二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方怨崎録 ( No.6 )
日時: 2016/02/28 12:06
名前: こんにゃく春風 (ID: ZgzIiRON)

04 紅魔館『内』異変 中篇

門前に立つと一人の女性を見つけた。眠っている

「まあ、美鈴ったら、またこんなところで眠って!! こら、美鈴起きて、起きなさい!!」

「ふぁ……?咲夜さん……?と、侵入者?!」

「違うわよ、この方はお嬢様のお客様」

「あ、信ってんだ。 怨崎 信」

「あ、どうも。紅美鈴です。ホン メイリン。間違っても、中国って呼ばないでくださいね」

信は、苦笑いしながら門の中に入った。
館の中は、紅と黒を基調とした壁だった。

「(あまり趣味のいい部屋とは言えないな)」

館の中をもの珍しそうに見ている信を、咲夜は同じようにもの珍しそうに見ていた。

「あのー信様? おいていきますよー?」

「お、あ、ああごめん。すぐ行く」

信が駆けて行った先は、大きな図書館だった。

「失礼します、パチュリー様。 この方怨崎信様と申します。」

信は咲夜の目線の先を見た。
そこには、紫髪の女性がいた。

「あ、あなたがレミィの呼んだ客人の……」

「そう、信ってんだけど———すごいなこの部屋、本だらけじゃないか」

そういう信の目が輝いていることを知ったのか、パチュリーはこう言った。

「この大図書館にならいつでも来ていいわよ。 ほかの部屋は無理だけどね」

その言葉を聞いた信の目は、さらに輝いた。

そして、部屋の前に来た。
その部屋のドアはほかの部屋のドアより大きく、重々しく開いた

「失礼しますお嬢様。客人の怨崎信様をお連れいたしました」

「入りなさい咲夜。———信とか言ったわね。ゲームを始めましょうか」

信は名を呼ばれた相手を見ようといたが、無理だった。 正確に言うと相手が低かったのだ。信が目線を下げた先に、紫色の髪をしたレミリア・スカーレットはいた。

「やるのは、チェスだったかい?いいのかレミリア嬢、強いよ俺は。」

そして二人はチェスをはじめた。





気付けば8時を過ぎていた。

「あら、もうこんな時間ね。 信、今日は泊まっていきなさい。」

「………じゃあ、おことばにあまえて」

その言葉を聞いたレミリアは満面の笑みで咲夜を呼んだ。
数分後、信は客用の寝室に通された。

「用があれば、このメイドに言ってください」

そのメイドは、新米らしかった。

「名前は」

「あの、メイと言います。よろしくお願いします」

その後、信はメイに持ってきてもらった魔道書を読み、10時になったころ、明かりを消した。






気付けばもう午前四時だった
退屈になった信は、寝室を出て、見つけてしまった。

地下への階段を。