二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃんちの恋のライバル!? ( No.28 )
日時: 2016/08/02 14:22
名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: yd06hlbJ)

〜一人悲しく思いだす〜

「…」

マジかよ…。
いや、覚悟はしてたけどさ、してたけれども。
本当に出ていくとは…。

部屋なんて、無駄に綺麗にしていって。
今までこんなきれいにしたことねぇのに。

「…意味わっかんねぇ」

ドサ、とソファーに倒れこむ。
ソファーに置いてあったクッションに手を伸ばし、それに顔をうずめる。

…ほんと、最悪だ。

〜☆〜

「はーっ、今日から俺も一人暮らしかぁ」

兄貴とシノのいる山下家に戻るって言うのもありだ。
けど、兄貴は…まぁ、ともかく。シノが絶対に広める気がする。

ミッチーとかソウスケのヤローにまで話が広がると…正直めんどい。
ま、どうせ自然に広まるんだろうけど。
あと、サトミがシノに愚痴ったり、とかもあるな。うん。
あいつならやりかねない。

「…腹減ったな…」

そう思って、ソファーから立ち上がり、冷蔵庫へ向かう。
何か1食分作ってあるかな、とか思ってたけど、やっぱりあるわけがなく。
諦めてチャーハンでも作ることにした。

テレビをつけ、バラエティー番組を見ながら料理する。
あの芸人…サトミが好きな奴だ。

…って!俺はいつまでサトミのことを考えてんだっつーの。
別れたんだろ?わかれたならきっぱりと、潔く別れろよ!忘れろよ俺!

〜☆〜

「…うまくねぇ」

なんでこんなにまずいんだ?俺、料理は下手ではないはずだけど…。

まさか、一人だから…?

…な、なーんてな!そんなの話の中だけだろ。一人だろうが二人だろうが、味なんて変わんねーよ。…たぶん。

「…はぁ」

呆れる。バカな自分に、アホな自分に呆れる。

なんでこんなに素直じゃないんだろうなー…俺。

滅茶苦茶さみしくて、悲しいくせに。

全部サトミに悪いこと押し付けて…。