二次創作小説(紙ほか)

Re: マリオとマジカル*マスターズ【白と黒の訪問者】 ( No.79 )
日時: 2016/01/29 21:52
名前: シロマルJr. ◆o7yfqsGiiE (ID: .DwXlVdY)

3.
「・・・ふぅ、やっと着いた!」
やれやれよいしょといった様子で、マリオ、ルイージ、ヨッシーの3人は、少女を担いで家に運び込む。
その後ろから、キノピオが小さな雪だるまをもって、てくてくと玄関を通り抜けていった。
「とりあえず寝かせておきましょう」
キノピオの言葉に、みんなが頷く。3人は玄関から右に進んだところにあるリビングに入る。
キノピオが、ソファーの上に一枚の毛布を引く。そして、ふぅとため息をついて言った。
「とりあえず寝かせておきますけど・・・何かいやらしい事しないようにしてくださいね・・・?」
その視線は、まっすぐにマリオに向けられていた。
「いやしないからな!?何でいちいちそんな事聞かれなきゃいけないんだよ!!」
「決まってるじゃないですか。マリオさんが一番心配だし、何か変態っぽいからですよ」
「変態っぽいって、お前俺の事をどう見てるんだよ!?」
「じゃ、ボクは暖かいキノコスープでも作ってきますから、看病頼みますよ」
マリオの質問を無視して、キノピオはキッチンに向かい、エプロンをつけた。
今の会話を終えたマリオは、その場にハァとため息をついて、ソファーにもたれこむ。
「俺・・・一応主人公だよな・・・?なのにこんな扱いで大丈夫なのか?」
キノピオに変態呼ばわりされた事が、地味に心を傷つけていたらしい。
「安心してよ兄さん。作者なんていつもこんな感じだったじゃん?」
「・・・ああ、なんとなくあいつの気持ちが分かった気がするぜ・・・」
凹みかけている兄を、ルイージが作者をネタにして慰める。するとヨッシーが、
「あ、っていうか、今キノピオがスープ作ってるんだよね?」
若干おどおどした様子で、キノピオのいる方を指差した。
指差されたキノピオは、ふふんと鼻歌を歌いながら、何かコトコトと煮込んでいる。キノコだろうか?
「・・・え?ああ、そうだね」
「これ・・・・・・かなりヤバいんじゃないの?」
「・・・は?何でだよ」
「まさか2人とも忘れたの?正月のあの悪魔のような出来事を・・・・・・」
ヨッシーの言ってる事を詳しく知りたいという方は、茶番劇6話を読んでいただけると、理解できるでしょう。
「ああ・・・だから阻止しろと?」
「そういう事、あのままアイツに料理させてたら、あの子本当に死んじゃうかもだよ!」
「どこの誰か全く知らないけど、死なれるのはさすがに困るよ・・・それも自分の家で」
「よし、共闘だ!!」
こうして、少女を目覚めさせるために、まずはキノピオの料理を食い止める事を決心した3人だった。