二次創作小説(紙ほか)
- Re: マリオとマジカル*マスターズ【本編start!】 ( No.18 )
- 日時: 2016/02/10 23:19
- 名前: シロマルJr. (ID: .DwXlVdY)
5.
いよいよ雪合戦も終盤戦!その合戦が今、2チームの大将によって決着しようとしていた。
「ウオオオおおおををを!!」
「セヤアアアアアあああ!!」
そして、2人の大将、マリオとワルイージの持っていた雪玉が、互いの手から離れた。それらは弾丸のように、相手に向かって飛んでいく。
ーーグシャッ!!
雪が崩れる音と同時に、雪玉が互いの顔面付近に直撃した。マリオとワルイージが、自陣に倒れ込む。
「マ、マリオ!」
「ワルイージさん、大丈夫ですか!?」
各チームメイトが、心配そうに大将の元に駆け寄る。2人共、すっかり伸びてしまっている。
「兄さん、ワルイージ、しっかり!」
端っこで見学していた、スターチームのルイージとヨッシーも走ってきた。皆、勝負の事など完全に忘れていた。
動ける全員で協力し、2人を安全な場所に運ぶ。その後、キノピオが両者のヘルメットを確認した。
ーー片方の帽子には、小型機械が付けられていなかった。つまり、決着がついたという事だ。
キノピオはまず、機械の付いている方の大将の帽子を見た。その背景は、今にも燃え上がりそうな赤い色をしていた。
「機械が残ってたのはマリオさん!よってこの勝負、キノコチームの優勝!」おめでとうございます!」
キノピオが賞賛の拍手を送る。みんなもそれに続き、パチパチと手を叩いた。
この拍手の音で、ようやくマリオが起き上がる。ワルイージはまだ伸びている。
「…あれ?俺は一体何を?確かあの後、雪玉が頭に当たって…」
「ハイ!マリオさん優勝です、おめでとうございます!」
「ははは、俺様がいたからだな」
「うん、それだけはないわ」
マリオが起きて、この場ににぎやかな雰囲気が生まれる。
だが、この結果に納得のいかない者もいるようで、
「何だよー、主人公のチームが勝つとか、一番普通でつまらん展開じゃん」
そう毒づいたのはヨッシーだった。自分達が呆気なくやられたので、ちょっとだけイラついてるんだろう。
「良いじゃん、まあまあ楽しかったんだし」
だが、チームメイトだったルイージは、落ち着いてヨッシーを諭す。
「それに、どうあがいても機械の弁償は決定なんだし。頑張ってね、ヨッシーw」
「うっ、まだ覚えてたなんて…」
それを聞いて、しぶしぶといった感じだが、ヨッシーも大人しくなった。
その場に大きな、嬉々とした笑いが響く。
気づいた時には、雪はいつの間にか止み、少し暖かくなってきた。