二次創作小説(紙ほか)
- Re: マリオとマジカル*マスターズ【白と黒の訪問者】 ( No.116 )
- 日時: 2016/03/24 12:53
- 名前: シロマルJr. ◆o7yfqsGiiE (ID: 4qcwcNq5)
シ「イラストが描けません…」
マ「お前が描くって言ったんだろ?」
シ「ほぼ強制だったけどね……」
<本編>
5.
ーーー次の日ーーー
ヨッシーは、ポストに新聞やら手紙やらが入っているか確かめるために、外に出た。
…なぜヨッシーが行くのか分からないが。
ーーービュオオオオオオオオオオオッ!!
まだ朝早いが、今日は風が激しく吹き付けている。
季節はずれの台風かと思わせる程の風量だ。
「おおおおおおおお!?寒っ!!」
今は一応冬なので、寒いのは当たり前なのだが、感じているそれ以上の感覚だった。
例えるなら、それなりに冷えた真水を頭から勢いよくかけられたような感じだろうか。
ヨッシーは震えながら、ポストの蓋を開けて、中を覗いた。
「あ、新聞届いてるじゃん」
そう言って、ポストから新聞を取り出した。
内容が気になったのか、ヨッシーは寒いにも関わらず、そこで新聞を軽く広げた。
「ん〜?何これ?」
その面に表示されていた見出しを一瞥し、ヨッシーは目を細める。
〜正体不明の組織『マジカル*マスターズ』、キノコ王国に出没!?〜
「マジカル*マスターズ?…聞いたことない名前だな…」
その見出しに、何やら興味津々な様子のヨッシー。
刹那、先ほどのように強風が吹き荒れた。その風に、再び身を縮めるヨッシー。
「ひゃあああああああああ!!…と、とりあえず中に入ろう…」
詳しい内容は城内で読もうーーーそう決めてピーチ城の中に向かった。
「う〜寒かった…」
「お疲れ様ヨッシー、ありがとう」
ピーチ城に戻ると、もうみんな起きてきていた。
「っていうか、何でボクが取ってきてるんだよ?普通はマリオでしょ」
「あ?俺に持って来いってのか?」
「主人公なんだから頼むよ」
「お前主人公を何だと思ってるんだよ!?」
「…あ、新聞ですね、ありがとうございます」
マリオとヨッシーのどうでも良いような言い合いを、カノが制して、ヨッシーの手から新聞を取った。
「………!!!」
カノが新聞を開いた瞬間、彼女の顔が引きつるのが分かった。
「カノ?どうかしたのかい?」
その様子を見て、ネルが声をかけたーーーが、カノの表情は固まったままだ。
「ネルさん、これ……」
カノが新聞を指差す。ネルもそこを見て、戸惑ったような表情を浮かべた。
「これはいけませんね……」
「ん?何かあったの?」
その2人を心配そうに見つめるルイージ。
「………て下さい」
「え、何?」
カノの唐突な言葉が聞き取れず、思わず聞き耳を立ててしまうルイージ。
すると今度は、さっきよりも声を大きくして言った。
「皆さん!!今すぐに外に探索に出かけて下さい!!」
「え……えええええええええええええ!?」
急すぎる無茶なお願いに、一同はかなり戸惑っている様子だ。
「ちょっと待って!どう言う事なのカノちゃん!?」
「いいから早くっ!!」
こうしてマリオ、ルイージ、ピーチ姫、ヨッシー、キノピオの5人は、カノ、ネルと共に
半ば強制的にキノコ王国内を探索する事になった。