二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方封宝伝〜紅魔編 ( No.2 )
日時: 2016/04/27 18:39
名前: hum (ID: JZOkdH3f)

【レミリア・スカーレット】異変の前触れは直ぐに

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はい、皆さん。
ご機嫌いかがでしょう?……私?最高に気分が悪いわよ。

レ「…ティーカップが割れたわ……、咲夜ー、咲夜ぁ!!」
咲「…なんでしょうか、お嬢様」

間も立たない内に咲夜が来た。
恐らく、時を止めて来たのだろう。

全く、来る時ぐらい能力使わなくたって良いのに…。

はぁ…、と溜息を吐き、私は咲夜の方を見た。


レ「ティーカップが割れたのよ」
咲「……では、新しいものに淹れなおしましょうか」

静かに紅茶が真新しいティーカップに注がれる。
白のカップに注がれた紅くて血のような紅茶はとても映える。


私は優雅で気分の落ち着くティータイムを過ごしている。
差し込む日当たりが程々によく、窓から景色を眺め、幸せの塊の紅茶を飲む。
……それが、私の日常。


レ「きゃあっ!?な、何よこの揺れ!」

だけど、毎日が平凡で平和というわけでは無い。

グラグラ、グラグラと激しく、大きな揺れが私達を襲いかかる。

紅茶が机を伝って床へ滴り落ちる。
ティーカップは机に転がり留まるかと思いきや、床に落ち、ガシャンと小さく音がした。
咲夜は揺れに耐えられず、壁に凭れている。


突然、揺れが治まった。

レ「ぅ………ぁ、あぁ…何だったの、さっきのは」

頭を抑え、怖さに耐えていた私は、直ぐ様声を荒げた。

酷い散乱状態だ。
ティーカップは又もや割れているし、最早ティーカップとはお世辞にも呼べず、使い物にならない。
通常よりも遥かに紅い紅茶は机に零れているし、何よりも嫌なのが床にも零れ落ちている。


揺れが襲いかかる前と比べ、唖然としていた私に咲夜が冷静な声で呼びかける。

咲「地震、と言うヤツですね。あのドMがまたやったのでしょうか……」
レ「はぁ?天子がまたやるとは思えないよ?…霊夢にボッコボコにされて懲りてたみたいだし」

天子がまた異変を起こす必要は有るのだろうか。
否、無いと思っていいだろう。

だって、天子は霊夢にボッコボコにされてたし。
何より、皆から非難の声が殺到してたし。

咲「そうですね。バーミヤン女が二度同じことをやるとは思えませんし」
レ「咲夜さっきから天子の呼び名酷くない!?素直に天子って呼んであげて!?」
咲「あ、すみません。今度からは気をつけますね」

咲夜は何事も無かったかのような顔……というか、真顔で小さくお辞儀をして、反省の言葉を発した。

全然反省しているように見えないのは気のせいだろう………気のせいだ、うん。


地震があったにもかかわらず、平和ボケしているような空間に一つの焦ったような声が飛び込んできた。

?「お姉様っ!!大丈夫!?」