二次創作小説(紙ほか)
- Re: バカとテストと留学生 ( No.7 )
- 日時: 2015/11/09 06:07
- 名前: モンブラン博士 (ID: 6HmQD9.i)
遂に恐れていた事その2が起きてしまった
不動に木下秀吉君の存在を感知されぬように、上手く坂本君が誤魔化してくれるとありがたいのだが
「秀吉がどうかしたのか?」
「質問に答えろ。奴はどこにいる、坂本のガキ」
「ワシはここにおるが、何か用でもあるのかのう」
終わった
何もかも
木下君自らが名乗り出てしまった
しかもあろうことか挙手までしている
そのような行為をすれば、自ら首を絞めに行くようなものなのに
まあ、本人は何も知らぬであろうから責めても仕方あるまい
それよりも不動を抑える事が最優先だ
「不動——」
「よくぞ自ら名乗り出た……その度胸だけは認めてやらんでもない。
だが、それと俺の怒りは別問題!
今すぐ貴様を往生させて殺(や)る!!」
不動は殺気を全開にするなり、天井の高さまで跳躍し、そこから突きだした腕を軸にして錐もみ回転しながら、木下君に突撃しようとしている
もしも直撃したら
秀吉君の腹には風穴が開き、確実に死に至る
それだけはなんとしても回避せねばならぬ
彼は我らにとって唯一の希望なのだから
「往生するがいい、木下のガキィーッ!」
「皆、伏せろぉ!」
西村教諭の怒声が教室内に響き渡る
こうなれば、私がその身を盾にして守るしかあるまい
そのとき
これまで何の動きも見せなかった星原が舞い上がり
不動の目の前に現れた
「授業の邪魔です」
「がはっ……」
首筋に叩き込まれた電光石火の手刀は、不動の意識を失わせるのに十分な威力を有していた
彼は笑顔で西村教諭に振り返り、
「不動さんは暫くの間行動不能になりましたので、問題はありません。授業を続けてください」
あまりに突然の事に2回瞬きをした教諭であったが、平静を取り戻したのかその後は取り乱した様子も見せずに授業をしていた
やはりあの不動を一撃で昏倒させる実力者の星原は侮れない
結局、不動は失神したまま昼食時間を迎える事になってしまった