二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.162 )
日時: 2016/12/04 15:03
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

第二十六話 クィディッチ

 「今日はクィディッチィ〜皆が楽しいぃ〜グリフィンドール対スリザリン〜どっちが勝つってそりゃグリフィン!」
 
 そしてやってきた土曜日、ハリーのクィディッチ初試合の日、大広間に朝ご飯を食べに来た生徒は総じて、リーの喧しくとびきり音痴な歌を聞かされる事になった(「実況はこぉのぉ〜リィ〜ジョーダンにぃ〜お任せあれぇ〜」)。
 
 「僕、食欲ないよ」

 ハリーはハーマイオニーに差し出された目玉焼きやウィンナー、それからフレッシュな野菜サラダやフルーツ、ヨーグルトも食べなかった(「じゃあ私全部食べ、イタタ!ハーマイオニー、冗談だって……」)。それから四人の周りに双子と相変わらず歌い続けているリーがやってきて、ハリーの口に無理矢理食べ物を突っ込んだ。

 「ハリー、お前の応援歌ならもう作ってあるし、応援旗もだ!」
 「うん、私も協力したんだ!」

 これはロクな旗を作ってないぞ……とハリーは頭を抱えた。取り敢えず恥ずかしくないような旗である事を祈ろう、とだけハリーは思った。
 
 「あ、確か『ポッターを大統領に!』っていう旗だったわよね」
 「ロン、ライリー……君たちどんな応援旗作ってるんだい——まさか、応援歌も!?そんなの作ってないよね?僕恥ずかしいよ……」

 ハリーのメンタルが擦り切れたところで、スネイプ先生がやってきた。ライリーが「うげっ」と言ってスネイプ先生を見た。ハリーも明らかに嫌そうな顔で「無視しておこう、見たら見たで減点さ——」と言った。

 「ポッター……トロールを倒した後のクィディッチは君なら軽くこなせるだろう、たとえ相手が我がスリザリンでも」
 
 それからスネイプ先生はすたすたと歩き去っていった。ライリーはその後ろ姿に舌を出して、ハリーを励ました——「大丈夫だよハリー、ハリーは箒に乗るのとっても上手だし」

 「でも、グリフィンドールはスリザリンにいっつも負けてる……ほら、スリザリンって狡いだろ、反則スレスレのプレーばっかりだ。グリフィンドールはいっつも負けてるんだからさ……別に弱いってわけじゃないけど」
 「失礼だなあ、ロニー坊や。いっつも負けてるって、五回くらいは勝ってるぜ、俺たちが入ってからな——チャーリーの時代は黄金期だったけど」
 「ああ、でも今度こそ勝利だ。何せ天才シーカー様が加わったんだから」
 「どっちが勝つってそりゃグリフィン!」

 リー、頼むから音痴な歌はやめてくれ——双子とロン、それからハリーが同時に頼んだ。リーがしょげてハリーの皿に盛ってある食べ物を一気にかき込んだ。

 「あー、私の!私のなのにっ!」
 「ライリー、貴方のじゃないわ……リー、貴方今日はハリーの初試合なのよ……」
 「いいよ、どうせさっき僕等が詰め込んでやったんだからさ」