二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.186 )
日時: 2016/08/23 15:30
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

 「……久しぶりね、ライリー」

 部屋に入ると、ムスッとしたラベンダーと、申し訳なさそうな表情のパーバティがいた。——そう、ライリーとハーマイオニーが仲直りした日から、ラベンダー&パーバティとライリーは一言も話せていないのだ。
 ラベンダーはもともとハーマイオニーの事を「感じ悪い」を言っていたし、パーバティはそんなラベンダーとべったりだ(といってもパーバティはハーマイオニーの事を嫌ってはいないのだが)。
 
 「久しぶり。最近全然話せてなかったよねー」

 ニコニコしながらそう言うライリーに、ラベンダーは「うっ」と詰まって髪の毛をくるくると指で弄る。それから、またムスッとした表情で荷物をまとめ始める。パーバティは「ごめんね」と言って荷物をまとめ始めた。

 「……私、ラベンダーに避けられてる?」
 「……まさか今頃気づいたなんて言わないわよね」

 ハーマイオニーは呆れた様子で荷物をまた詰め始めた。一方ラベンダーも呆れた様子でまたライリーの方を一瞬見て、またパーバティに話しかけた。ライリーは不安そうな表情でハーマイオニーに尋ねる。

 「わ、私……ラベンダーに嫌われてるのかな」
 「嫌われてるのは私だから、ラベンダーと友達になりたければ私と『絶交』する事ね」
 
 ハーマイオニーは淡々とそう言い、詰め終わった荷物を持った。ライリーは「それは出来ないよー、だって私、ハーマイオニーと友達だからさ!」と言って詰め終わる前の荷物を持ち、一緒に部屋を出ようとした。

 「ちょっと、荷物を詰めてから出るべきでしょ……もう、ふふっ!」
 「うわぁ、はみ出てきちゃったよ……」

 ライリーがはみ出てきた荷物を必死にトランクに詰めている時、部屋の扉が開いた——ラベンダーとパーバティが帰ってきたのかもしれない。そう思い、ライリーとハーマイオニーが扉を見ると……。

 「よう、俺だよ俺!ホグワーツ一の名実況者、リー・ジョーダン!」
 「よう、チビリー。俺はフレッド、こっちがジョージ」
 「よう、ライリー。俺はジョージ、こっちがフレッド」

 そう言って双子達がニコニコと笑って扉の前に突っ立っている——え?確か男子は女子寮に入れないはずなのに?

 「はっはっは、言っただろ?男子が女子寮に入れる方法を見つけたってな!だから俺らはいつどんな時も女子寮に入れる!」
 「煩いわね変態!」

 ハーマイオニーにそんな事を言われ、リーは少ししゅんとしつつ、白い歯を見せて笑った。「そうだライリー、お前にはプレゼントがあるんだよ……フレッドからな」