二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.12 )
日時: 2016/03/10 19:41
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

第ニ話
【博麗 霊夢】境界異変

霊「……何しに来たの?」

1日にこれだけの人数が来る事はあっただろうか。
否、無かったと思う。

人数が多過ぎて、この博麗神社が窮窟に感じる……のは私だけじゃないだろう。

魔「なぁ、霊夢。此奴等を帰したやってくれよ」
霊「うーん…お金くれたら良いわよ」

魔理沙がおねだりするように手を擦り合わせてきた。
まあ、私はと言えば金を要求するけど。

霊「ふむ、1日にこれだけ幻想入りとは……。
可笑しいわね。…ね、紫」

薄々気づいていた。
紫自体の妖気が強すぎる。だから分かりやすい。

紫「あら、分かったの。流石、ね」
霊「ほら、みんな訳が分からないって顔してる。今の内に帰しましょう?」
紫「………無理よ」

は?
今、なんて?
無理?訳が分らない。紫の悪戯じゃないの?

レ「待ちなさい、無理ってどういうことよ」
ア「何らかの不具合で彼等は来た訳じゃ__」

紫「……理由を説明するわ」

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.13 )
日時: 2016/03/11 17:28
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

痺れを切らしたように、紫は口を開いた。

紫「…千年に一度の境界異変よ。…知らない?」
霊「結界が破れて沢山の人が幻想入りする奴でしょ?
それがなんなの?」
紫「大体は知っているみたいね?…だけど、それは異変の始まり。今までに起こった主な異変が一度に起こったり、この幻想郷の何処かが狂ったりするわ」

霊「…狂う?異変?さっぱりだわ」
紫「そうね、だけど、もう、そろそろ__」

紫がそう言った直後、寒さが押し寄せてきた。
ブルッと身震いしてしまった。


?「え?何あれ〜!面白いんだけど!!」

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.14 )
日時: 2016/03/12 08:32
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

吸血鬼

霊「はぁ、またか……」

私は溜息を吐いた。
これが紫の言う異変?
当の本人はニタニタと気味が悪い笑みを浮かべている。
言い知れぬ不安感が押し寄せてくる。

?「あれ?レミリアじゃん!」
レ「あぁ、あんたか…久しぶりね、幸人」
幸「おぉ、すまんかったな、おりゃあ、幸人だ」

どうやら吸血鬼らしかった。
レミリアとはまた違う漆黒の大きな羽根。
ボサボサの黒髪に赤い瞳だ。
…まぁ、レミリアの友人と言えば納得が出来る奴っぽそうだ。

シ「髪、ボサボサだな」
幸「あぁ〜これ?髪質さ!」

そう言って幸人はニカッと笑った。
というか、レミリアにベタベタ過ぎて気持ち悪い。

幸「ありゃ?フランは何処やの?」
レ「暴れてたから館ね。フランはあんたの事キライだから…この気配を逸早く察知してたのかしら。
というか、離れなさいよ…ただでさえマリーがくっついてんのに…」
マ「ひえぇ…キドが離れろって言うからぁ…」

一瞬、幸人の顔が歪んだような、暗い顔を見せた。
……?

シ「そうじゃなくて……あれはなんなんだ?」
霊「あれは霧よ。それよりも、まだ全てを説明しきれてないでしょ」

紫「じゃあ、後は頼んだわよ〜」
貴「ちょま、待ちなさいってば……!」



Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.15 )
日時: 2016/03/19 19:58
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

設定…ちょくちょく出て来ます←

華襠 幸人/はなまち ゆきと

・レミリアとは、古くからの友人。
・フランに嫌われている?
・吸血鬼
・暢気で、影響を受けやすい。
・ヤンデレ?

能力…モノを創る程度。
【スペカ】
霧符「雨の霧」
鬼符「目隠し鬼さん、手の鳴る方へ」
鬼符「昔の風景」

増やすかも?

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.16 )
日時: 2016/03/12 15:15
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

【雨宮 ヒビヤ】幻想郷のルール

この幻想郷には、様々なルールがあるらしい。
先ほどまで教えて貰ったのを整理するとこんな感じだ。

1.博麗大結界と言う結界が張られている。
これは、今、僕の隣に座っている妖夢さんから教えて貰った。とても丁寧な教え方で、解り易かった。

まあ、博麗大結界ってのは、幻想郷の外側に張られている結界で、何重にも張られている強力な結界らしい。
僕は見たことがないから知らないけど、ここらじゃ誰でも見たことがあると言う。

ここから先は、霊夢さん、アリスさん、魔理沙さん、レミリアさんから教えて貰ったことだ。

2.満月の夜は妖怪が暴走する
これはレミリアさんから教えて貰った。
なんでも、アリスさんや此処には居ないけど、パチュリーさんなんかは特に害は無いらしい。
逆に、レミリアさんや妖夢さん達は暴走するらしい。
また、満月と言っていたが、レミリアさんはレッドムーンの日だけらしい。…ややこしいな。

3.能力
これは魔理沙さんからだ。そのままの意味で、僕達と同じように能力を所持しているみたい。
僕と同じ能力を持っている人が居るみたいで、その人に会ってみたい。

4.常識は捨てろ
これはアリスさんからだ。
どうやらこの幻想郷では、常識を持たない奴が多いらしい。
つまり、個性的な奴が多いってことらしい。アリスも大概変だぞって突っ込まれてだけど、僕的には此処に居るほとんどの人が変だと思う。
アリスさんも説明が上手だったなぁ。

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.17 )
日時: 2016/03/19 16:45
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

霊「弾幕ごっこっていう遊びがあって……」

霊夢さんは、少し目を逸らし、気まずそうにコノハを見た。
一体、何を思ったのだろう。


そんな表情を見て、コノハは察したのか、ぎこちなさを含む笑顔になった。

コ「………レミリアから、聞いた」
霊「そう、なら良かった。マリーやキド達は見たと思うけど…飛んでいる弾、あったでしょう?」

霊夢さんは柔らかい笑みを浮かべた後、真面目な顔つきに変わった。
辺りの空気が緊迫としたものになる。
心臓はバクバクと煩かった。これから大事な話を聞くと思うと、ドキドキが止まらない。

それでも僕は、平然を保っていた。

キ「飛んでいる弾って、アレか?」
マ「速くて、赤くて、小さかったり大きかったりする……?」

二人が一斉に話し出す。
マリーは当時の様子を思い出したのか、目にうっすらと涙を浮かべている。

霊「正解。人を泣かしたり、傷付けたりしない遊びなんだけど…。ああ、後、これだけ言っておくわ。弾幕ごっこは美しさを競うものよ。勘違いしないでね?」
魔「霊夢が皆の事を思って弾…基、弾幕が出来たんだぜ」

ちょっと待ってくれ、纏めさせて⁉
一気に情報増えたな……。

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.18 )
日時: 2016/03/19 19:57
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

【博麗 霊夢】紫が来るまでの時間

全く、話がややこしいものね。
異変が連続で起こる?
当時の主犯が起こしたものではない?

貴「あー、もう!訳わかんない!!」

貴音の叫びで現実に引き戻される。
は、はあ…ホント、心臓に悪い。

紫はカゲロウデイズとかなんだとかの主を連れてくるとだけ言って、戻ってこない。

ヒビヤとか、名乗った子はブツブツと何かを呟いている。
まるで、自分の世界に入ったアリスみたいね。

ヒ「スペルカードは時間がある、と……」

うんうん、そうね。
スペルカードは枚数、時間を制限されている。
弾幕ごっこは説明するよりも、見る方が早いのだけれど。

レ「あのねぇ……離れなさいよ」
幸「嫌やし、言うんならモフモフの子に言いなよ」
マ「レミリアァ……怖いぃ……」
レ「………」

レミリア…御愁傷様としか言えないわ。
幸人も幸人で潔く諦めたらいいのにねぇ。はぁ…。

セ「凄いっす!今度、俺と一緒にバイトを__」
モ「私に人形の作り方を教えてください!師匠!!」
ア「し……師匠?」
セ「なんで俺の台詞遮るんすか!アリスさん!バイト一緒にしませんか?」
モ「なんでですか!最初に誘ったのは私の方です!」
ア「あー……あのね…ふたりとも落ち着きなさい?」

もう止めるどころの話じゃねーよ。
笑うしかないじゃない!!
アリスも大変ね……。

キ「違うぞ、妖夢。こうだ」
カ「いやだからなんでぼふべし!」
妖「なるほど、こうですね?」
コ「っよし、力も強くなってる……」

いやいや可笑しい!
なんで私の神社でやってんの!?
人殴っちゃ駄目よ!?

霊「というか帰れよ!」

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.19 )
日時: 2016/03/20 09:35
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

【八雲 紫】カゲロウデイズの主

紫「もう、困ったものよ」

人間、誰でも迷子になるんだな。
……私は妖怪だけれど。

ク「何かお困りですか?」
紫「あらあら……イケメンね〜。クロハ?」
ク「だから、その名前で呼ぶなと……。まあ、いいです。……どうせ主を引っ張りだしに来たんだろ」

この訳分からんやつはクロハ。
クロハって名前じゃない。けど、黒コノハだとか、黒いニセモノさんとか言われてるんだから結局は一緒だよね。

薊「なんだ?何の騒ぎ?」
ク「ああ、ばばa……主」
紫「こっち緊急時態なの!来てくれるかしら?」


ーー
紫「という訳で連れて来たのよ」
薊「私は薊だ」
ク「俺はクロハ…」

ふふふ……。
クロハって名前が気に入ったのかしら?
それとも、私の視線が怖かった?

霊「ん、宜しくね、薊、クロハ…」
マ「クロハも……?」
ク「よっ、女王。俺は着いて来ただけだ」


薊「二人共、話はそこまでだ。…まあ、それで本題に入るんだが……」

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.20 )
日時: 2016/03/20 10:07
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

薊「まあ、紫との馴れ初めから始めようか?」
幸「いやそんなボケいらへんよ」

薊も成長したものだ。
この、楽しそうで不安に満ちていない姿をツキヒコにも見せてあげたい。

薊「……ふむ、お主は未来が見えるのか?」

…レミリアは運命を操れるだけで、一部の未来しか見えない筈。
ある意味チートよね〜。運命を操れるって。

レ「……運命を操れる程度の能力よ」
薊「そうか。今からある人を送りつけるから、そいつを保護してやってくれ」

薊?
薊は何を考えているか分からない。
さっきの事も、何を思って言ったんだろうか?

レ「………何故?」
薊「何故、とは…。お主と合うからだ。それ以外の理由は無い。…未来と運命は最高の組み合わせだ」

ああ、なるほど。そういうことか。
薊が送りつける人は未来が見える。未来の運命を操作するには、広範囲の未来が見える人が必要……。
………恐らく、そういうことでしょう。

レ「…いいわ、乗ってあげる」
妖「紅魔館も食費がかかりそうですね」
レ「ふふふ、そうね。お金が底をつくかも知れないわね」

そんな呑気に言ってられるのだろうか。

霊「寒すぎるわ、こたつを出しましょう…」
シ「寒い寒い寒い寒い寒い寒い__」
貴「煩い!」

季節外れのこたつ。
だって、今は夏だもん。

レ「あら?日傘が必要じゃなくなったわね」
ヒ「何?この霧」

空をも覆い、日光を遮る霧。
……余計に肌寒いわ。

魔「桜が綺麗だぜ!」
ア「……そうね」
コ「桜……初めて見た」

キ「向日葵も咲いてるぞ!?」
モ「コスモスもですよ!」

あらあら、花が咲き狂ってるわねぇ。
桜、向日葵、コスモス……。

セ「どうなってるんすか!?」
マ「何これ寒い……」
カ「僕に訊かれても知らないよ!」

幸「まあまあ……落ち着きな?」

本当に……私の予言通りね。
私はほとんど傍観者かも知れないけど、頑張ってね?


__霊夢達。