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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方 夢想朱 ( No.4 )
- 日時: 2016/08/23 10:40
- 名前: 瑠愛 (ID: qUUtOunA)
刹那、次の瞬間に私と魔理沙はダンッと床を蹴り、外に飛び出る。
タンッタンッ、と軽いステップを踏みながらお祓い棒と護符を取り出す。
少し上を見上げると、そこには箒に仁王立ちしながらこちらにマジックアイテム、ミニ八卦路を向ける魔理沙がいた。
「私のスピードに合わせろよ?」
「誰に向かって言ってんのよ」
ニヤリとお互いが笑みを交わすと、魔理沙の周りに魔法陣が現れ、そこから星をモチーフにした弾幕が私を襲ってきた。
無造作に攻撃してくる弾幕を、私はお祓い棒をクルクルと回しながら交わしていく。
「ま、これくらいは交わすよな。なら、これならどうだ!」
魔理沙は自分のスカートの中から空き缶より一回り小さい缶を取り出す。
バッと投げ捨てられた缶は、弾ける。
「ぐっ……視界が……!」
弾ける前に陰陽玉をぶつけると、バンッと中から煙が出て煙幕で視界が遮られた。
「ガラ空きだぜ、霊夢!」
後方から声がし、振り返るとそこには眩しい光があった。
「恋符『マスタースパーク』」
至近距離で極太のレーザーが私を襲った。
煙幕を使ったこの技はよく評価するべきだろう。
だが、彼女は私が何の使い手だか、よく知っているはずだ。
「……結界『拡散結界』」
「なっ」
一本の鎖の様なものが渦を巻くようにレーザーを防ぐ。
その弾いたレーザーが拡散され、煙幕が次第に晴れていき、視界が見えるようになった。
「なら、もう一回……」
そう言い、魔理沙が煙幕をもう一度使おうとする前に私は護符を一枚投げつけ、魔理沙の手首を拘束した。
「ぐっ……」
魔理沙は拘束を取ろうとするが、博麗の力を使った護符はそう簡単に解けない。
ぐぐぐっと力を入れているが、拘束は一向に敗れる気配はなかった。
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