二次創作小説(紙ほか)
- Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.24 )
- 日時: 2016/07/30 21:23
- 名前: すず (ID: 3NNM32wR)
第七話 金庫の中は
「六百八十七番金庫です」
そう言って小鬼があの『金色の鍵』で扉を開けた。
そして、開いた金庫の中身を見たとたん——ハリーもライリーも驚いて声が出なかった。そして、何秒もたった時、「すごい!」とハリーが言った。
「これ——全部全部、僕のなの?」
「すごい、すごいよハリー!とってもお金持ちだ」
中にはお金が山のように積み上げられている。すごい、と呟いた後——ライリーはふと不安になった。「もし私の金庫の中、すかすかだったら……」
それから、ハリーたちが必要な分だけお金を取り出した後、次はすぐ近くの『例のもの』の金庫に向かった。
ライリーは、「またトロッコ?」と憂鬱な気持ちになったが、そこまで遠くもなく、下に降りるという事でトロッコの運転も慎重だったので、そこまで気持ち悪くはなかった。
「七百十三番金庫です」
小鬼はそう言った所まではさっきの、ハリーの金庫と同じだったが、この後は違った。なんと、あの金色の鍵で開けるのではなく、小鬼が扉に触れると扉が開いたのだ。ハリーがライリーの耳元で囁いた。「きっと、何重にもロックされてるんだ」
ライリーは、そんなに重要な物なのか、と思ったが——中には小さな包み紙ひとつで、あの中にはせいぜい小石くらいの大きさのものしか入らないだろう。物凄く高価な宝石かもしれない。
それからハグリッドは金庫から出た。
「……この事は学校の誰にもいっちゃならん……三人だけの秘密だ」
ライリーとハリーはその言葉に景気よく頷いて、またトロッコに乗った。次に向かうのはライリーの金庫だが、かなり深い場所にあるらしく、ずっと下がっていた。また、さっきくらいのスピードでは相当時間がかかるらしく、スピードもかなり速くなっており、ライリーもハグリッドも顔が真っ青だった。
- Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.25 )
- 日時: 2016/06/25 15:29
- 名前: すず (ID: 3NNM32wR)
それから金庫につくと、ライリーとハグリッドはまたまた吐いてしまった(勿論ハリーには見せないようにして)。小鬼は嫌そうな顔をしつつも、綺麗に掃除をしてくれた。
その後小鬼はまたいつものように金庫の数字を言ってから——なんと、鍵を使わずに指先で扉を開けたのだ!——ハリーはライリーに尋ねた。「君のママとパパの金庫、いったい何が入ってるの?」
それから、ライリーは金庫の中に入った。そして——ライリーの心配はまったくの杞憂だった。なんと、金庫の中にはハリー以上にお金がいっぱい詰まっていたのだ!ライリーは沢山のお金を触ってみたりもしたのだが、ここに来る前におばさんに言われた言葉を思い出した。
【銀行で取り出してほしいのは別のものだから】
そうだ。お金はおばさんがくれたじゃないか。確か——なんだっけ、『一ポンドが、一ガリオン』だったはず。じゃあおばさんは、いったい何を取り出してほしかったんだろうか?
「ライリー、すまんな、言うのを忘れとった……この金庫でな、アイリスの杖を取り出さなきゃならんのだ——ほーれ、『アクシオ』だったはず……」
「この金庫ではその手の呪文は禁止されています。親類の方でないと取り出せないとか——」
それから小鬼がハグリッドに何とか言うと、ハグリッドがピンクの傘(ライリーはすっかり存在を忘れていたがハグリッドはこれをずっと持っていた)をライリーに手渡し、「これを持って『アクシオ』って言ってみてくれんか」と言うのでライリーは言うとおりにした。
すると、形がくねくねとした棒がライリーの手に飛び込んできた。
「——これが、杖?」
「ああ。これで用は終わったな、帰るぞ」
ハグリッドがそう言うと、また小鬼がドアを閉めて帰って行った。——言うまでもないが、トロッコは行きよりも恐ろしかった。
