二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.9 )
日時: 2016/03/09 17:55
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

【魂魄 妖夢】猫目と生意気少年

同時刻
ーーーー

ヒ「おばさ…妖夢さん、此処は何処なんですか?」

おい、お前。
生意気すぎやしないか?気の所為?
まあ、とにかく、この生意気な少年はヒビヤと言うらしい。
一々私を苛立たせる野郎だ。

カ「うんうん、分かる。僕達、こんな場所知らないし」

面倒だなコイツ等!
何度言ったら分かるんだ…。

妖「幻想郷。そして、此処は冥界よ。何度言ったら分かるの?」

さっきからずっとこの繰り返しだ。
幽々子様が呼んでいるのに……。

幽「ねー、妖夢まだぁ?」
妖「御飯、ですか?御飯なら、さっき食べたばかr__」
カ「あ、僕はお茶頼むね〜」
ヒ「僕も」

レストランか!?
レストランか此処は!!

幽「うーん…スイーツを食べたいのよ」
妖「はぁ……作りませんよ?」

だがお茶は持ってきてあげる。
なんて優しいんだろう。

幽「でも、珍しいわねぇ。紫が結界を緩めるなんて」
妖「あれ?霊夢じゃないんですか?」
幽「霊夢は管理しているだけよ」

ふぅん……そうなんだ。

カ「何々?話が見えないよ?」
ヒ「説明して欲しいんだけど」

妖「……博麗大結界のことよ。まあ、簡単に__」

暗黙のルールって奴だろうか…。
きっと私は、この後…博麗神社に二人を連れて行くだろう。多分、いや、絶対。

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.10 )
日時: 2016/03/09 19:28
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

【コノハ】赤い姉妹と瀟洒なる従者

一方、その頃…
ーーーー

コ「あ……えっと、気が付いたら此処に居て__」
?「でも、お兄さん、どうやって此処まで来たの?」

知らない。
気が付いたら居た。ただそんだけ。

フ「でも、どうでも良いよね?…私はフランドール。遊んでくれる…?」
コ「うん、いいよ」

遊ぶのは好きだ。
だって、みんな笑顔でしょ?

フ「やった、嬉しいな!」


バシュン!

コノハの横をすり抜けるように何かが飛んで行った。

コ「……!?」
フ「お兄さん?何も、してこないの?」

これは遊び、なのか?
フランドールは縫いぐるみを抱き締めている。

待って、そんなに握り締めたら__!

ボフンッ…!

コ「……壊して、良かったの…?」

こんな時でもノロノロと喋るこの口が嫌だ。

フ「アイツから貰った物なんて…壊しても良いじゃん」
コ「……」

何も言わなかった。言えなかった。
彼女は何かを抱えているのだろう。

コ「……ねぇ_」

バシュン!

息を止めた。
ただ、逃げるしかなかった。
後ろから迫る弾の嵐から……雨から。

フ「逃げるだけじゃつまんない!」

フランドールの目は、キラキラと輝いていた。
早く攻撃をしてよ、と言うかのように。

攻撃なんて出来るわけがない。
はっ、はっ、と息を飲みながら走った。

コ「ぐ、あ……!?」

突如の突風により、壁に叩きつけられる。

フ「捕まえた、かな?」

フランドールが僕に触ろうとした。

……なんで!

そう、叫びが聞こえた。
何故?

さっきのは確かにフランドールの声__


?「そこまで、です。妹様」

Re: 東方異系郷/東方×ガゲプロ+a ( No.11 )
日時: 2016/03/10 18:03
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

?「大丈夫か!」

コ「は……、なんでキドが居るの…?」
キ「なんでってそりゃ__」

バンッ!

ひ、と声が漏れる。
恐らく、フランドールが出したものだろう。

?「妹様!何故、こんなことを……」

若いメイドが声を張り上げている。
この、ただっ広い部屋の中で反響して、変な感じだ。

フ「…………」
?「何故、何も答えないのですか?」

ガチャ…バンッ!

?「フラン!」
?「お嬢様……!?」
フ「お姉様?」

どういう事だ。
意味が分からないし、急展開過ぎる。

マ「ふ、ぇ……。レミリアァ……」
レ「……フラン、どういうこと?」

コツコツと音がした。
レミリアと言う人がフランドールに近づいた。

レ「咲夜、下がってなさい」
咲「……はい」

メイドの方は苦虫を噛み潰したような歪んだ顔をして、
引き下がった。
どういうこと…?

コ「どういうことなの?」
キ「…分からない。マリー、は…」
マ「やだぁ…怖いぃ」
キ「暑苦しい、離れろ」

僕はクスッと笑った。
先程までの重々しい空気は何処にいったのだろう。

レ「えぇ、頼むわね。…其処の三人、付いてきなさい」
コ「あれ、あの…メイドは……」
咲「……命令を受けましたので」

これが“せいじつ”とか、いうやつかな。

口には出さず、僕は黙ってレミリアさんの後を付いていった。