二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.193 )
日時: 2016/08/25 17:03
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

第三十話 再会

 それからマルフォイは顔を真っ赤にして怒りながら「覚えてろよ!」と言ってコンパートメントを出(「ごめん、私記憶力悪いから」)、暫くして汽車はキングス・クロス駅に着いた。

 「じゃあ、電話するわ」 
 「うん!お菓子たくさん持ってくよ」
 「あのね、うち歯医者なのよ?」

 そんな風に話しながら、お互いの両親——ライリーの場合はおばさん達だが——を必死に目で探す。すっごい人ごみだ、とライリーは思う。
 そういえば確か、イギリスでも公開された日本の映画で「見ろ、人がゴミのようだ!」って言う台詞があった。あの映画はライリーのお気に入りで、しょっちゅう真似をしている。「目、目がぁ!」など、名台詞が多いのだ。

 「あっ、ママ!パパ!」
 「はっ、ハーマイオニーのご両親……挨拶せねば!」

 ハーマイオニーが両親を見つけたらしく、手を振っている。豊かな栗色の髪の毛(といってもハーマイオニー程ではない)の女性と、前歯が少し大きめの男性で、二人ともとても真面目そうで、ハーマイオニーの両親だと一目でわかる。

 「こ、こんにちは……ライリー・アークロイドです」
 「こんにちは。私がハーマイオニーの母親よ。よろしく、ライリーちゃん」
 「こんにちは、僕がハーマイオニーの父だ。よろしく」

 それから、ジーンさん(ハーマイオニーのママ)はいろいろな事を話してくれた——「ハーマイオニーったら、ホームシックなのか、しょっちゅう手紙を書いてくるのよ!学校のふくろうもきっと大変ね」

 「あ、そう言えばふくろう小屋ってあったね」
 「ちょっと貴方知らないの?……ママ、恥ずかしい事言わないで」
 「いいじゃない!『ライリーっていう友達ができたの、とってもいい子よ。それからハリー・ポッターって——そう、彼はとっても有名人でね!本にもたくさん載ってるの。それとロン・ウィーズリー……』」
 「ママやめて。ロンの事はそこまで書いてないじゃない」
 「でも一番熱が籠ってたわよ、未来の旦那様候補かもって……」
 「何!?ハーマイオニー、そんな関係の……」

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.194 )
日時: 2016/08/25 17:18
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

 それからハーマイオニーが顔を真っ赤にして必死に反論した後、ようやくおばさん達が見つかった。ウィリアムおじさんは「こらライリー、週一回の手紙の約束はどうしたぁ!」と言って少し怒っていた。

 「ごめんごめん、すっかり忘れてたんだ」
 「おじさんは本当に心配してたんだぞ、それこそ食べるのも……」
 「ウィリアム!その前にライリーの友達と、その親御さんたちにも挨拶しなくちゃいけないのに……もう」

 おばさんは呆れながらハーマイオニーとジーンさん、それからクラークさん(ハーマイオニーのパパ)にきちんと挨拶した。勿論、おじさんもきちんと挨拶していた——名刺まで渡していたので、ライリーは吃驚した。

 「——お、おじさんって仕事してたの!?」
 「してるに決まってるだろ!『グランニングズ社』って言って、穴あけドリルの会社で給料もなかなか——ってそう言う事じゃない……ライリー、おじさんが家にいない時はおじさんが何してると思ってたんだ?」
 「だって、スーツ着てないからてっきり遊びに行ってるのかと……」

 それからライリーはおじさんに叱られ、キングス・クロス駅を出た。ハーマイオニーの家もライリーの家も車で来ていたので、一緒に帰れはしなかったのが、少し残念だった。

 「しっかし、まさか一通も手紙が……」
 「ウィリアム、根に持ちすぎよ。仕方ないじゃない、学校生活を楽しんでたんだから——どう、素敵な男の子とは出会えた?」
 「うん!」

 すると、信号待ちでコーラを飲んでいたおじさんがコーラを噴き出した。いったい何処が噴き出すポイントだったのか、ライリーにはよく分からなかったが、おばさんは爆笑していた。

 「ハリーとロンとフレッドとジョージ……は行く前からか、えーと、リー。それとネビル、それからシェーマスは一応」
 「へえ、良かったじゃない。モリーの子ども達の双子の方はなかなかにイケメンだったけど?」

 おばさんが興味深そうにライリーの方を覗き込んだ。フレッドとジョージがそんなにカッコいいかは分からないけど、おばさんが言うならそうかもしれない——ただ、フレッドの方がちょっとカッコいいかもしれない。
 そう言うと、おばさんは驚いた顔でこう言った。

 「貴方、あの双子を見分けられるの!?」