二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.22 )
日時: 2016/07/30 20:34
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

 ハグリッドがグリンゴッツの中に入ると、とても小さくてとても奇妙な生き物——耳は尖っていて、指はとても長い——がいた。どうやら職員らしい。四角い淵の眼鏡をかけている者もいる。
 ライリーは怖がって、ハリーの後ろにさっと隠れた。

 「大丈夫だよライリー、ほら……あんなに小っちゃいじゃないか」
 「でもあんなの……絵本でしか見た事ないし——」

 ……などと言いながら、ライリーはその生き物をじろじろと見ていた。

 「こらライリー、そんなに見るんじゃねぇ……『小鬼』はなんだか……言っちゃぁ悪ィが——感じが悪くて気難しいんでな……」
 「『鬼』!?」
 「でも小っちゃいんだから怖くないんでしょ」

 『鬼』という単語に焦るライリーに対してハリーは冷静だった。そしてハグリッドもずんずん進んでいく——広々とした大理石のホールは、何となく冷たげな印象で、理知的で賢そうな小鬼たちにはぴったりだとライリーは思った。
 そして手が空いているらしい小鬼が声をかけてきた。

 「鍵はお持ちでいらっしゃいますか」

 ——鍵?ああ、おばさんから渡された金色の鍵事だろうか。

 「はい、これですか?」

 ライリーが言うと、小鬼は慎重に調べ、神妙に頷いた。それから小鬼が「では」と言うとハグリッドが「待ってくれ」というので渋々——しかもとっても嫌そうに——足を止めた。ライリーは「やっぱり小鬼は嫌だ」と思った。
 それからハグリッドはライリーの物と同じ形状の金色の鍵を取り出し、それはどうやらハリーの物らしい。

 「それと、ダンブルドアからの手紙を預かってきとる」

 そういった後、ハグリッドは二人から少し離れて、声を潜めて小鬼を会話していた。だが、ハグリッドはかなり声が大きいので少しだが、二人には言葉が聞き取れた。

 「『例の物』?さっきそう言ったよね?」
 「うん——例の物って何だろう?」