二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃんちの8男子【恋と8男子とサトミちゃん】 ( No.427 )
- 日時: 2016/04/07 16:05
- 名前: リィナ ◆/73ORiYgDY (ID: VfitXk9z)
ss第一弾!
「季節外れのバレンタイン」
サトミ「………………あ」
今日は3月の13日。ホワイトデーの前日。
今日、この日。
あることに気づいた。というか、いまさら気づいた。
サトミ「やっ、やってしまったぁぁ…っ」
さて、あたしは、何をやってしまったでしょう。
あたし、里見サトミは………っ。
サトミ「バレンタイン、男子達にチョコあげるの、忘れちゃったぁあっ!!!」
……………そう。
バレンタインの日、男子達にチョコをあげるのを、忘れてしまったのです…。
サトミ「どうしよう……」
とりあえず、カオルンに電話っ!
ピルルルルルルッ、ピルルルルルルッ
『もしもし、サトミちゃん?』
「かっ、カオルン〜…っ。実は……」
〜説明後〜
カオルン『もぉっ!サトミちゃん、バカなのぉ?』
サトミ「あうぅ……ごめんなさいぃ」
カオルン『ほらっ、私もそっち行くからぁ、待っててサトミちゃん!』
サトミ「うん…っ」
〜カオルン到着〜
サトミ「あうぅぅぅぅ〜……っ。カオルン、助けてぇ……」
カオルン「助けてあげるよぉっ。ここに来るついでに材料買ってきたからぁ、これでチョコつくろぉっ」
サトミ「う、うん…っ」
そしてあたしは、カオルンの指導を受けながらチョコを作ったんだけ、ど……。
カオルン「いつ渡すのぉ?」
サトミ「い……いま?」
渡すタイミングが、わかりません……っ。
サトミ「男子たちに、笑われるかな………」
カオルン「えー?なんでぇ?」
だって……。
サトミ「だって、三月になって、今更バレンタインチョコを渡したって……嬉しくないだろうし…さ」
どうせ、このチョコ、食べずに捨てて終わるかもだし。
カオルン「サトミちゃんの意気地なしっ!」
サトミ「……ぇえっ!?いっ、いく、じ、なし?」
カオルン「バレンタインチョコなんてぇ、男の子も女の子もぉ、もらったら凄ぉく嬉しいんだよぉ?」
男子たちも……喜んでくれるのか、な。
カオルン「サトミちゃんもぉ………勇気を出してっ」
サトミ「カオルン……。うん、わかった。チョコ、渡すよ!」
カオルン「そうこなくちゃっ!………カオルン、お店の手伝いしなきゃだからぁ、家に帰るねぇ」
サトミ「うんっ!カオルン、ありがとう!男子たちに、ちゃんと渡すね!またね、カオルンッ」
カオルン「バイバーイっ」
よし、男子たちに渡すぞっ!
〜ダイニング〜
夜ご飯。
今日は男子たち、全員いるね。
サトミ「あのさ、みんな。わ、渡したいものあるんだ」
シノ「渡したいもの、ですか?」
ソファーに隠していた紙袋の中から、チョコを出す。
サトミ「これ、………バレンタインチョコ」
ガサガサ……
サトミ「受け取って、もらえるかな」
ミッチー「オレっ、ぜってーもらう!」
ゲンパチ「人がせっかくくれるんだ。僕ももらおう」
ケノ「サトミちゃんの、もらっていいのなら……欲しい、かも」
シンベー「グムグム」
ソウスケ「ははっ、三月なのにバレンタイン、かぁ」
ダイカ「サトミ殿のチョコなら………もらうでござるよ」
みんな……ありがとう!
ブンゴ「オレも……サトミのもらう、から(少し赤い」
ブンゴ……っ!
みんな、自分たちの名前を書いた袋を一つずつ取っていく。
サトミ「どうしよう………すっごい嬉しい……ッ」
みんな、もらってくれた……。
本当に、うれしい……っ!
サトミ「みんな、もらってくれて、ありがとうっ!!」
あたしは、精一杯、嬉しい気持ちを込めて笑った。
サ以外「………っ///」
サトミ「あれ、みんな顔赤いよ…?」
ま、いっか。
サトミ「ねーねー、ブンゴ。ひとかけらでいいから、チョコ、少しちょうだい」
ブンゴ「やだし」
サトミ「ひとかけらだけ、お願いっ」
ブンゴ「わーったよ、ひとかけらだけだぞ?(パキッ)………ん」
サトミ「ありがと、ブンゴっ(ニコッ…」
ブンゴ「ん……///」
あたしは、ひとかけらのチョコを大事に大事に、みんなと一緒に食べた。
そのチョコは、少し、特別な味がした。
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