二次創作小説(紙ほか)

Re: マリオとマジカル*マスターズ【魔力と5つのギア】 ( No.58 )
日時: 2016/01/06 21:35
名前: シロマルJr. (ID: qdhAso1A)

5.
今回もクッパ城内にて。
ピーチ姫の救出に来た、4人の勇敢な勇者たちは、意外なところで苦難を強いられていた・・・。
「・・・ザコキャラの倒し方・・・・・どうする?」
「・・・は?」
マリオの理解不能な質問に、マリオ以外の3人が、口をそろえて訊き返す。
「えっと?それはつまり、どういう事でしょうか?」
「いや、俺はちょっと考えたわけよ」
「何を?」
「果たしてこの小説で、俺たちが普通にザコを倒して、読者様が寄ってくると思うか?」
「リアルな話をするんじゃないよ!!作者のメンタルが壊れるだろ!?」
ヨッシーが、思わず声を荒げてしまう。
すると、どこからか小さな声が聞こえてきた。
ーーザコ・・・何気に傷ついたのは気のせいだろうか?
「でも兄さん、答えは迷わずイエスだよ」
「そうだろ!?やっぱり普通じゃダメなんだよ。だから参照も全然伸びないんだと思うぞ」
「だからリアルな話をするなって!」
だが、マリオ達は誰一人気づいていないようだ。そんな事は知るはずもなく、声はさらに聞こえてくる。
ーー何だ?もしや俺の悪口言ってるのか?
「もうそろそろザコ達も出て来る頃だろ。・・・にしてもこのクッパ城、ちょっと平和すぎじゃないか?」
「敵が出て来なさすぎですよね・・・」
入り口から歩き始めて早10分。彼らは未だ、敵キャラの1体も見ていない。
「これはさすがにおかしいよ兄さん」
「マリオ、結局ザコキャラはどうやって倒すつもりなの?」
「ああ悪い、すっかり話題がそれてたな。まあ慌てるなよ。そろそろーー」
マリオがそこまで言うと、彼らの目の前に何かがヒューンと落ちてきた。
それは「ほっ!」と見事に着地成功し、彼らの方に向き直った。
「ハハハハハ!俺は永遠のザコキャラ、クリボー様だ!」
「自分で言っちゃってるよ・・・」
それは、キノコみたいな見た目をしているが、決して食べても美味しくない、ザコのクリボーだった。
「まわりくどい説明ありがとよ!!(怒)」
「な、何で怒ってんの?」
クリボーの1人芝居に戸惑いながらも、ヨッシーが必死に後をつなぐ。
「お前たち、さっきからザコがどうこう言ってたよな?普通に倒しても面白くないとか何とか」
「な、何でわかったんだ?」
「さっきから上で聞いてたんだよ!黙って聞いてりゃ、勝手な事言ってくれたな!!」
クリボーの声が、次第に怒りに染まっていった。
「てなわけで、覚悟しろマリーー」

ーーグシャッ!!

そう言い終わらないうちに、マリオがキノコもどき(クリボー)の頭を踏みつけていた。
「・・・こんな奴に、アイテム使うまでもないぜ」
「に、兄さん?」
明らかに様子がおかしいマリオを、その場全員が不思議そうに見つめている。
「あが・・・・・・・が・・・」
「帰りな。ここはお前みたいなザコが存在していい場所じゃないんだよ」
「う、うわああああああああああああああああん!!」
キノコもどきは悲鳴を上げ、一目散に逃げていった。
「何かカッコイイけどヒドイ!!」
「帰りなって言われても、クリボーここの城のボスに使えてるからね?」
「ちょっとかわいそうでしたよ?」
・・・だが、味方からの反応は、あまりよろしく無いようだ。
「何だよお前ら!!合理的な言い方だろ!?」
「どこが合理的なんだよ!」
「・・・もしかして、今のがザコの対処法とかですか?」
「そうだよ!何か文句あるか!?」
「ありまくりじゃ!!」
ブーブー言いながらも、マリオ達は次のフロアへ向かって歩き出した。
「・・・次ザコが来たら、とりあえず先に謝っておこうかな」
ルイージがそう呟いた。







ーーその頃のクッパ達は・・・

ピ「マリオ・・・なかなか外道な言い方するわね・・・」
ク「ワガハイの部下なるものが・・・何て情けない」
クj「おとうさんの部下だからじゃないの?」
ク「・・・・・・(沈黙)」

クッパは、なぜか息子に嫌われていた・・・。