二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.220 )
日時: 2016/10/12 08:59
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

第三十二話 『スネイプ陰謀説』再び

 そして全てのプレゼントと手紙を見終わると(因みにシェーマスからは可愛らしいリボンの髪飾りだったが、恐らくつける機会は無い)、ハーマイオニーは「そうよ!彼らに図書館捜索の事を言わなくっちゃ!」と言い、凄まじき早さで手紙を書き始めた。

 「ハリー、ロン。メリー・クリスマス、謝罪文とクリスマスカードをどうも有り難う。私とライリーからも素敵な物を贈らせていただくわ。それと……スネイプの野望の事なのだけれど、図書館を探してって言ってしまったでしょ?
あれはしなくっていいわ、——見つけちゃったの!」

 一瞬のうちにそれ程書いてしまったハーマイオニーにぎょっとしながらも、ライリーも手紙を書き始めた——勿論フレッドにだ。
 ライリーに文章力というものは無いので、迷いながらも少しずつ書いていき、何とか手紙を言えるものを書き終わった。

 「フレッドがライリーにあげた誕生日プレゼントよ!蛙チョコのカード——アルバス・ダンブルドアの。『ニコラス・フラメル』はダンブルドアの友人で、『賢者の石』を作った人で、それは不老不死、細かく言えば『どんな金属も黄金に変え、飲めば不老不死になる『命の水』を作り出す』ものなんだけど、スネイプが欲しがるのも無理は無いわよね?」

 ようやく手紙の推敲も終わった(大して長さもない割にはかなり時間がかかっている)ライリーが、ふとハーマイオニーの方を見ると、ハーマイオニーが使いそうにない、女の子らしいレターセットにハリー達宛ての手紙を書いている事に気づく。
 
 「うわぁ……」
 「何よ、宿題用の羊皮紙をちぎって手紙にしているよりはよっぽどいいと思うけれど?」

 ハーマイオニーは今にも頭に角が生えそうな勢いでライリーに話しかけた——それはごもっとも、とライリーは呟き、頭を掻いた。
 
 「あっ、ハリーとロンにも手紙書かなくっちゃ……フレッドだけで労力を使い果たしたのに、また文章を……とほほ」

 ライリーは泣きそうな顔でまた一生懸命文章を組みたて始めた(因みに宿題用の羊皮紙をまたちぎろうとしたのだが、ハーマイオニーに止められたので、ハーマイオニーのレターセットに書くことになった)。