二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.37 )
日時: 2016/07/31 16:57
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

 「どっちが先に行く?」

 ハリーがライリーにそう尋ねたので、ライリーはジェスチャーで「どうぞどうぞ」とした。すると、ハリーは嫌そうな顔をして柱に向かって飛び込んでいった。——消えてる。ハリーも成功したらしい。

 「あとは君だな」
 「怖いのかい?」

 双子がまた笑う。ライリーは「怖くなんかないよ、でも先に行って。お手本にしたいから」と言った。すると双子のどちらかが「押してあげようか?」なんて言うのでライリーは渋々頼んだ。
 そうでもされないと飛び込めない気がしていたのだ。

 「いや、俺が押そう。ライリーもその方が……」
 「若くてかっこいい子に押されたいけどね、普通」
 「ク、クレア……俺に愛想が尽きたのかい?」
 「もう、うるさいわね。そんなわけないでしょ、何言ってるの。それよりライリーの晴れ舞台よ?今はそっちをを見てあげなさいってば」
 「これって晴れ舞台なのかな……?」 

 それから双子に押され、ライリーは柱に飛び込んだ。——ええい、もうどうにでもなれ!そう思った刹那、すーっと別の空間に入ったのがわかった。紅色の汽車に皆が乗り込んでいく。きっと、ホグワーツ特急だ。
 すると、人込みをかき分けてハリーが現れた。

 「九と四分の三番線にちゃんと来れたんだね!」
 
 柱には、『9 3/4』と書かれたカードがついている。——やっぱりついてるんだ。安心したライリーは、ハリーに「うん」と頷いてこう言った。

 「来れるにきまってるよ、ハリーみたいに怖がってなかったし」
 「怖がってないよ、ライリーのほうが凄かったけど?」
 「いやいや、全然だよ。怖いわけないよ、うん」 
 「……真っ青な顔で『どうぞどうぞ』とジェスチャーしたのは誰?」
 「真っ青じゃなかったよ」 
 「真っ青だったよ」

 むーっ、と言いながら反論するライリーに対して、ハリーはにこにこと笑っている。それからライリーが劣勢になってきた時、双子ともう一人の男の子(勿論、赤毛でソバカスだらけで背が高い)が現れて、双子のうちの一人が、「早く乗れよ、遅れるぞ」と言ってきたので、ライリーはハリーに「乗ろう」と促した。
  
 そして歩いている時、おじさん達が見えた。「さよなら、行ってきます」くらいはきちんと言わなくっちゃ。ライリーは方向転換した。
 それから三人に向き合う。

 「おじさん、おばさん、モリーさん。行ってきます」
 「行ってらっしゃい、ライリー」
 「時々でいいから手紙を送ってきてね」
 「おう、週一回は手紙を送ってくるんだぞ!」
 「それは無理だよ、おじさん」

 「ママ、行ってきます」
 「ママ、行ってきます」
 「ママ……僕スリザリンに入っちゃったらどうしよう」
 「行ってらっしゃい。フレッド、ジョージ。——悪戯はほどほどにね。それとロン、二人に影響されて変な事するんじゃないわよ。それにね、貴方はきっとグリフィンドールよ、安心しなさい」

 「あの——ウィリアムさん、クレアさん、モリーさん。行ってきます」
 「ライリーに変なことするなよ」
 「ちょっとウィリアム!頑張って、ハリー君」
 「行ってらっしゃい」