二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方 夢想朱 ( No.5 )
日時: 2016/08/25 05:28
名前: 瑠愛 (ID: qUUtOunA)


「私がアンタの攻撃、二回も同じ手に引っかかるわけないでしょ?攻撃してこないなら、こっちから行くわよ」

私は呆れたような声でそう言うと、一度後方に下がってからスペルカードを出す。

「散霊『夢想封印 寂』」
「くそっ」

(分が悪すぎるぜ……しかも『寂』ときたら弾幕が拡散される……だが、このスペカの欠点は前方から拡散されるため、後ろは狙われない。後は着地点に弾幕をぶっ放せばいけるはず……そうなるとマスパを使いたいが……)

魔理沙は自分の手元を見る。どうにも解けそうにないこの護符があるため、ミニ八卦路を使うことができない。
魔理沙が考えているうちにも、私の弾幕は魔理沙を襲う。

「…………」

だが、魔理沙は避けようとしない。
物凄い集中力で、ある一点だけを見つめていた。
それは弾幕でも、私でもなく__________

「何で避け…………!?」

ほんの一瞬、一度瞬きをする。
しかしそれは明確に、私の敗北が近くなる。
敵に負ける瞬間は、敵を目で負えなくなったとき、そして、

敵を見失ったとき。

「後ろが空いてるぜ、霊夢」
「なっ……瞬間移動!?」

いつの間にか、魔理沙は私の背後をとっていた。
護符は取れていなかったが、この至近距離の攻撃を即座に防ぐのは幾ら何でも無理がある。