二次創作小説(紙ほか)
- Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.217 )
- 日時: 2016/10/29 23:08
- 名前: すず (ID: 3NNM32wR)
「わーお、本当だ。ハリー、いっぱい書いてくれてる!」
ハーマイオニーが言った通り、ハリーは『どこぞのマーリンさん』(ハーマイオニー命名)とは違ってきっちり謝罪文を書いてくれていたので、ライリーは機嫌を良くし、鼻歌を歌いながらフレッドとジョージからのクリスマスカードと手紙も開いた。
「メリークリスマス!良い子にしていたご褒美じゃ。みんなと仲良く、良い子にするんじゃぞ。二人のサンタクロースより」
クリスマスカードを開くと、音楽が流れ出し、ツリーやプレゼント、トナカイやサンタ——それから街の人々——の絵が楽しそうに踊り始めた。ライリーは思わず目を丸くした。
「凄いわね、魔法って。……それにしても、二人らしいわね」
「うん。二人なんて、どうせ良い子にしてないのにね」
ライリーとハーマイオニーは、顔を見合せて笑った。あの二人が良い子にするなんて、空から槍が降ってきても(勿論魔法界でもそんな事はあり得ないし、あり得たとしてもホグワーツの天井だけだ)おかしくは無いほどの話だ。
「……えーっとライリー。フレッドからの手紙って……羊皮紙何巻きくらいかしら」
そして十分笑ったらしいハーマイオニーが、ライリーの傍らに置いてあるフレッドからの手紙を見て、ぎょっとした顔でそう言った。
「うーん、私はフレッドの妹みたいなものだしね」
「……そうね、まあ……貴方はそう、よね」
ハーマイオニーは友人の鈍さに若干頭を抱えつつも、まあこんなものかと諦める。ライリーが鈍いのは自分が何とかできる事ではない。
恐らく育った環境のせいだろう、勉強は教えられてもこればっかりはどうしようもない。
「というか、ジョージは少ないね。あー、でもフレッドが書いてるからいいのか」
ハーマイオニーが密かに諦めている事も知らず、ライリーは呑気にそんな事を呟いた。ライリーには勿論、ハーマイオニーにもあまり内容の無い手紙を送っている——クリスマスカードだけで事足りたのではないか、というほど。
「きっとアンジェリーナには大長編物語みたいな手紙を送っているはずだから、私達に費やす時間なんてないのよ」
ハーマイオニーはそう言って肩をすくめて苦笑いした。
ちょうど今頃、アンジェリーナが、「読むのに苦労する」等と言いつつ大事にその手紙をしまいこむ様子が目に浮かんだのだ。
「えっ!?ジョージってアンジェリーナ……の事を……」
ハーマイオニーは再び頭を抱えた。
