二次創作小説(紙ほか)
- Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.85 )
- 日時: 2016/08/09 16:26
- 名前: すず (ID: 3NNM32wR)
「では杖を構えて。一、二、三……『ムータレ』!針になれ!」
ようやく(と言っても、そう思ったのはきっとハーマイオニーだけだろう)授業が始まり、マクゴナガル先生は杖を構え、マッチ棒を針に変えて見せた。生徒は皆拍手をした——が、ドラコだけはしていなかった。
「ではこの呪文を誰が一番最初にやりますか?……本来ならば黒板の文章を書き写すための羊皮紙に落書きをしている、不真面目な生徒にやってもらいましょうか、アークロイド。では貴方から」
「えーと、あの、私ってその、落書きをしなくちゃ集中できなくって?」
「ではテストの用紙にも落書きをしてご覧なさい、減点ですよ」
そう言われ、ライリーは渋々ながら杖を持ち、マッチ棒に向ける。自分みたいなのが出来るわけないよな、と思いながら呪文を唱えて手を動かす。
「『ムータレ』!針になれ!」
すると、意外な事にもマッチ棒はきちんと針になり——と言っても古びていて折れそうだったが——マクゴナガル先生は驚いたような顔をした後、今度は納得したような顔をしてこう言った。
「初日の一時間目から凄いです、アークロイド。後は自信をつけるともう少し綺麗な針になるでしょう。グリフィンドールに五点あげましょう——それから、落書きをしていたので四点減点です」
結局残ったのは一点だけだが、ライリーはとっても嬉しかった。ハーマイオニーににっこりと笑いかけると、ハーマイオニーが「凄いわ!」と言ったので、ライリーはまた嬉しくなった。
「では、出来た人から私を呼びなさい」
と言ってまた猫になって机に座ったので、ライリーは、きっと猫の姿を気に入っているんだろうな、と思った。
「『ムータレ』!針になれ!——やったわ、ライリー!マッチの頭以外は針になったわ!マクゴナガル先生!出来ました」
するとまたマクゴナガル先生は人間の姿になってから、ハーマイオニーの針を見、「よろしい、よく出来ました。グリフィンドールに三点」と言ったのでハーマイオニーは嬉しそうにガッツポーズをしていた。
「『ムータレ』!針になれ!……「タ」と「レ」の間を少し伸ばすように……切るのではありません、少し優雅に伸ばすようにです」
「『ムーータッレッ』!針になれ!」
ボンッ!
どうやら、伸ばす部分を間違えたシェーマスがマッチ棒を爆発させてしまったらしい。隣の席のディーンが替えのマッチ棒を取りにマクゴナガル先生の机まで歩いていた。
