二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.28 )
日時: 2016/07/30 21:24
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

第九話 杖を買いに

 ハリーがやっと板チョコレートを食べ終わり、三人は杖を買いに、『オリバンダーの店:紀元前三八二年創業高級杖メーカー』と書かれた店にやってきた。——と言ってもライリーは金庫から取り出したものがあるので、ハリーだけが買う事になった。

 「……ライリー、ちょっと来てくれ」ひそひそ声でハグリッドが言った。
 「なあに、ハグリッド」
 「しーっ!ハリーに聞こえちゃぁならん!……いやぁ、実はな、ライリー。つい最近ハリーの誕生日で……ハリーのマグルの親戚どもは誰一人誕生日祝いを買ってやらんのだ!だから……」
 「分かったよハグリッド!じゃあ一緒にプレゼントを買いに行こう」

 そうして、ハグリッドとライリーは、「ハリーが杖を選んでいる間に教科書などを買ってくる」と言って杖の店を抜け出した。——さて、誕生日プレゼントは何にしよう。



 「ハグリッドは何にしたの?」
 「これだ……可愛いだろう!」
 「うわぁ!可愛い梟だね——私も梟にしようかな」
 「梟は二匹もいらんだろう!」

 等といった会話をしながら、二人はハリーの誕生日プレゼントを選んだ。

 「ねえハグリッド、これどう?」

 そう言ってライリーが手に取ったのは……



 「おおハリー、杖は買えたか?」
 「うん——でもまだ魔法は全然使えないけど——なんだか持ってるだけですごく楽しいよ」

 ハリーは笑顔で新しい杖を二人に見せた。ライリーのものより少し小さく、形はまっすぐだ。

 「もしや!」

 ライリーがハリーの杖を持ってびゅんびゅん振り回していると(因みにこの後ハグリッドが持っていた紙袋が破れた)、店主らしき老人がライリーを見て近寄ってきた。

 「ライリー・アークロイドさんでは……そう、お目にかかれると信じておりました……すっかりアイリスさんにそっくりになって……。杖はもう、お持ちですな。アイリスさんの物を……ああ失礼、私はオリバンダーと言って、この店の店主じゃ」
 「はい。グリンゴッツの金庫で」
 「——杖が、持ち主を選ぶ」

 静かながら、迫力のある声色で、オリバンダー老人は言った。

 「杖が持ち主を選ぶ。たとえ血を分けた兄弟親子の間柄だとて、同じ杖が忠誠を誓うのは実に稀なことじゃ。——その杖を、大事にお使いください」

 その声色にライリーは気圧され、もじもじしながら「はい」と言った。その後、ハリーは杖の代金を払い、三人は店を出た。