争いは個人競技であっても存在すると言うことだ。全員が満足のいく結果が出せるように頑張ってもらいたい。
- 情報の取捨選択 ( No.354 )
- 日時: 2016/03/25 20:57
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
「———ふむ、ちょうどいい。今日の補習はこれを使ってみるか」
〜特別補習:鉄拳先生の情報講座〜
———2-Fクラス———
「さて、今日の補習は少し志向を変えて変わったことをやってみたいと思う。今回は情報の取捨選択について学んでいこう」
「よろしくお願いしますね、せんせ」
「はーい、鉄拳先生質問です。取捨選択ってどういうことですか?情報って集めれば集めるだけお得なんじゃないんですか?」
「お前にしてはとても良い質問だ吉井。それはな———」
【情報の取捨選択とは?】
昨今はインターネットや携帯・スマートフォンなどの普及により情報社会と呼ばれるほど世の中には多くの情報が氾濫している。この自身では処理しきれないほどの多くの情報の中から不要なものを捨て、自身に必要な情報のみを頭に入れること。
「———これを情報の取捨選択と言う。近い意味でメディアリテラシーとも言うな」
「現代国語を解く際にも使えそうですねせんせ。筆者の言いたいことをピックアップすれば解答速度が上がりそうです」
「その通り。普段からこの能力を鍛えておくと読解力アップにも繋がる。トレーニング方法としては新聞などの記事・コラムをコピーして自身に必要な情報だけをノートに切り貼りすると言うやり方があるな。早速やってみよう。月野、さっき渡した文月新聞を用いて不要な部分を極力削り、自分に必要な情報のみを残してみるんだ」
「はい、頑張りますっ!」
〜月野造が取捨選択した文月新聞〜
〜文月学園新聞〜 【コラム】欄より抜粋
『止まらぬ少子化に新たなアプローチ〜学生時代から子どもに関心を〜』
近年ではすでに聞きなれてしまった少子化問題と言う言葉。これに対し、教育者の立場から一風変わった方法で解決の糸口を探る試みがなされていたことが先日わかった。その方法とは、なんと召喚獣を用いて学生の子どもに対する興味を喚起するというものらしい。
考案したのは文月学園の学園長である藤堂カヲル氏。この試みは、二名の召喚者の性格や外見の特徴を特殊なシステムで処理することにより両名の間に出来るであろう子どもを予測するというもの。この召喚獣に触れて子どもの可愛らしさを知り、家庭を築くことの喜びに気付いてもらうことが狙いと学園長は語る。
実際に体験した生徒たちに話を聞いてみたところ 女子生徒たちには肯定的な意見が見られる一方で 男子生徒たちには否定的な意見も見られた。
尚、この子ども型召喚獣はあくまでも召喚者二人の要素を抜き出してシミュレーションを行うものであり、教育環境や交友関係などの外部的要因については考慮されていない。その辺りは現在のテクノロジーで演算を行うのは難しいようだ。
興味深い試みではあるがまだまだ改良の余地があると言えるだろう。
〜文月学園新聞〜 【情報】欄より抜粋
『あの2-Fクラスに成績向上の兆しが』
2-Fクラス が、最近成績向上との噂がある。試召戦争を数多くこなしてきたことが、彼らの成績アップの一助になったと推測される。
クラス代表の坂本雄二氏を筆頭に、吉井明久氏、土屋康太氏や須川亮氏などもそれぞれ点数を伸ばしていると言う話だ。これは文月学園の運営指針がもたらした一つの成果ともいえるのではなかろうか。
〜文月学園新聞〜 【事件】欄より抜粋
『あわや火事!?調理室で原因不明のボヤ騒ぎ〜幸い怪我人無し〜』
調理室で、原因不明のボヤ騒ぎが発生した。調べによると火元と思われる場所で火が付いた様子は無く、ガスも元栓からしっかり閉めてあったためどこから火が付いたのか未だにわかっていないとのこと。室内で調理を行っていた姫路瑞希さんによると———
「にらを入れようとしましたけど……無かったので匂いが似ている黄リンを入れて……しばらくしたら自然発火しちゃいまして……」
———とのこと。念のため書いておくが黄リンは猛毒であるので注意。
〜文月学園新聞〜 【スポーツ】欄より抜粋
『女子水泳部大会に向け特訓開始』
秋の大会へと向けて女子水泳部が特訓を開始した。全員が満足のいく結果が出せるように頑張ってもらいたい。
「———できましたが……どうでしょうかせんせ?」
「うむ、中々良いな。少しばかり気になる点はあるが、個人的には良く取捨選択出来ていると思う」
「あ、ありがとうございます!」
「ただ気になる点は、ボヤ騒ぎの記事はもう少し削っても良いんじゃないのか?姫路が混乱している発言の部分は消しても問題ないと思うぞ」
「…………(ボソッ)いえ、そこが一番大事だと思いましたので削れませんでした……」
「?まあいい。さあ、月野が良いお手本を見せてくれた。これを参考にして吉井、お前もやってみろ」
「はいっ!じゃあ僕も行きますっ!」
- 情報の取捨選択 ( No.355 )
- 日時: 2016/03/25 20:58
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
〜吉井明久が取捨選択した文月新聞〜
〜文月学園新聞〜 【コラム】欄より抜粋
『止まらぬ少子化に新たなアプローチ〜学生時代から子どもに関心を〜』
二名の召喚者の性格や外見の特徴を特殊なシステムで処理することにより両名の間に出来るであろう子どもを予測するというもの。
我々はこの対策方法を一足先に実際に体験した生徒たちに話を聞いてみたところ———
Y井君『酷い目に遭ったよ、あんなのはもうこりごりだ』
S本君『二度とごめんだ。あのババァやることなすこと毎度毎度ろくでもねぇ』
などと、男子生徒たちには否定的な意見も見られた。
生まれてくる子どもの年齢が二歳程度に限定されてしまう、男同士や女同士でも子どもが出来るなどの問題点も残っており、まだまだ改良の余地があると言えるだろう。
〜文月学園新聞〜 【情報】欄より抜粋
『あの2-Fクラスに成績向上の兆しが』
2-Fクラス が、最近成績向上との噂がある。試召戦争を数多くこなしてきたことが、彼らの成績アップの一助になったと推測される。一学期期末試験ではクラス全体の平均点は驚くべきことにCクラス並みだったと言う噂もあるほどである。
クラス代表の坂本雄二氏を筆頭に、 吉井明久氏のみならず、土屋康太氏や須川亮氏などもそれぞれ僅かながらも点数を伸ばしていると言う話だ。これは文月学園の運営指針がもたらした一つの成果ともいえるのではなかろうか。
〜文月学園新聞〜 【事件】欄より抜粋
『あわや火事!?調理室で原因不明のボヤ騒ぎ〜幸い怪我人無し〜』
調理室で、原因不明のボヤ騒ぎが発生した。調べによると火元と思われる場所で火が付いた様子は無く、ガスも元栓からしっかり閉めてあったためどこから火が付いたのか未だにわかっていないとのこと。室内で調理を行っていた姫路瑞希さんによると———
「にらを入れようとしましたけど……無かったので匂いが似ている黄リンを入れて……しばらくしたら自然発火しちゃいまして……」
———とのこと。予期せぬ事態に相当混乱しているようである。念のため書いておくが黄リンは猛毒であるので注意。また当分の間調査の為調理室が閉鎖されることに関しては
「料理が大好きなので残念です」
と述べた。勉強熱心な彼女は花嫁修業にも真摯に取り組んでいるようだ。
〜文月学園新聞〜 【スポーツ】欄より抜粋
『女子水泳部大会に向け特訓開始』
秋の大会へと向けて女子水泳部が特訓を開始した。
「出来ました!」
「ふむ……少し長い部分や、逆に重要そうな部分を削り過ぎているところもある……が、思ったよりも良くできているな」
「っ!?て、鉄じ———鉄拳先生が僕を褒めた……!?」
「どういう意味だ。まあ、それはいい。と言うかだな。一番気になるところは……お前も月野も何故ボヤ騒ぎの記事にあまり手を加えないんだ?」
「「…………」」
「?吉井?それに月野?」
「…………いや、その。色んな意味で削れませんでした」
「アキさん……デスヨネー……」
「お前たちはどうしたと言うんだ一体……まあ、事情があるのかないのか知らんが次行くぞ。次は……そうだな、須川やってみろ」
「オッス!須川亮、行きます!」
〜須川亮が取捨選択した文月新聞〜
学園一 の 成績の 須川亮氏
を姫路瑞希さん
は
大好きなので
彼女は花嫁修業に 真摯に取り組んでいるようだ。
女子水泳部
部員 が 彼 を取り合う ため 競争と なりそうだ。人気の高い 人 であ る 。
「出来ました!」
「「「…………」」」
「どうですか!完璧でしょう」
「……須川」
「はい、何でしょうか?」
「後で補習室に来い」
「何故に!?」
「ははっ!その前に僕がボコるけどね須川ァ……!」
「あ、アキさん落ち着いて!?は、刃物は駄目です刃物は!?」
「“何故に!?”ではないわバカ者!須川、キサマがやったのは取捨選択ではなく切り貼りによる情報の改ざんだ!情報自体の内容を捻じ曲げず、あくまでも自分にとって必要、あるいは興味のある情報を残すことが大事なのだ!わかるか!?」
「ま、間違っていると言うんですか!?」
「あらゆる意味で間違っとるわ!……はぁ。全く……吉井ですらまともにやったと言うのに、この分だと他のFクラスの連中も似たような改変をしてきそうだな———む?ああ、ちょうどいい。須川、手本として他クラスの生徒に情報の取捨選択をやってもらうからそれを見て書き直せ、良いな」
「へーい……」
「さて、通りすがりで申し訳ないが君たち。参考までに情報の取捨選択をやってみてくれ」
「「わかりました(わ)!!」」
〜清水美春が取捨選択した文月新聞〜
女同士でも子どもが出来る
〜玉野美紀が取捨選択した文月新聞〜
男同士 でも子どもが出来る
「「「…………」」」
「あ、あのせんせ……顔色が」
「て、鉄拳先生?大丈夫ですか?」
「…………すまんが、これにて今日の補習は終わりだ……保健室に行って胃薬を貰って来るな……」