二次創作小説(紙ほか)

Re: 桜とハスキス〜と砂時計〜 ( No.1 )
日時: 2015/08/24 18:15
名前: ギューバッド (ID: bSLQhqZo)

では、書きます。


1.桜

ここ、三日月リゾートにきていたのは中村小学校5年生だった。6月3日火曜日、五年二組の富良野桜ふらのさくらは宿泊学習の10班だった。班長は今崎裕介いまざきゆうすけ、副班長は相原凜あいはらりん、時計係は富良野桜、食事係は佩度悠也はいどゆうや、記録係は佐々木真奈ささきまな橋本元輝はしもとげんきの、6人メンバーだ。実は…桜は悠也に好意を抱いていた。前、ショッピングセンターのエレベーターで転びそうになった桜を支えてくれたのだ。その悠也と一緒の班で桜はドキドキしていた。
今、標高5062mの森三次岳もみじだけを登って三日月リゾートにやっときた所がだ。くたくた。苦労…。ネガティブな言葉しか考えられない。あまりにもぼーっとし過ぎて、それからの記憶はない。でもはっと我に返ると、もう、入所式が終わり、1列になって凜の後ろを歩いていた。部屋は10班全員で使う。裕介が部屋番号を確認した。{110}と書いてある。
「じゃあ、入浴の用意をして3分後、ここに整列!」
裕介がきびきびと指示する。皆はうなずき、せっせと自分のバックからタオルやシャンプーを取り出す。桜もリュックの中をごそごそ探す。お風呂ってどんな感じなのかな。桜は胸をはずませながらゆっくりと列にならぶのだった。



うわぁ。さっぱりしたー。お風呂は桜の想像以上にきれいで、広くて、ゆったりできた。他の女子たちは泳いだり、鬼ごっこをしたりしていた。さらには、壁ごしに男子のふざける声も聞こえる。でも、桜は目をつぶって、色々なものの声を聞いてみた。お湯の声、水の声、そして皆の心の声…。桜は他の皆には出来ない、能力をもっていた。
10分ほどであがって部屋に戻ると、男子はとっくにいた。ベッドは二段ベッド3つあった。決まったベッドに寝転がると、桜は目をつぶった。
桜はクールで、成績は学年で一番、音楽以外は全て二重丸だ。そんな彼女には重大な秘密があった。それはーー中村小学校とは別に、『夢魔学校』の高等部に所属ししていることだ。そのきっかけとなったのは、大雪の降る、1月のある日の夜中だったーー。


どうでしょうか?
これにて第1章が終わりです。どんな感想でもいいです。コメントお願いします♪