二次創作小説(紙ほか)

Re: 正しい魔法使い 【ハリー・ポッター】 ( No.92 )
日時: 2016/08/09 21:20
名前: すず (ID: 3NNM32wR)

 それから授業が始まって少しすると、バタンッという音とともにスネイプ先生が入ってきた——ベタベタ髪に育ちすぎた蝙蝠の様な姿と、気難しそうなしかめっ面は、どう見たって「公明正大な先生」には見えない。

 「ライリー・アークロイド!」
 「ひゃ、ひゃい!」

 出席をとる声も何処となく乱暴で、ライリーは怯えながら返事をした——ハーマイオニーは言うまでもなく、きっちりした返事だ——。その後、ハリーの番がやってくると、スネイプ先生は誰も予想もしなかった言葉を発した。

 「さよう——ハリー・ポッター、我らが新しい……スター」

 髪の毛と同じくベタベタとした猫撫で声が耳に着く。ライリーは思わず顔をしかめた——いくら鈍いライリーにだって、馬鹿にしているという事くらいはわかる。ハーマイオニーですら、顔をしかめていた。
 それからまた出席をとり——それが終わると何だか面倒な話をはじめ、さらにそれが終わると、スネイプ先生が理不尽としか言えない事を、ハリーにした。

 「ポッター!」
 「ひっ……凄い理不尽だ、ハリー何もしてないのに!」
 「あら気づかなかった?ハリーったら、他の教科の宿題をしているわ」

 それも仕方がない、とライリーは思った。出席をとり終わった後のスネイプ先生の話といえば、ライリーが思わず居眠りをしてしまうほどの——逆にしなかったのは奇跡としか言いようがない——退屈な話だったのだ。
 なにせ、杖を使わないだとか芸術だとかなんとか……なんと、生徒全員の杖をしまわせたのである(因みに「クソ、つまんねえ」と言ったシェーマスは十点減点された)。

 「アスフォデルの球根の粉末に、にがよもぎを煎じたものを加えると一体何が出来るかね?」

 知るかそんなの、と思わずライリーが呟くと、スネイプ先生はきっとこちらを睨んだが、幸いにも減点はせずにハリーの方を向き直した。同意を求めようとハーマイオニーの方を向くと、立ち上がりそうな勢いで手を挙げている。

 「分かりません」
 「チッ、チッ、チ……有名だけではどうにもならんらしい」

 スネイプ先生の口元が、意地悪そうにせせら笑うのをライリーは見た。「あれ、教科書の一番最後に書いてある事で、作るのはもっと先だわ」とハーマイオニーが言う。ライリーは「感じ悪い」とつぶやいた。