二次創作小説(紙ほか)
- Re: 探偵チームkz事件ノート * 第一話 * ( No.10 )
- 日時: 2016/09/22 10:59
- 名前: ミカン ◆v14FA1Ogmc (ID: 98AXyywb)
【上杉side】
当日の朝、目覚ましをかけた時間の前に起きた。
荷物は昨日最低二回はやっておいたはずだし…見なくても大丈夫か。
そんなことを服を着替えながらぼんやりと考えていた。
そういえばアーヤは水着どんなの着てくるんだろう。まぁ、あいつなら全部似合うと思うけど。
「…」
昨日のうちに今日必要なことを終わらせてしまったため、驚くほどやることがない。
ふと、時計に目をやる。
…そういやアーヤ何時くらいに家出るんだろう。
「ハァ…」
なぜかため息をついていた。
鏡に映っている自分の姿を見ると、顔がほのかに赤くなっていた。
その理由が何かを俺は知っているからもっと赤くなる。
「絶対に」
若武が言ったことを思い出す。
部屋数が足りない。
アーヤのように鈍感な奴ならわからないだろうが、男子たちには意味が簡単にわかってしまった。
つまり、誰かと誰が一緒の部屋になるということだ。
まぁ、俺たちは、誰かという枠の中の一人はもうアーヤで決定していて、そのもうひと枠が誰かということなんだ。
「俺が…」
そのあとを言ったらいけない気がして荷物を持ってそっと外に出た。
この辺ってアーヤの家だっけ。
待ったら出てくるのか?と思ったが先に行ったかもとも思い、足を若武の家に進めようとした時に、ドアが開く音がした。
ハッと家の方を見てみると、ドアが開きちょうどアーヤ出てくるところだった。
「行ってきまーす。あれ、上杉君?」
思い切り鉢合わせしてしまった。
「おはよ」
「おはよう。こっちって遠回りじゃなかったっけ?どうしたの?」
思い切り不思議そうな顔をされるとなんか悲しくなってしまう。
アーヤのこと考えてたら、こっちに来た…言えねぇ。
「朝早いし最近物騒だから危ないなって」
「あと可愛いから誘拐されたら困るし」とものすごく小さい声で付け足す。
「そっか」
そう言ってこちらにやってくる。
隣まで来たところで、歩き出す。めっちゃ緊張する…。
「ふぇ?」
「あ、ごめん…」
いつの間にか、頭を撫でていた。
それにしても今の声もう一回聞きたいな…。
「あ!」
「ん?」
何かを思い出したように軽く声を上げる。すると、急にこっちを見てにらむ。
まぁ、上目遣いになってるし可愛いから怖くないけど。
「そういえば、おととい言ってた私に早いっていうのは何のこと?」
アーヤ、まだ覚えてたのか。
言い逃れをしようとして前を向いたときにはもう、若武の家は見えていた。
「もう着くよ」と声をかけると「本当だ!」とさっきの顔が嘘のように笑いかけてくる。
その笑顔を見ると、理性がもし壊しても、俺が悪くないよう泣きがするんだよな…。
* * * * * * * * * * * * * * *
全然、上杉っぽくない…ごめんなさい。
黒木とか上杉とかって書きにくいんだよなぁ。
だから読んでて、こいつってこんなこと思うか?なんて思っても許してね。