二次創作小説(紙ほか)
- Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.48 )
- 日時: 2016/08/05 21:23
- 名前: すず (ID: 3NNM32wR)
帽子の声とともに、グリフィンドールのテーブルから大きな拍手喝采が起こった。反対に、ほかの寮はしんと悲しそうにしていた。
それからライリーがグリフィンドールのテーブルに向かうと、フレッドとジョージがすぐさまやって来て、ライリーを二人の間に座らせた。
「よう、期待の新人」
「なんたって、『組み分け困難者』だからな!」
「お嬢さん——いや、お坊ちゃまの組み分け、なんと一時間だぜ!」
『一時間』というあまりの長時間に驚いて、ライリーは口を開けたまま凍り付いていた。ハーマイオニーがちょうど組み分け帽子を被るときだったのだが、それにも気づかずただ驚いていた。
「こらっ!お前ら、嘘を言うんじゃない。やあライリー、久しぶりだね。僕は監督生のパーシーだよ、安心して僕に何でも聞いてくれ。——ああ、勿論君の組み分けは一時間もかかってない、せいぜいその四分の一さ……ああ、それでも十分凄いね、組み分けで五分以上かかった者は『組み分け困難者』と言ってね、五十年に一度くらいの事なんだ——ああ、しかも組み分け困難者は才能があるものが多いって言われているからね」
ハーマイオニーはグリフィンドールに組み分けされたらしい。嬉しそうに、笑顔でグリフィンドールのテーブルに駆けてくる。「ライリー、私とっても嬉しいわ!」と言って、ライリーの向かいの席に座る。
「でも貴方まさか組み分け困難……」
「ハーマイオニー、さっき何回も言われたんだよ、それ」
「ああ。お坊ちゃまが組み分け困難者だってな」
その瞬間、ハーマイオニーの眉間に皺が寄った。ピクリ、と眉を動かし、フレッドに睨みを利かせる。それから低い声で、「お坊ちゃまじゃないわ、ライリーは女の子よ」と言う。
「冗談さ、グレンジャー嬢。何せズボンを履いてるもんだから」
「洋裁店の人が間違えたのよ!——いいえ、職権乱用よ!ライリーのお母様とライリーを重ねて本人の意思を無視してこんな制服を仕立てるなんて!あり得ないわ!取り替えてもらうべきよ、勿論無償で!」
「どういう事だい、ミス・グレンジャー。『職権乱用』とは聞き捨てならないね、詳しく聞かせてくれるかい……」
優等生と監督生で如何にも面倒臭そうな話が始まり、ライリーと双子達は溜息をついてハリーの組み分けについて話し合っていた。
