二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケスペ】あなたとわたし【表紙できました】 ( No.28 )
日時: 2017/01/20 20:19
名前: Orchid (ID: HccPNei.)

第16話 謎解き?パズルゲーム?アンノーン?


 キキョウジム、ジムリーダーハヤトに勝利したマイとゴールド。2人は、南に向かうといいと言われ、その通りに南歩いていた。
 その途中に「アルフの遺跡」というジョウト地方でも有名なスポットに立ち寄ることにした。有名スポットと言っても観光できそうな場所といえば、遺跡の中ほんの少しだけ。
 商店街もなければ、ホテルすら見つからない。無論ポケモンセンターもない。

「アルフの遺跡来てみたかったの! ゴールド寄り道を許可してくれてありがとう!」

 満面の笑みを向けられて、思わず顔をそらすゴールド。それだけではマイが不安に思ってしまうので、バトルで勝てたからご褒美だよ、と理由をつければまた嬉しそうに笑った。

「しかしよぉ、シケてんなぁ。なーんも見るモンねぇぞ?」

 遺跡の中を入り口から見渡す。この入り口に立っているだけで、辺り一面が見えてしまう程の狭いスペース。こんなものでよく観光スポットと言える。
 唯一取り柄といえば、不思議なマークが辺り一面にあることくらいだ。

「あ! でも真ん中に何か台が置かれてるよ!」
「なんだぁこりゃ?」
「パズルゲーム?」

 マイの言う通り、遺跡の中央には長方形の箱型の台があり、その上に石盤が置かれている。その石盤にはパズルゲームのようにパズルのピースが台に散らばっている。
 特に厳重にされていないようで、出来るもんならやってみろと言わんばかりに無造作になっていた。

「わたし、これやりたい! やってもいい?」
「いーけどよ、出来るか?」

 そういいつつもゴールドも楽しそうにパズルを解いていく。そうして何分か経った時。

「完成したー!」
「んだよ、楽勝じゃねーか!」

 今まで出来なかった人は何をしてきたのか、と思う程簡単にできてしまった。2人ではやったーとハイタッチしていると突然

「えっ?」
「あっ?」

下に落下して行った。どうやら、パズルを解くと周りの床が抜けるシステムになっていたらしい。古代人恐ろしい。

「いってて……マイ、大丈夫か?」
「なんとかぁ」

 尻もちをついての着地で無事とは言えないが大怪我にならずに済んだ。床は抜けたままで上を見上げればすぐにでも助けが来れそうな高さだった。しかし、いつまで経っても人は来ない、床も元には戻らない。
 つまり、この謎解きパズルを解いたのは2人がはじてということ。まあ喜んでもいられないのだが。

「仕方ねぇ、待っててもどうにもなんねえし、しばらく探索と行くか」
「う、うん! ゴールドもいるからだいじょうぶ!」

 眉を下げて笑いかけて安心させるゴールドに心の底からホッとする。まるで深海から光が射し込んだ時の安心感に似ている。

「おー、俺に着いてくれば大丈夫だ、心配するこたぁねえ」

 何分が経っただろうか時間が経つのを忘れたころ、ピカチュウがモンスターボールから飛び出してきた。どうやらボールの中が飽きたようだ。

「あ、そうだ! やることないし、フラッシュの練習しよ!」
「いいな、付き合うよ。とりあえず、ほらよ」

 リュックの中から秘伝のマシンのフラッシュを取り出す。
 ピカチュウにフラッシュの薬を飲ませる。不味そうに顔を歪めるがそこもまた可愛い。

「フラッシュってどんな感じなんだろう、周りを明るくするっていうくらいだから、ふわっとするくらいだよ!」
「ふわっと?」

 マイ語がよく分かっていないゴールド。しかしピカチュウは何故か分かったらしく、電気を貯めている頬袋から少しずつ電気を放出。しかし難しいらしく急に電気が強くなったり、弱すぎたりと調節ができていない。

「ピカッ!?」

 張り切りすぎて集中力か切れたピカチュウが後ろに転ぶと頬袋に貯めていた電気が一気に辺りに広がる。こんな地中なのに雷が落ちたかのような雷鳴。

「キャー!」
「マイ! しっかりしろ、大丈夫だ! 落ち着け!」

 こんな狭い空間に響き渡る爆音に腰が抜けそうなマイをしっかりと支えてやる。
雷鳴ではなく、爆音だ。

「な、なにこれ?」
「なんだよ、これ!?」

 遺跡の頭上付近にあった不思議なマークが突如浮かび上がり動き出した! それも一斉に全てのマークが、だ。

「マイ、図鑑開け!」
「う、うん!」

ゴールドに庇われながら図鑑を開くマイ。電子音が聞こえた。つまり、これは

「ポケモン!?」
「アンノーン? なんだそりゃ?」

 読み取られたのは、アンノーンというポケモン。まだまだ謎が深いポケモンらしくあまり詳しくは書かれていない。ただよく見ればアルファベットのような形をしている。 特に害があるわけではなく、ただピカチュウの電気に驚いて出てきてしまったようだ。
 ゴールドに身体を守られながら落ちてきた処まで戻ってきた。どうやら、先程のピカチュウの雷鳴でキキョウタウンから人がたくさん集まったようだ。

「おーい! 大丈夫ー!?」

 上からハシゴを下ろされて、上にあがる2人。その間もアンノーンはウロウロと動いている。

「一体何があったんだい? あ、ごめん僕の名前はツクシ、よろしくね」

 手を出され、握手を交わすマイ。ゴールドも続いて交わす。
 2人は、パズルの完成から、ピカチュウの電気の流れまで話すと興味深そうに抜けた床を見る。

「不思議だなぁ! 不思議だなぁ! 僕はこういうのが大好きだ! 君達のことは後で僕が説明をしておくから、先にある、繋がりの洞窟に行くといい。ヒワダタウンに向かうんだよね?」

 全てお見通しのようにゴールド達が次へと向かう街を言ってきた。嘘をつく必要もないので頷くと、そこの洞窟を抜けるとヒワダタウンに行けると教えてくれた。
 騒ぐ人々を抜けだしてツクシの言う繋がりの洞窟へと足を運ぶのであった。