二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃんちの8男子【恋と8男子とサトミちゃん】 ( No.461 )
日時: 2016/07/02 15:35
名前: ひより ◆/73ORiYgDY (ID: qGyGaEcb)

番外編


「サトミちゃん、ワンコたちを追いかける!?」

                 ひより・作
                 フェイト・話作










事の始まりは、7月のはじめだった。

シノ「サトミ様!朝ごはん、できましたよー!」

サトミ「シノ、すぐ行くー!」

今日の朝ごはんはなーにっかなー♪

すると…。


ガッ


サトミ「!」

うそ……ドアノブにブレスレットが引っかかっちゃった。

サトミ「ん……ぐぐぅ」

ぬ、抜けない。

少しだけ強く引っ張ると、何か、音がした。


プツッ


サトミ「あ…」

ブレスレットを見ると…………。

サトミ「うそ……」

糸が、千切れちゃった。


カラン、カンッ、カンッ、カンッ………


弾け飛んだビーズが、音を立てて転がっていく。

サトミ「あわわわ、どうしようっ」

ん?……あ!

サトミ「ミッチー!それ、とって!」

ミッチー「え?これって、どれ?」

サトミ「あれっ!! ビーズ!びーぃーずっ!!!」

ビーズは、ミッチーを通り越して、止まった。

良かった………!

でも、安心したのも束の間。


カァァ……ッ!



サトミ「い!?」

ビーズが突然、光りだした。

Re: サトミちゃんちの8男子【恋と8男子とサトミちゃん】 ( No.462 )
日時: 2016/07/26 18:42
名前: ひより ◆/73ORiYgDY (ID: qGyGaEcb)

サトミ「ま、まぶしい……っ」

ミッチー「さっ、サトミ、びびび……っ、ビーズがっ!」

うわ、ビーズから何かスゥーッと出てきた。

なんか、透き通ってて……まさか。

サトミ「ワンコたち……なの?」

そう問いかけると、透き通った塊が犬の形に見えてきた。

すると、バッ…と塊が飛び出し、玄関を飛び出した。

「どこ行くの!?」

待って待って待って!!

するとまた、カッと光りだす。

もう、なんなの!光ってばっかり。

でも、光が静まると、そこには意外な風景が。

サトミ「………?」

犬だ。それも、すごく見覚えのある。

サトミ「もしかして………キュア?」

ケア、バディ、ラブ、ハッピー、ドリーム、メモリー、ラッキー……。

………おじいちゃんの、ワンコたち。

でも、いつものワンコたちじゃない。

ワンコたちは、透けて立体のない体ではなく、近所の犬と同じ、透き通っていない体だった。

サトミ「みんな……なんで」

ボーゼンと立ち尽くしていると、ワンコたちは同時に駆け出した。


ダダダダダダダダダダッ


えっ、どこ行くの!?

しかも、足音がミッチーなみ!?

サトミ「ま……待って!」

あたしも走り出す。

でも、なかなか追いつけなくて、息を切らす。

いつの間にか、ワンコたちはいなくなっていた。

どうしよう、どうしよう…!

サトミ「どうしよう……っ!!」












Re: サトミちゃんちの8男子【恋と8男子とサトミちゃん】 ( No.463 )
日時: 2016/08/01 15:27
名前: ひより ◆/73ORiYgDY (ID: qGyGaEcb)
プロフ: http://www.kakiko.info/upload_bbs2/index.php?mode=image&file=135.jpg

最近誰もこないなぁ……(T ^ T)
URLにサトミちゃん×クレープの絵を載せました!
皆さん、楽しい夏を〜☆


番外編を終わらせたいので、更新します!








あれから、ワンコたちはもうどこに行ったかわかんなくなって、結局、家の前に帰ってきてしまった。

ブンゴ「………サトミ?何してんだよ。朝メシくいてーから早くしろよ」

イライラしながら、門をくぐってブンゴが近づいてくる。

あたしは、真っ青になりながら振り向いた。

ブンゴ「……………何があったんだよ」

サトミ「あたし…あたしっ…………どうしよう……っ」

あたしが、無理やりブレスレットを引っ張ったから……。

あたしのせいで、ワンコたちが……っ!

すると、ブンゴがあたしの頭の上に手を乗せ、こう言った。


ブンゴ「おちつけ」


ドキッとした。

ていうか、近い!心臓バックバック言ってるって!

でも、ブンゴは落ち着いた声で話してくれた。

ブンゴ「何があったんだか知らねーけど、まず冷静になれ」

サトミ「ブンゴ…」

ブンゴ「訳なんて後で言えばいいし」

あたしは、顔を上げる。

よく見ると、ブンゴは落ち着いた声で話してたけど、顔が少し赤く染まってる。

ぶ、ブンゴも照れてる…っ!?

ひゃああ〜! あ、あたしまで照れちゃうって!

でも、お礼は言わなきゃ…。

サトミ「……ありがとう、ブンゴ//」

……えへへ。なんだか、安心して、笑えてきちゃった。

ワンコたちが逃げちゃって、アタフタした状況なのに……。

シノ「サトミ様?どうかなさいましたか?」

ケノ「落ち込んでるかも…大丈夫?サトミちゃん…… 」

ダイカ「どうしてサトミ殿は落ち込んでござる?」

サトミ「じ……実はね、
    ブレスレットがドアに引っかかって、糸が切れちゃったんだけど…。
    ビーズからワンコたちが出てきて、それで、逃げ出しちゃって……。
              えっと、つまり………脱走、かな?あはは……」


「「「全然笑い事じゃ/ねーよ/ありませーん/ない…かもっ/ないでござる!!!」」」



わああああぁぁっ!やっぱりー!?

サトミ「さ、探さなきゃ、ダメだよね……」

シノ「と、とりあえず朝ごはんを食べた人から、すぐに探しに行きましょう!」

ケノ「わかった……かも」

ミッチー「犬、探すぞー、オー!!」

ブンゴ「ったく……さっさと喰って、さっさと見つけっぞ!」

サトミ「みんな……ありがとう!」


こうして、あたし達はワンコ達を探すことになりました。







(ていうか、ワンコ達、問題起こしてないよね…!?)





















続く