二次創作小説(紙ほか)

Re: ハリー・ポッターと白の蛇 ( No.10 )
日時: 2016/03/20 19:31
名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: P747iv5N)

「エクスペリアームス(武器よ去れ)!」

見事ベルクスの呪文はカリーナの持っていた杖を吹き飛ばし、彼の手の中に収まった。アリー(アルカネブのあだ名、短縮形)はこの瞬間、魔法界いや『ハリー・ポッター』の世界にいることを実感した。

* * *

その後、家を案内してもらった。
やはり魔法族の家。不思議な物だらけだった。しかしアリーはそこに驚いてはいなかった(だってこれが“普通”の魔法族の家だから)。家が広すぎるのだ。家具も豪華でお洒落。「まるでお城……」とアリーが呟いた訳だ。

〈ドットローズの館〉を一周した後、二階の部屋の一つの扉の前に行く。

「ここが君の部屋だよ」

扉を開けた瞬間、口が開けっ放しになった。完全に「お屋敷」なのだから、寝室だって凄いと思っていたが、もろ「お嬢様の部屋」だった。まるで女子力の無いアリー(恵)の趣味に合っている。彼女の好む、アンティーク系で纏められていた。

幸せそうな顔で、感激の涙を流した。