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愛弓の墓を作り、少しの年月が経った。

私が散歩をしていた時のこと。
フラン：逮捕されたけど脱走？
？？：そうだよ、お嬢ちゃん。詳しくはこれに載っているから

そう言って、天狗は新聞を渡してきた。
何処ぞやの天狗とは違い、ハッキリとした事実だけが書かれている。

フラン：後で目を通しておくよ
？？：はいよ、毎度あり！

私は紅魔館に戻った。
先ほど貰った新聞に目を通す。
読み易く、社説も載っていて分かりやすい。
外の世界の新聞を例にして作り上げたと言っていたなぁ、そういえば。

…………？
あれ、この顔…。
さっきの新聞配達していた…天狗に似ている？
…そんなわけ、ないか。

何故か、次の日もその次の日もあの天狗に出会うようになった。

大体…同じ時間に。

ある日、私は聞いた。
何処ぞやの天狗にも、大天狗様の記事にもあの天狗に似た顔写真が載せられてたからだ。

フラン：あのさ……
？？：なんだい？記事のリクエストかい？

天狗はカラカラと笑った。
気になる、だけど…知ってはいけないような気がした。


フラン：……脱走した奴ってさ＿＿