二次創作小説(紙ほか)
- Re: マリオとマジカル*マスターズ【コメント大募集!】 ( No.23 )
- 日時: 2016/02/10 23:22
- 名前: シロマルJr. (ID: .DwXlVdY)
2.
「ヨッシー!キノピオ!雪合戦しようぜ!」
マリオがそう言って、呼んだ2人を探す。ルイージもそのあとをついていく。
辺りの道端には、まだ少し雪が残っていた。この中で、キノコ坊ちゃんと恐竜もどきを探す。
そして、その2人は案外早く見つかった。
「ん…?あ、マリオさん!ルイージさん!」
「あっ、赤緑ブラザースだ。どうしたの?」
ーー赤緑!?
そう呼ばれた2人だったが、それにはあえて触れないようにした。あえてね。
それより、ヨッシーの質問に答えよう。
「いや、今日は暖かいし、雪合戦でもしようかなって」
「暖かいから雪合戦って…全然結び付かない気がするんだけど?」
「だってさー?兄さんが寒いとやる気無くすっていうから」
「余計な事言わなくていいから!!」
「事実じゃないの?」
「う…」
ヨッシーにもっともな事を言われ、マリオはすっかり黙り込んでしまった。
「で、まだ雪もちょっと残ってるしさ、雪合戦でもやろうって話になって」
ルイージがそこまで話すと、恐竜の右側で静かに聞いていたキノコが、納得したように
「なるほど、そういう事ならやりましょう!ちょうどボクも、雪合戦がやりたいなーって気分だったので」
そう頷いたが、気を遣っていたのは明らかだった。恐らく、メンドくさい兄を持つ弟に同情してるんだろう。
キノピオは前から、そういう無駄に優しい面があった。いや、お人好しと言うべきか?
「うーん…何か納得いかないけど、楽しそうだからボクもやろうかな」
ヨッシーも納得してくれたようで、かすかに頷いた。もちろん、最大限の同情の意を込めて。
「おいお前ら、ルイージに同情してるってんならやめろよ!何か俺が悲しい人間に見えるから!!」
マリオが必死に訴えたが、その通り、今のマリオは悲しい人間だと思っている。
もちろん、誰も口には出さない。
なんだかんだあって、この間雪合戦を行った広場に到着した。
「まあ、ルールはこないだと同じでいいよね?」
ヨッシーがみんなに問う。みんなはそれに頷く。
「それじゃ、ワリオさん達も連れてきましょうか?」
今度はキノピオがみんなに提案したが、マリオがそれを拒否した。もうあいつとチームメイトにはなりたくないらしい。
「今はクジ持ってませんから、じゃんけんでチームを決めましょうか」
そして、じゃんけんが始まった。そして終わった(はえーよ)。
結果、マリオとヨッシー、ルイージとキノピオが同チームとなった。
そして、いざ決戦!!…と思ったその時ーー
「キノピオぉぉぉぉぉ!大変じゃ〜!!」
どこかから叫びに近い呼び掛け声が聞こえた。声の持ち主は、気のピオによく似た外見だが、口元に白ヒゲを生やしている"キノじい"だった。
「キノじい?どうかしたんですか?」
キノピオとルイージが同時に訊いたが、その場の全員、何事かはすでに把握できていた。
次の瞬間、キノじいの口から発せられた言葉は、予想を全く裏切らない言葉だった。
「ピーチ姫が……さらわれてしまいましたぁぁぁ!!」
…ハイ、いつものパターンですなww