二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方〜人化けの館。 ( No.2 )
日時: 2016/07/14 19:52
名前: あんこ大福 (ID: Ouicm1PF)

一章【博麗 霊夢】

冷たい空気が頬を撫でる。
__ああ、寒い。
博麗の巫女、霊夢はそう思った。

今の季節は冬。
幻想郷の冬ときたらやはり雪だろう。
...そう、今は雪が積もりに積もっている。

「何でこんな寒い日にあんたが来るわけ?」

障子が勢いよくバンッと音を立てて開かれる。
障子に視線を向けると、そこには魔理沙が居た。

元々、この神社はボロいせいか、障子は上手く閉まらない。
つまり、隙間が常に出来ているのだ。

「んだよ、霊夢。反応冷たいな....。って、そうじゃない!用があって来たんだぜ、今日は」
「あら、魔理沙が珍しく用有りなんてね」

炬燵に深く潜りながら嫌味を吐き散らす。
それを聞いた魔理沙はムッとして言い返そうとしたのだろうか、
プルプルと小刻みに震えている。
.........ああ、炬燵は最高ね。

「どうやら、早苗が道端でDVD?を拾ったみたいなんだ。それで、紅魔館で観ようって所だぜ。..どうだ、霊夢も.......って、霊夢?」

得意気に魔理沙が話し始める。
いや、誘ってくれる事自体はとても嬉しい。
問題は誘いの内容だ。

「...は?何で道端にDVD?そして何で早苗はこんな寒い日に出歩くのよ。.....まぁ行くけど...」

誘いの内容が大分非現実だが、まぁ良いだろう。
...つっこみたい所はつっこんだし。

しかし、本当に何故、道端に....?
何故、道端に落ちていたのかも気になる所だが、
興味を引かれたのは映される内容だ。
何がDVDに焼かれているのだろうか.......。

「よし、そうと決まったら出発だ!」

元気な掛け声と共に、ビューンと風が吹いた。

Re: 東方〜人化けの館。 ( No.3 )
日時: 2016/07/15 22:25
名前: あんこ大福 (ID: Ouicm1PF)

一章【博麗 霊夢】

はぁ...と息を吐くと、白い息が出た。
それほど寒いのだろう。

ふと隣を見ると、魔理沙は箒に付いた埃を払っている。
...ついでに、雪も付いていた。

「にしても、大きいわね...」

紅魔館は首が痛くなるほどに見上げないと全体が見えない。
........紅霧異変以来ね。
目には悪い赤で染め上げられており、
この白い世界から紅魔館だけ切り離された様だ。

「....だな。改めて見ると、大きい」
「改めて見なくても大きいわよ。...で、何の用?」

魔理沙から出てきた声に反論するように何者かの声がした。
....誰?
声のした方向へ顔を向けると、紅の門番『紅 美鈴』が待ち構えていた。

「ああ、誰かと思ったら...あの日の門番ね」
「声で分からないんですか!?」
「一々、雑魚の声なんて覚えないわ」
「なんつーか...霊夢、魅魔に似てきたな」

魅魔って..アイツか。
共に異変解決を歩んだ者、ね。
魔理沙の師匠だったっけか....。

「というか、何しに来たんです?」
「はぁ....?..おま、レミリアから聞いてないのか?」
「お嬢様からですか?...ああ、あの件ですね!」

  *****  

門番のお通しにより、ようやく館へと入ることが出来た。
美鈴はDVDの事を聞かされてないのかと思い、一瞬焦ったが
その必要は無かったようだ。

「ようこそ。...で、観ましょうか」

咲夜の案内により、すんなりとレミリア達の元へと
辿り着けた。ナイス咲夜。

ピロピロリン♪

「...ん?..あ、これゲーム?」

レミリアの抜けた声が合図となり、画面は始まりを迎えた。
...って、ゲーム?

「設定しなきゃいけないみたい。...で、誰が居るの?」
「...........」

‘‘誰が来たか分からねぇのかよ,,そんな声が雰囲気で伝わる。
そんな雰囲気も紅魔館らしい、とは思ったけど....レミリアは咲夜が
居ないと駄目なのだろうか?

  *****  

設定を終え、登場人物は以下の者たちとなった。
・博麗 霊夢
・霧雨 魔理沙
・十六夜 咲夜
・東風谷 早苗
・レミリア=スカーレット
・フランドール=スカーレット
・アリス=マーガトロイド
・四季 映姫
・小野塚 小町

Re: 東方〜人化けの館。 ( No.4 )
日時: 2016/07/16 18:57
名前: あんこ大福 (ID: Ouicm1PF)

一章【博麗 霊夢】
※書き方が変わります。
※バッドエンド回収します。

「....あれ、コレ壊れてませんか?大丈夫なんですか?」

映姫が心配そうに画面を見つめる。
その瞬間___部屋は眩い光に包まれた。

ーーーーー第一章、終了ーーーーー

ーーーーー第二章、始まりーーーーー
二章【博麗 霊夢】

霊夢:.............。
『ヒヤリ、金属特有の冷たさが肌へと伝わる。
  彼女、霊夢は目を覚ますと....』
霊夢:何?...何なの、此処。

まるでゲームの世界みたい。
目を覚まして、知らない場所にいるなんて...。
...ゲーム?

そういえば、意識を失う前...ゲーム画面から光が出たような...。

[霊夢のステータス]
博麗 霊夢〜楽園の素敵な巫女
体力:58  魔力:10  霊力:40
精神状態 良好

◎セーブしますか?
  ▼はい
   いいえ